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社員の「顔が見える」経営を実現

カオナビ|人材管理ツールの開発・販売

2017年10月25日(水)

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社員の顔写真をベースにした人材管理サービスで企業の人事課題を解決する。人材マネジメントにITを活用する「HRテクノロジー」で企業の支持を集めて成長を加速する。

(日経ビジネス2017年7月31日号より転載)

一人ひとりを「顔」で管理
社員の顔写真を撮影してアイコンにし、それをデータベース化して、人事情報を一元管理する(写真=都築 雅人)

 企業のトップにとり、従業員との信頼関係を構築し、能力や経験に応じて役割や業務を割り振るのは最も重要な仕事の一つだ。ただ、従業員が増えたり、事業が多様化したりするのに伴い、それをいかに効率的に実現するかは大きな悩みのタネとなる。

 そんな課題に対し、文字通り「顔が見える経営」の支援によって成長しているのが、人材管理ツールのクラウドサービス「カオナビ」を手掛けるカオナビ(東京都港区)だ。同社のユニークなビジネスモデルは大手企業も注目する。人材マネジメントにIT(情報技術)を活用する「HRテクノロジー」の分野で存在感を高めている。

 「山田君は確か、食品メーカー向けの営業で実績があったね」「取引先のお偉いさんに好まれそうな、いい面構えですね!」。カオナビを導入している大手企業では、こんなやり取りが日々行われている。大型モニターにずらりと並ぶのは、企業の社員の顔写真だ。

 HRテクノロジーと聞けば何やら小難しい技術と思われがちだが、カオナビの仕組みは一見極めてシンプルだ。基本となるのは社員一人ひとりの顔写真を撮影し、アイコンにして掲載したデータベース。そのデータベースを自由にカスタマイズし、人事情報を一元的に管理できる。

使い勝手の良さが生命線

 具体的には、社員の名前や所属部署、異動履歴、取得している資格などの情報を入力。社員の顔写真をクリックするとその情報をすぐに確認できる。人事担当者は労務データを登録し、給与や勤怠の管理に使う。さらに、経営陣や管理職は自社の組織図と組み合わせ、人事異動や新規事業などのプロジェクトに応じて人員を配置できる。

 例えば法人向け営業であれば、その分野の知識や人脈が豊富な社員が適任だ。一方、若手をベテランと組ませて経験を積ませることも大事になる。そして、こうした活用法を実現する助けになるのが、人事管理を効率化するだけでなく、経営トップや責任者と現場の社員の人的な結びつきを強める顔写真の存在だ。

 「人は顔と名前が一致することで、初めて結びつきを感じることができる。シンプルで使い勝手が良いことこそが、このサービスの生命線だ」。カオナビの柳橋仁機社長はこう強調する。

 急成長中のインターネット企業で従業員が急増したり、外食チェーンで店舗数が急拡大したりすれば、経営者が全ての従業員の能力や人物像を把握することは困難になる。

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「社員の「顔が見える」経営を実現」の著者

河野 祥平

河野 祥平(こうの・しょうへい)

日経ビジネス編集記者

2006年日本経済新聞社入社。社会部、消費産業部などで警視庁、ネット業界などを担当。直近では企業報道部でビール・清涼飲料業界を取材。2015年4月から日経ビジネス。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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