• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

連勝サッカーJ1長崎、ジャパネット流で再生

経営難の弱体チームはなぜ7カ月で再生したのか

2018年4月27日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 深刻な経営危機に陥り、クラブの存続すら危ぶまれていたものの、改革を始めた7カ月後には初のJ1昇格を決めたV・ファーレン長崎。監督も主力選手の顔ぶれも変わっていないにもかかわらず、なぜこれほど短期間で強いチームへと変貌できたのか。快進撃の理由を探った。

Jリーグ昇格後、初勝利を挙げた日、クラブのマスコットキャラクターのヴィヴィくんと抱き合う髙田明社長

「V・ファーレン長崎のJ1昇格が決まったとき、『さすがジャパネットさん(運を)持っていますね』と言ってくださる方が多かった。確かに(昇格は)予想より早かったものの、丁寧にさまざまなことに取り組んできたので当然の結果だと思っている」

 サッカークラブチーム、V・ファーレン長崎の親会社であるジャパネットホールディングスの社長 兼 CEO(最高経営責任者)で、V・ファーレン長崎の社外取締役も務める髙田旭人(あきと)氏はこう強調する。

 ジャパネットが火中の栗を拾ったのは、2017年3月のこと。当時、V・ファーレン長崎はJ2で22チーム中15位と成績は低迷。経営的にも17年1月期の決算で1億3770万円の最終赤字を計上した。累積赤字は3億2460万円まで膨らみ、一時は選手の給料未払いが懸念されるほど経営が悪化していた。

 それからわずか7カ月。奇跡が起きたようにも見えるが、その背景にあったのは、旭人氏主導で実施した地道な取り組みだった。

 旭人氏は「ジャパネットを育ててもらった地元への恩返しのため」、チームの支援を決めた。旭人氏の父でジャパネットの創業者である明氏に新生V・ファーレン長崎の社長就任を要請。5月には全株式を取得して子会社化した。

17年11月11日、カマタマーレ讃岐に勝ってJ2リーグ、2位が確定。初のJ1昇格を決めた。試合終了後のJ1昇格セレモニーで喜びを爆発させた(写真:報知新聞/アフロ)

 株式の100%取得にこだわったのは「選手たちに株主の顔色をうかがわず、試合に勝つことに集中してほしい」という思いからだ。また複数の株主がいると、誰が責任を持つのか、誰が権限を持つのかがはっきりしない。「100%ならジャパネットが100%権限も責任も負える」と考えた。

 もともとスポーツマネジメントに興味があり、10年ぐらい前からこの分野の勉強を続けていたという旭人氏。ただ、V・ファーレン長崎の社長は初めから明氏に担ってもらう考えだった。「長崎を1つにまとめられる人は父しかいない。サポーターからの支持も厚く、父が試合会場に行くとアイドル並みの歓声が上がるほど」。

 V・ファーレン長崎のスタッフは約30人。既存の社員が半分、もう半分は新規採用者とジャパネットからの出向・転籍者だ。

コメント7件コメント/レビュー

単に故郷だから、だけでなく、被爆地長崎のチームだからこそ力強く平和を発信できる、と考えている点が素晴らしい。
新スタジアム建設も確実に前進、高田明氏と旭人氏の実行力は本当に凄い。
もう一つの被爆地・広島のサンフレッチェは……。
チームは好調ながら、スタジアム問題はなかなか進展しない。
サッカーチームの発信力は、国内に止まらない。広島の人々はそこをしっかり認識してほしい。カープがどれだけ躍進しても、ヒロシマの名が世界に鳴り響くことはないだろう。ごく少数のアメリカの野球オタクに知られるのがせいぜいだ。
長崎VファーレンがACLに出場してアジアにその名を知らせ、更にクラブワールドカップに出場して世界にその名を轟かせる日の近からんことを祈ります。(2018/04/27 17:13)

オススメ情報

「ベンチャー最前線」のバックナンバー

一覧

「連勝サッカーJ1長崎、ジャパネット流で再生」の著者

荻島 央江

荻島 央江(おぎしま・ひさえ)

フリーランスライター

2002年からフリーランスライターとして活動。現在は「日経トップリーダー」や「日経メディカルオンライン」などに執筆。著名経営者へのインタビューや中小企業のルポを得意とする。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

単に故郷だから、だけでなく、被爆地長崎のチームだからこそ力強く平和を発信できる、と考えている点が素晴らしい。
新スタジアム建設も確実に前進、高田明氏と旭人氏の実行力は本当に凄い。
もう一つの被爆地・広島のサンフレッチェは……。
チームは好調ながら、スタジアム問題はなかなか進展しない。
サッカーチームの発信力は、国内に止まらない。広島の人々はそこをしっかり認識してほしい。カープがどれだけ躍進しても、ヒロシマの名が世界に鳴り響くことはないだろう。ごく少数のアメリカの野球オタクに知られるのがせいぜいだ。
長崎VファーレンがACLに出場してアジアにその名を知らせ、更にクラブワールドカップに出場して世界にその名を轟かせる日の近からんことを祈ります。(2018/04/27 17:13)

3億の個人経営店を1900億の大企業にした、現役屈指の経営者が社長に就任して、その大企業が親会社になってくれたのだから、長崎はJリーグ史上最も幸運なクラブかもしれない。
ただ、記事にもあるように、明社長がずっといるわけではないので、後継者が必要だけど、旭人社長自身が同じ経験をしているので、その重要性を理解しているだろうし、
これからも、順調にVファーレンの航海は続いていくことでしょう。(2018/04/27 10:03)

素晴らしい話ですね。うっとおしいニュースの多いこの頃、一服の清涼剤です。地域のサッカークラブの、一つの成功パターンですね。(2018/04/27 09:50)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

自分と同じ物の見方をする “ミニ手代木”を育てるつもりはありません。

手代木 功 塩野義製薬社長