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国立科学博物館「進化」の楽しみ方、教えます

藤野公之(国立科学博物館副館長)×成毛眞 特別対談(前編)

2017年4月5日(水)

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(写真:高岡 弘、以下同)

 東京・上野恩賜公園。木々の海にまさに潜らんとするかのような巨大シロナガスクジラは、国立科学博物館(通称、科博)の屋外展示のひとつである。
 まずその大きさに目を奪われるが、実は最新の研究に基づいて体の斑点模様や下あごの細かな感覚毛まで忠実に再現したものであることをご存知だろうか。
 このディテールが示すのは、ここが博物館施設であると同時に、国の中心的な研究機関であること。科博の展示には一様に、研究者たちのプライドと研究対象への並々ならぬ愛が見え隠れする。
 2015年7月、その科博の本丸・地球館がリニューアルオープンした。更新されたのは3分の1ほどのエリアだが、新たな発表の場を得た研究者たちは、さぞや燃えたに違いない。

 2015年に『国立科学博物館のひみつ』(ブックマン社)を上梓した私は、その新展示にかける熱い思いをうかがうべく、藤野公之副館長を訪ねた。そこで改めて見えてきたのは、常に進化を求める科博の姿勢と、これからの時代に果たす科博の役割の大きさであった。
 今回は「成毛探偵社」特別編として、新刊『国立科学博物館のひみつ 地球館探検編』(ブックマン社)に収録した藤野副館長との対談を公開する。「科博、やるじゃん!」と思われた皆さんには、実に15名以上の研究者とともに展示室を巡った様子をまとめた新刊もお読みいただければ幸いである。そして実際に科博に足を運び、数々の貴重な展示をその目で楽しんでいただきたい。

モノでどう語るか

成毛:2015年に出版した『国立科学博物館のひみつ』では、前副館長の折原守さんと、科博を愛するオヤジ二人で楽しく探検させてもらいましたが、今回は各フロアを担当の研究者の方に案内していただいて、とても贅沢な探検ができました。

藤野公之(ふじの・ただゆき)
国立科学博物館理事兼副館長/1961年生まれ。1985年早稲田大学政治経済学部卒業後、文部省入省。千葉県成田市教育長、青森県文化課長、初等中等教育局参事官、生涯学習政策局生涯学習推進課長、同政策課長、生涯学習総括官などを歴任。2015年4月より現職

藤野:出版後に地球館がリニューアルしまして、またこのような形で本にしてもらえるのは、当館としても大変ありがたいです。寄付会員にもなっていただいたようですね。

成毛:科博ファンなので入会したほうがいろいろお得だろうと。日本館の1階に掲げられた会員名のプレート、さっそく写真を撮りました(笑)。

藤野:特別展の内覧会への招待や、レストランの割引などの特典があるので、科博ファンの方にはおすすめです。

成毛:それにしても、科博は何度訪れても新たな発見がありますよね。

藤野:これからも、日々発見のある博物館でありたいと思っています。おわかりだと思いますが、科博には決まった見方がありません。科博はどこからでも好きなように見られるよう、いろいろなものを取り揃えて置いている、 言うなれば“おもちゃ箱”のようなところです。

成毛:いい喩えですね。しかも、そのおもちゃ一つひとつもかなり厳選されています。それにレプリカだけでなく実物をかなり展示していますよね。

藤野:モノでどう語りかけるのか、言葉に頼りすぎないのも科博の特徴の一つです。モノとコミュニケーションして、自分で感じて対話してほしいと思っています。

成毛:それで足りなければ、音声ガイドやかはくナビ(タブレット端末)も用意されていますし、今はスマホで調べられる時代です。自発的に調べたほうが記憶に残りやすいので、あまり丁寧に説明してしまって、調べたり見つけたりするチャンスを奪わないほうがいいでしょうね。

藤野:ICTなどによる新しいメディアを更にどう使っていくかは、今後、考えていく必要があると感じています。

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「国立科学博物館「進化」の楽しみ方、教えます」の著者

成毛 眞

成毛 眞(なるけ・まこと)

成毛探偵社代表

1955年生まれ。書評サイトHONZ代表、インスパイア取締役ファウンダー、スルガ銀行社外取締役、早稲田大学ビジネススクール客員教授、元マイクロソフト社長。2014年、成毛探偵社代表に就任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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