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不要な卵の殻をリサイクル、スポーツの白線に

食品メーカーと組んで新ビジネス

2018年5月29日(火)

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 ゴミとして捨てられていた卵の殻を原料にしたスポーツ用の白線などの商品を次々に開発。天然素材で、安全性が高く、環境にやさしいといった特徴が支持され、利用が拡大している。

(日経ビジネス2018年4月2日号より転載)

卵の殻を砕いて再利用
卵の殻を乾燥させて粉砕(左下)。スポーツ用の白線として再生する。「天然素材で安全性が高い」と語る下浩史社長(上)
(写真=上・左下:菅 敏一)

 カキーン。ピッチャーの球を打ったバッターが、1塁に向かって「白線」沿いを勢いよく走っていく。野球でよく目にするシーンだ。サッカーやテニス、陸上競技などでも使われる白線は、かつては消石灰(水酸化カルシウム)を使っていた。だが、目に入って障害が起きたり、皮膚がかぶれたりする問題が頻発。最近は、炭酸カルシウムなどの代用品に置き換えられている。

 そんな流れの中で新たな素材が注目を浴びている。「卵の殻」をリサイクルして作った白線だ。開発したのは佐賀市に本社を置くグリーンテクノ21。「天然素材で、口や目に入っても危険が少ない。天然芝グラウンドで使っても、芝が傷みにくいといった特徴が支持されている」。下浩史社長はこう強調する。

小中学校で利用が急拡大

 2007年に販売を本格化して以来、幼稚園、小中学校、高校など6000校以上に利用が拡大。18年1月期の同社の売上高は2億9000万円に達した。

 下社長が卵の殻に目を付けたのは02年ごろ。当時は小さな建設会社を経営しながら、新たな事業を興すことを考えていた。そんな下社長が、仕事で訪れた菓子メーカーで偶然目にしたのが、卵の殻が山積みにされ、処分に困っている様子だった。「それが、なぜか私には宝の山に見えた」(下社長)

 調べてみると、全国で年間約20万トンもの卵の殻が廃棄されているという。下社長はこの捨てられる卵の殻を何かに活用できないか考えた。

 調査を続けたところ、天然カルシウムの白い卵の殻は、粉末状にすれば、白線や建材、塗料など様々な用途に使える可能性があることが分かってきた。

 事業化の一番のハードルだったのが、効率的にリサイクルする仕組みを作ること。当初はグリーンテクノ21が処理場を作り、食品加工業者を巡回して卵の殻を集めることを考えていた。

 だが、この方式には問題があった。殻を放置する時間が長くなると、悪臭を放って、近隣に迷惑をかけかねないことだ。そこで機械メーカーの協力を得て、食品加工業者の拠点に小型の処理用機器を設置。卵の殻をすぐに乾燥させて粉砕できるようにした。粉砕後の粉をグリーンテクノ21が買い取り、自社工場で製品に加工する。

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「不要な卵の殻をリサイクル、スポーツの白線に」の著者

西 雄大

西 雄大(にし・たけひろ)

日経ビジネス記者

2002年同志社大学経済学部卒業。同年、日経BP社に入社。日経情報ストラテジー、日本経済新聞社出向、日経コンピュータ編集部を経て、2013年1月から日経ビジネス編集部記者。電機、ネットなどを担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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