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埋もれた“宝の山”、家電リサイクル回収で成長

リネットジャパングループ

2017年5月8日(月)

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貴金属やレアメタル(希少金属)が含まれている家電製品は都市鉱山と呼ばれる。小型家電のリサイクル回収が進まない中、宅配業者と組み、自治体とも連携し、成長を目指す。

貴金属を取り出す
回収した小型家電は専門の処理業者が部品ごとに細かく解体。ここから貴金属やレアメタルを取り出しリサイクルする
利用者は不要な家電やケーブルを箱に詰め、回収に来た宅配業者に渡す

 次々に新製品が登場する家電製品。買い替えサイクルが短くなり、それに伴って廃棄すべき製品が家庭に増えている。パソコン、スマートフォン、タブレットなどの情報端末に加え、デジタル録画機、ゲーム機などもある。

 こうした家電製品には金、銀、銅などの貴金属やレアメタル(希少金属)が含まれている。そのため「都市鉱山」と呼ばれ、リサイクル価値が注目を集めている。しかし各家庭には古くなった多くの家電製品が捨てられずに埋もれていることが多い。

 そうした状況に着目し、宅配便を利用した小型家電のリサイクル回収を開始したのがリネットジャパングループだ。回収するのは小型の家電で400種類以上に対応する。

 黒田武志社長は「日本で1年間に使用済みとなる小型家電は約65万トン。そこに含まれる有用な金属は28万トンにもなり、800億円以上の価値がある。だが、家庭からのリサイクル回収率はパソコンの場合、わずか5%程度にとどまる」と指摘する。その理由は「『処分するのが面倒』『個人データを悪用されることが心配』という2つの声が多いからだ」という。

無料で自宅まで回収に来る

 製品を出す側の手間や不安を解消するため、リネットでは利用者がインターネットで申し込むと宅配業者が自宅に回収に来る仕組みを佐川急便と提携して構築した。回収料金は1箱880円。3辺合計140cm以下の箱で重さ20kg以下であれば、複数の家電製品を詰めてもよい。その中にパソコンが入っていれば料金は無料になる。

 パソコンのデータは、利用者がインターネット経由で無料の専用ソフトを使って事前に消去できる。回収後に専任スタッフがデータを消去するサービスも3000円で提供する。

 リネットは2000年7月に黒田社長が設立。トヨタ自動車を退職後、中古書籍の買い取り、販売をする「ブックオフ」店舗のフランチャイズ運営を三重県で始めた。その後、ブックオフコーポレーションとトヨタの出資を受け、ネットによる書籍の宅配買い取り、販売事業のイーブックオフ(現ネットオフ)を開始。小型家電リサイクル事業、リネットの立ち上げに伴って2014年10月、現在の社名に変更した。

 小型家電リサイクルは会社設立10周年の2010年、新規事業として着手した。ネットオフの事業モデルを活用して、ネットと宅配を使ったサービスを検討。2013年4月から小型家電リサイクル法が施行され、事業を手がけるには国の認定が必要となったことに伴い、2014年1月、認定事業者の資格を取得した。

 その半年後からサービスを開始した。認知度を上げるため、リサイクル品の回収を進める自治体と連携して、サービスを広めることを考えた。まず地元の愛知県大府市、県内の小牧市、豊橋市の3市と連携した。

 大府市では公民館や市役所に小型家電の回収ボックスを設置していたが、持ち込む手間がかかるため、利用は低調だった。そこで市の回収サービスとともにリネットのサービスを告知して、回収量の増加を図った。リネットにとってはサービスの宣伝効果がある。

コメント1件コメント/レビュー

こういう事業を商売として成立させた功績は大きいと思う。この記事からは余りよく分からない、小型家電から貴金属やレアメタルを取り出してリサイクルする技術や残滓の最終処分に到るまで全体を紹介してもらえると「家電リサイクル」を俯瞰する事が出来る。「都市鉱山」という言葉は大分前から言われていたが、リサイクル技術の詳細を説明する記事は読んだ事がない。ゴミを減らす「3R」で、Reduceは最も効果的。貴金属やレアメタルの使用量を減らせば、それら資源の輸入量は減る。次のReuseは貴金属のアクセサリーなどを綺麗にして新品同様に蘇らせて市場に出す以外、効果のある方法は見当たらない。最後のRecycleは前出の2つの方法と比べると手間もかかるが、資源として再利用するので効果な材料には向いている。比較的安い材料であるプラスチックから燃料や繊維を作る方法は技術的には十分可能であっても、商売として成立しない。政府や自治体が補助でもしない限り実行されないのが実情だ。レアメタルは産出国が少なく、政治的に価格操作をされたり、環境問題から生産が制限されたりして供給が不安定でもあり、「都市鉱山」が商売として成立するなら、これほど結構な事はない。(2017/05/09 08:31)

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「埋もれた“宝の山”、家電リサイクル回収で成長」の著者

宇賀神 宰司

宇賀神 宰司(うがじん・さいじ)

日経ビジネス記者

日経クリック、日経ベンチャー(現・トップリーダー編集などを経て、2007年1月から日経ビジネス編集記者。流通、中小ベンチャー、マネジメント、IT(情報技術)を担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

こういう事業を商売として成立させた功績は大きいと思う。この記事からは余りよく分からない、小型家電から貴金属やレアメタルを取り出してリサイクルする技術や残滓の最終処分に到るまで全体を紹介してもらえると「家電リサイクル」を俯瞰する事が出来る。「都市鉱山」という言葉は大分前から言われていたが、リサイクル技術の詳細を説明する記事は読んだ事がない。ゴミを減らす「3R」で、Reduceは最も効果的。貴金属やレアメタルの使用量を減らせば、それら資源の輸入量は減る。次のReuseは貴金属のアクセサリーなどを綺麗にして新品同様に蘇らせて市場に出す以外、効果のある方法は見当たらない。最後のRecycleは前出の2つの方法と比べると手間もかかるが、資源として再利用するので効果な材料には向いている。比較的安い材料であるプラスチックから燃料や繊維を作る方法は技術的には十分可能であっても、商売として成立しない。政府や自治体が補助でもしない限り実行されないのが実情だ。レアメタルは産出国が少なく、政治的に価格操作をされたり、環境問題から生産が制限されたりして供給が不安定でもあり、「都市鉱山」が商売として成立するなら、これほど結構な事はない。(2017/05/09 08:31)

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齋木 昭隆 三菱商事取締役・元外務次官