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自動運転の普及でクルマは減るの?増えるの?

米独コンサルの予測から考える

2016年12月6日(火)

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ボストン・コンサルティング・グループが世界経済フォーラムと共同で実施したグローバル調査を元に作成した4つのシナリオ

 自動運転が普及すると、クルマの販売台数は減るのか? 減るとしたらどのくらい減るのか? 完成車メーカーや部品メーカーの人と話をしていると、こう聞かれることが多い。もちろん「分からない」というのが本当のところだが、筆者はいつも「減ったほうがいいんですか?」と聞き返すことにしている。質問に質問で答えるというのはずるいやり方だが、そうすると先方は大概「もちろん減らないほうがいい」と答える。そこで筆者も「減るかどうかを心配するよりも、減らないようにするにはどうしたらいいかを考えたほうがいいんじゃないですか?」と返すようにしている。

 とはいえ、この先どうなるのかを知りたいというニーズは多い。先日、非常に興味深い予測を目にする機会があった。米ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)が開催したメディア向けの勉強会なのだが、ここで同社は前提条件を変えた、4つの自動運転車の普及シナリオを提示した。この4つのシナリオは、2つのグループに分類できる。基本的に、自動車の個人所有が主流であり続けるという想定と、自動車の多くが法人所有となり、個人所有が大幅に減るという想定である。

 この4つのシナリオのうち、衝撃的なのは、個人所有が大幅に減ると想定したシナリオ3とシナリオ4である。シナリオ4では、車両の総数(保有台数)が46%、シナリオ4では59%も減ると試算しているのだ。一方で、個人所有が維持されることを想定したシナリオ1だと車両総数の減少は1%、シナリオ2でも8%の減少にとどまると試算している。

世界10カ国で調査を実施

 この4つのシナリオについて詳しく紹介する前に、今回の試算のベースになっているグローバル調査について説明しておこう。今回の試算は、BCGが世界経済フォーラム(WEF)と共同で実施した調査レポート「Self-Driving Vehicles, Robo-Taxis, and the Urban Mobility Revolution」の中に掲載されているもので、その詳しい内容はこちらに掲載されている。

 この調査は世界の10カ国・5500人以上を対象に実施した消費者調査や、世界12都市の25人の制作担当者へのインタビューを元にまとめたものだ。まずステップ1として、シンガポール、ベルリン、およびロンドンで4時間におよぶグループインタビューを実施し、自動運転に関する消費者の期待と懸念点を抽出した。

コメント6件コメント/レビュー

こういう近未来の車社会の話になった時、車の「所有」が希薄になっていくという見方が多いですが、私はその見方に対し、自家用車に関しては疑問を持っています。
現在の車所有者に少なからずあると思われる「自分のものとして所有する喜び」はなくなってしまうのでしょうか? 車は自宅同様プライバシーとステータスを意識させる移動空間です。効率的に他人とシェアすることで車はレンタカーのように清掃済みで次に使用者に渡ることがなくなるので、そういうところからくる生理的な忌避感は大きな普及阻害要因にならないのでしょうか? きれいにしてあっても他人が使った中古車は絶対に買わない人は少なくありませんし、携帯電話が普及してきた現在、公衆電話を不潔で使えないと感じるようになった人も多いようです。また、自家用車の場合、積んだままにして置いている荷物も少なくなく、使用後毎に降ろすのも面倒です。加えて、自分のものでないと自分のものよりは大事に扱わないのは残念ながら人間の性で、そのあたりはシステムとして維持できるのか心配なところです。(中国などではまず無理)
タクシーにかわる公共交通としての自動運転のライドシェアシステムは需要があるような気がしますが、自家用車はかなりの部分自動運転になっても自らの「所有」は大きなポーションを占めると思います。 (2017/01/10 17:39)

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「自動運転の普及でクルマは減るの?増えるの?」の著者

鶴原 吉郎

鶴原 吉郎(つるはら・よしろう)

オートインサイト代表

1985年日経マグロウヒル社(現日経BP社)入社、2004年に自動車技術の専門情報誌の創刊を担当。編集長として約10年にわたって、同誌の編集に従事。2014年4月に独立、オートインサイトを設立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

こういう近未来の車社会の話になった時、車の「所有」が希薄になっていくという見方が多いですが、私はその見方に対し、自家用車に関しては疑問を持っています。
現在の車所有者に少なからずあると思われる「自分のものとして所有する喜び」はなくなってしまうのでしょうか? 車は自宅同様プライバシーとステータスを意識させる移動空間です。効率的に他人とシェアすることで車はレンタカーのように清掃済みで次に使用者に渡ることがなくなるので、そういうところからくる生理的な忌避感は大きな普及阻害要因にならないのでしょうか? きれいにしてあっても他人が使った中古車は絶対に買わない人は少なくありませんし、携帯電話が普及してきた現在、公衆電話を不潔で使えないと感じるようになった人も多いようです。また、自家用車の場合、積んだままにして置いている荷物も少なくなく、使用後毎に降ろすのも面倒です。加えて、自分のものでないと自分のものよりは大事に扱わないのは残念ながら人間の性で、そのあたりはシステムとして維持できるのか心配なところです。(中国などではまず無理)
タクシーにかわる公共交通としての自動運転のライドシェアシステムは需要があるような気がしますが、自家用車はかなりの部分自動運転になっても自らの「所有」は大きなポーションを占めると思います。 (2017/01/10 17:39)

こういうアンケート、ヒアリング調査の目的は自動車関連企業が安心したいから。
もちろんこういう予想(予測でもなんでもない)に基づいて開発戦略、製造キャパ、販売戦略等を考えるのだが、それは企業を存続させるためにやること、つまり安心したいのだ。
一般消費者はこんな結果には全然興味ない。台数よりどんな商品やサービス提供が受けられるかが興味の対象。
駐車を面倒だと思う人が多いのが意外のように書かれているが、ドライバーや同乗者からすれば当たり前の話。車を定位置に止めること以外に本来の目的地に行くまでの行動も含めて、駐車するのではなく、単純に車を停止させて放置してもよい環境(全自動駐車)があれば、駐車場を探す時間、手間、心配も省け、気軽に行動できるようになるはずだ。固定観念に囚われてはならない。(2016/12/20 09:17)

3, 4のシナリオで交通渋滞がどの程度解消されるのか、そして道路インフラへの投資額がどの程度減るのかも興味があります。

自動運転に対する懸念は多々ありますが、犯罪対策もそのひとつです。例えば強盗を目論む犯人グループに前後左右を囲い込まれかけると警察へ通報する機能など。(2016/12/10 01:14)

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