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地方の“朝どれ”鮮魚、当日午後に都心の店頭へ

CSN地方創生ネットワーク、輸出拡大にも本腰

2016年11月28日(月)

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地方で朝に水揚げした鮮魚を、その日の午後には都内の取引先店舗に届ける。卸売業者を一切介さない産地直送で、配送速度と鮮度向上に磨きをかける。

とれたての鮮魚を直送
朝にとった水産物を空輸し、羽田空港近くの加工場で仕分け。午後にはスーパーや飲食店に届ける。手前が野本良平社長(写真=陶山 勉)

 東急グループの食品スーパー、東急ストアの高級業態「プレッセ田園調布店」(東京都大田区)。今年5月、鮮魚売り場の目立つ位置に「超速鮮魚」という名のコーナーが常設された。9月のある平日の夕方に訪れると、ホウボウやコショウダイといった鮮魚の刺し身がパック詰めされて並び、来店客が次々と手に取っていった。

 超速鮮魚のサービスを展開するのは、水産物販売のCSN地方創生ネットワーク(同)。「羽田市場」というオンライン通販サイトを運営し販売する。その最大の売りが、サービス名でも自負するスピード、そして鮮度の良さだ。

 朝、地方の漁港で水揚げされた水産物を、その日の午後には東京都内のスーパーや飲食店に届ける。つまり“朝どれ”の鮮魚が夕食のおかずや、夜の居酒屋で食べられるわけだ。都内の店舗の場合、輸送にかかる所要時間は12時間を切る。日本全国でも翌々日までには商品が届く体制を整えている。

 業界でも異例のスピードを実現できているのには、2つの理由がある。

地域の漁師から直接仕入れ

 まずは地域の漁師から水産物を直接仕入れている点だ。一般に水揚げされた水産物は地域の卸売市場、次に東京都中央卸売市場の築地市場などを経て店舗に回る。その間には複数の卸業者が入り、日数を要する。

 長崎県の離島で水揚げした鮮魚の場合、都内の店舗に届くまで3~4日はかかるという。せっかく生きの良い水産物が手に入っても、消費者が口にする時には味が大きく落ちてしまう。

各地の漁港に足を運び、作業も手伝いながら漁師と信頼関係を築く(左から2人目が野本社長)

 CSN地方創生ネットワークは、野本良平社長(50歳)が自ら地方の漁港を訪問。直接取引を持ちかけて、少しずつ理解を得ていった。

 「生エビが欲しい」など必要な水産物の種類をあらかじめ決めた上で、地域の漁業協同組合を訪れて最も腕が良い漁師を紹介してもらうなど、勧誘の方法は様々。「漁師と酒を酌み交わし、水揚げした魚の仕分け作業も手伝いながら信頼を得ていった」(野本社長)。

コメント1件コメント/レビュー

微妙な感じですね。遠くから早く運ぶほど、エネルギーを浪費します。地球温暖化が確実に進む中、エネルギー効率を考えて、地魚をもっと見直すことはできないのでしょうか。その地方にしかない特産は別ですが。地方創生というなら、来てもらって敢行して食べてもらう方が、より効果的でもあるでしょうし。考えどころです。(2016/11/28 19:16)

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「地方の“朝どれ”鮮魚、当日午後に都心の店頭へ」の著者

須永 太一朗

須永 太一朗(すなが・たいちろう)

日本経済新聞証券部

2003年一橋大学社会学部卒業、日本経済新聞社に入社。西部支社(福岡)で警察、企業、県政を順に担当。その後は主に証券部で日本株相場を取材。14年3月、日経ビジネス記者に。17年4月、日本経済新聞証券部。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

微妙な感じですね。遠くから早く運ぶほど、エネルギーを浪費します。地球温暖化が確実に進む中、エネルギー効率を考えて、地魚をもっと見直すことはできないのでしょうか。その地方にしかない特産は別ですが。地方創生というなら、来てもらって敢行して食べてもらう方が、より効果的でもあるでしょうし。考えどころです。(2016/11/28 19:16)

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