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中国“自動運転シティ”の実像をかいま見る

2018年12月5日(水)

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北京市内の国家会議中心で開催された「第12回日中省エネルギー・環境総合フォーラム」

 11月の末に中国・北京で開催された「第12回日中省エネルギー・環境総合フォーラム」に参加してきた。このフォーラムは日中間の省エネルギー・環境協力のプラットフォームとして、日本側が経済産業省、日中経済協会、中国側が国家発展改革委員会、商務部が主催者となって、ほぼ毎年日本と中国で交互に開催しているもので、日本の対中省エネ・環境ビジネス推進の一翼を担っている。前回の第11回フォーラムは、2017年12月に日本で開催された。

 同フォーラムは、午前中の全体会議と、午後の分科会から構成されている。全体会議は、日中の主催者スピーチと、日中で交わされた省エネ関連プロジェクトの調印式、そして日中代表企業の講演などだ。また午後の分科会は(1)省エネ技術イノベーションシステム構築分科会、(2)クリーンコールテクノロジーと火力発電分科会、(3)循環経済分科会、(4)自動車の電動化・スマート分科会、(5)長期貿易分科会(水循環改善における技術イノベーション)の五つの分科会が開催された。そして2日目には各分科会ごとの地方視察がある。

 今回筆者が同フォーラムに参加した目的は大きく分けて二つある。一つは自動車分科会で世界最大の車載電池メーカーに躍り出た中国CATLや、オープンソースの自動運転ソフト開発プロジェクトを推進する中国百度など、ふだんはなかなか接することができない中国企業の講演を聞けること。そして二つ目は、2日目の地方視察で、中国が新たな「新区」として開発を計画している「雄安新区」を訪れることだ。

 雄安新区は深セン経済特区、上海浦東新区に続く国家レベルの特区で、北京の非首都機能移転の受け皿となって北京の過密化を緩和するとともに、自然と調和した新しい都市のモデル区とすることを狙っている。同新区は自動車をすべて自動運転車とする“自動運転シティ”となることが予定されており、実際百度などもここで自動運転車の試験走行をしているということで、筆者も注目していたのだ。

日本は水素関連のプロジェクトを強調

 1日目の全体会議では、日本側からは世耕弘成経済産業大臣や宗岡正二日中経済協会会長が、中国側からは何立峰国家発展改革委員会主任や銭克明商務部副部長がスピーチした。スピーチの中で世耕大臣は、最近の日中協力の例として、日本と中国の間で新たな電気自動車(EV)向けの急速充電規格の共同開発を進めることで合意したことを挙げ、今後も水素分野や、海洋プラスチックごみ問題で協力することなどを説明した。

 この世耕大臣のスピーチを受けるように、日本の企業代表として講演した千代田化工建設や東芝エネルギーシステムズも、それぞれが推進する水素関連プロジェクトについて紹介した。千代田化工建設は、水素を将来の核事業の一つとして位置づけ、水素の輸送手段として水素とトルエンを反応させてメチルシクロヘキサンに転換した「SPERA水素」の応用研究を進めている。SPERA水素は常温で液体の状態で輸送できるため、気体の水素よりも輸送が容易で、既存の石油流通インフラを活用できるという利点がある。千代田化工建設は、メチルシクロヘキサンから水素を分離する独自の触媒に強みがある。

コメント4件コメント/レビュー

リチウムイオン電池の充電効率は約70%であり、充電の際に約30%のエネルギーを損失する。効率という観点からみればあまり褒められたやりかたではない。

EV推進派の方々の論理でいつも疑問に思うのは、「いったい何から電気をつくるのか?」という疑問である。
化石燃料から作るなら、エネルギー利用効率は高効率ガソリン車より下がる可能性すらある。
太陽光や風力発電は、需要に合わせて運転する訳には行かず、余剰電力の発生は不可避である。この余剰電力を利用して水素を製造する分には、廃棄物再利用であり効率もなにも無い。余剰電力の利用という観点なら、水素製造は有効な手段では無いかと思う。(2018/12/05 16:58)

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「中国“自動運転シティ”の実像をかいま見る」の著者

鶴原 吉郎

鶴原 吉郎(つるはら・よしろう)

オートインサイト代表

1985年日経マグロウヒル社(現日経BP社)入社、2004年に自動車技術の専門情報誌の創刊を担当。編集長として約10年にわたって、同誌の編集に従事。2014年4月に独立、オートインサイトを設立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

リチウムイオン電池の充電効率は約70%であり、充電の際に約30%のエネルギーを損失する。効率という観点からみればあまり褒められたやりかたではない。

EV推進派の方々の論理でいつも疑問に思うのは、「いったい何から電気をつくるのか?」という疑問である。
化石燃料から作るなら、エネルギー利用効率は高効率ガソリン車より下がる可能性すらある。
太陽光や風力発電は、需要に合わせて運転する訳には行かず、余剰電力の発生は不可避である。この余剰電力を利用して水素を製造する分には、廃棄物再利用であり効率もなにも無い。余剰電力の利用という観点なら、水素製造は有効な手段では無いかと思う。(2018/12/05 16:58)

中国の都市計画と都市交通と言う観点では、環境改善の大きな課題がありながら、自然と共生する大都市と言うようなコンセプトの計画都市?車載電池の開発コストダウン速度には、日本に今欠けているスピード感とダイナミズムを感じる。中国の政治体制や非民主性と共産党独裁による合理的な目標達成の為にベクトルを強引に強制出来るところに、何となく複雑な心持になる。日本の将来像とその先の未来像を描き、政治経済と社会構造がスピーディに変化するエネルギーが欲しいですね。自分的には、早急にコンパクトシティに向けた地域社会の再構築を進めるべきではと。(2018/12/05 12:44)

共産党の政権下では日本と異なりダイナミックな雄安新区のような提案を推進で切ることが少しうらやましく感じた。だが、記事を読み進めると環境破壊が進み既に居住には適さない国土になっていることを改めて理解した。改めてと言うのは、以前既に中国の国土の1/3の水が汚染され、水道水には使用できないと言う、驚くべき記事を日経ビジネスで拝読していたため。
末尾の日本では・・・は、人口が急減する日本では別の方策が必要であると認識している。課題は行政からも政権からも政策提案が聞こえてこないことか。誰が変えるので有ろうか。(2018/12/05 12:16)

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