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製造現場の相次ぐ不祥事に「万能薬」があった

日産・神鋼・タカタの問題で脚光

2018年2月8日(木)

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メーカーで相次ぐ品質管理の不祥事で、日本のモノ作りへの信頼が揺らいでいる。転落を食い止めるには、トレーサビリティーの仕組みを早急に導入することが欠かせない。「万能薬」となり得る仕組みを導入する際には「優先順位をつける」などの工夫も必要だ。

(日経ビジネス2017年11月13日号より転載)

無資格者による完成検査が発覚した日産自動車では、EV(電気自動車)の「リーフ」などを生産する追浜工場などの稼働を一時停止した

 東京モーターショーのプレスデー期間だった10月25日、東京ビッグサイトの会議室。日産自動車の星野朝子専務執行役員は、9月末に公表した同社の無資格者による完成検査問題を受け、沈痛な面持ちでこう切り出した。

 「ほとんどのクルマの登録を止めているので、いつカムバックできるか(分からない)。10月は(販売に)ダメージがあったけれど、11月以降はどうなるか……」。普段の自信に満ちた話しぶりは鳴りを潜め、終始、弱々しい声で弁明を続けた。

製造現場での不祥事が頻発

 日産、SUBARU(スバル)、神戸製鋼所……。最近頻発する製造現場での不祥事は、会社の屋台骨を揺るがしかねない大問題に発展する可能性もある。

 日産が無資格検査で国土交通省にリコールを申請した台数は10月30日時点で120万台。費用は250億円を超えそうだ。10月19日に追浜など6工場の稼働を一時停止。これを受けてカルソニックカンセイなどの部品メーカーから関連費用を請求される可能性も浮上する。業績への影響は免れない。

 製造現場でのさまつに見える過ちが、なぜここまで深刻な問題に発展するのか。その最たる要因が「製品一つひとつ(個体)を識別できるトレーサビリティー」の不備にある。

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「製造現場の相次ぐ不祥事に「万能薬」があった」の著者

池松 由香

池松 由香(いけまつ・ゆか)

日経ビジネス記者

北米毎日新聞社(米国サンフランシスコ)で5年間、記者を務めた後、帰国。日経E-BIZ、日経ベンチャー(現・日経トップリーダー)、日経ものづくりの記者を経て、2014年10月から日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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