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カルソニックカンセイ、日産離れで探る活路

米投資ファンド傘下で再出発、新商品の提案力に磨きかける

2018年1月23日(火)

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日産自動車系列で最大の部品メーカーという立場を離れ、米投資ファンド傘下で再出発を図る。最大の課題は日産以外の取引先の開拓。自動車メーカーに対する新商品の提案力に磨きをかける。「独立系」の強みをどう引き出すか。激変する部品業界で活路を探る。

(日経ビジネス2017年11月20日号より転載)

栃木県佐野市の実験研究センター内の風洞実験施設では、EV向けの新型空調の開発が進められている(写真=今井 雅文)

 たくさんのライトが煌々と輝いていた。ここは栃木県佐野市にあるカルソニックカンセイの実験研究センター内の風洞実験施設。人工的に風を作るだけでなく、天井に備え付けた無数のライトの明るさを調整することで、室内の温度を自在に変える。その幅はセ氏マイナス40度から同55度。四方力・同センター長は「世界中のあらゆる地域の天候を再現できる」と強調する。台上試験機の上でクルマを走らせながら、過酷な環境下でのクルマの性能を調べるのに使う。

 そんな自慢の施設で今、新製品の開発が進んでいる。EV(電気自動車)用の空調システムだ。

 EVではガソリン車と同じエアコンは使えない。エンジンの廃熱を利用できないため、暖房するにはヒーターを積み込む必要があるからだ。電池で駆動するEVの航続距離を伸ばすために、消費電力をできるだけ小さくすることも求められる。小さくて高効率の空調システムが欠かせない。

EV向け電子部品やコックピットモジュールが成長の柱に
●カルソニックカンセイの製品群
(出所:カルソニックカンセイ)

 だが、カルソニックカンセイはそれだけでは満足しない。目標は、今のガソリン車の車台(プラットホーム)をそのままEVに転用できるようにすること。簡単に言えば、エンジンを置いていたスペースに、モーターや制御装置、それに空調システムを収容できるようにするのだ。

 開発を担当するサーマルシステム基本開発室の畠山淳・エキスパートエンジニアは言う。「EV専用の車台を開発する投資余力はない。そう考える自動車メーカーは少なくない」。立ち上がったばかりのEV市場で、どれだけ売れるかも分からない。できることなら開発費の負担が重いEV専用車台を一から作ることは避けたい。自動車メーカーのそんなニーズに目をつけた。

 今年3月に米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)傘下に入ったカルソニックカンセイ。長く、日産自動車系列の最大部品メーカーとして君臨してきた分、これまでの開発テーマは日産からの要望にどう応えるかに重点が置かれていた。だが、今は違う。「HowではなくWhatから考える。それが何よりも大事になる」。商品企画を担当する佐藤和浩常務は、まずは顧客ニーズが何かをつかみ、新しい商品を提案できるようにする大切さを社内で訴える。

コメント1件コメント/レビュー

おそらくカルソニックカンセイは、10年後には倒産しているか、事業分離解体販売になると推測する。理由は、6000億円の売り上げ規模と、販売する主力商品に「カルソニックカンセイ」でなければ出来ないという商品が無いと思う。性能とコストと耐久性&信頼性だろうが、どれを取っても、「No1では無い。」つまり、自動車企業の購買上の安全性から来る「2社以上購買」の鞘当企業でしかないと推察する。それと、一般社会には見えないが、KKRなどの禿鷹のM&A専門分野の目に留まる何かの「傷(隠しキズ)」が有るのでは????彼らの特徴は、「長期的に下げ目(上層部に仕方ないから売ろうと思わさせる)」の企業が持つ売り残り財産(余剰人員や隠し財産・隠し技術資産など)を発掘して、それを売り切り(利益を出しているかのように見せて)、別の企業かファンドに高く売り抜けるのを商売としている。その間に、その企業内は、「ボロボロ」となり、最終的には、個々のパーツ(専門特化製品事業)単位で売り切られる運命だろう。中古車が最後は、パーツ単位や屑鉄や廃品として処分されるのに例えられる。厳しいが現実的にはそう見える。(2018/01/23 12:51)

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「カルソニックカンセイ、日産離れで探る活路」の著者

寺岡 篤志

寺岡 篤志(てらおか・あつし)

日経ビジネス記者

日本経済新聞で社会部、東日本大震災の専任担当などを経て2016年4月から日経ビジネス記者。自動車、化学などが担当分野。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

おそらくカルソニックカンセイは、10年後には倒産しているか、事業分離解体販売になると推測する。理由は、6000億円の売り上げ規模と、販売する主力商品に「カルソニックカンセイ」でなければ出来ないという商品が無いと思う。性能とコストと耐久性&信頼性だろうが、どれを取っても、「No1では無い。」つまり、自動車企業の購買上の安全性から来る「2社以上購買」の鞘当企業でしかないと推察する。それと、一般社会には見えないが、KKRなどの禿鷹のM&A専門分野の目に留まる何かの「傷(隠しキズ)」が有るのでは????彼らの特徴は、「長期的に下げ目(上層部に仕方ないから売ろうと思わさせる)」の企業が持つ売り残り財産(余剰人員や隠し財産・隠し技術資産など)を発掘して、それを売り切り(利益を出しているかのように見せて)、別の企業かファンドに高く売り抜けるのを商売としている。その間に、その企業内は、「ボロボロ」となり、最終的には、個々のパーツ(専門特化製品事業)単位で売り切られる運命だろう。中古車が最後は、パーツ単位や屑鉄や廃品として処分されるのに例えられる。厳しいが現実的にはそう見える。(2018/01/23 12:51)

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