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のぶちゃんマン、100円均一パンで地方創生

原材料ケチらず、固定費抑え、京都から九州へ

2016年12月19日(月)

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定番品から季節商品まで130種類のパンを100円均一で売る。原材料はケチらず、固定費を徹底的に抑えることで低価格を実現している。

130種類のパンを用意
毎日来店しても飽きないようにパンは130種類もある。毎日売り切るのが基本で、ほとんどを100円(税別)で売る(写真=松隈 直樹)

 JR久留米駅(福岡県久留米市)から車で10分。ロードサイドに「京都伊三郎製ぱん」というパン屋がある。メロンパンやカレーパンといった定番商品のほか、グラタンパンといったオリジナル商品など約130種類が所狭しと並んでいる。最大の特徴は値段だ。大半の商品が100円(税別)で販売している。他店であれば150円から250円ほどする商品ばかりだ。

 京都伊三郎製ぱんを運営するのは、のぶちゃんマン(京都市)。家具販売などを手掛けていた滝下信夫社長が、2011年にパン事業を始めた。京都府亀岡市に1号店をオープンしてから店舗数は5年で25店に増え、2014年度の売り上げは11億円に拡大した。うち6~7割をパン事業が占める。

人口3万人の町に照準

 滝下社長は「100円でも材料は良いものを使っている」と自負する。一般的にパンの原材料費は30%前後と言われているが、同社では47~49%もかけているという。塩はドイツから取り寄せ、クリなど旬の食材も使う。それでも「十分に利益が出る仕組みができている」(滝下社長)。

 100円均一で販売できるのは、固定費を徹底的に引き下げているからだ。

 固定費の中で大きな比重を占めるのが賃料だ。一般的にパン屋は、人でにぎわうショッピングモールや主要ターミナル駅へ出店しようとする。だが賃料が高く、売り上げの10%を超えてしまうことすらある。パンを100円で販売するためには安い立地が欠かせない。そこで京都伊三郎製ぱんは、人口3万人程度の地方都市へ集中的に出店する道を選んだ。

 地方都市はシャッターを閉めている店も多いが、裏を返せば店舗を安く借りられる可能性が高い。コンビニエンスストアや携帯電話ショップなど居抜きで使える物件も少なくない。実際、久留米市にある長門石店はもともと、携帯電話ショップだった。

 しかも不動産業者から「飲食店に不向き」と言われた、いわくつきの物件だった。片側1車線でそれなりの交通量があるものの、出入り口が狭く、何度も出退店が繰り返された場所だ。

 京都伊三郎製ぱんは、大きな看板を立てて目立たせるとともに出入り口を拡張するなど改装して、入りやすくした。こうした物件を探し出し、出店することで、京都伊三郎製ぱんの賃料は売り上げの3%程度に抑えられている。

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「のぶちゃんマン、100円均一パンで地方創生」の著者

西 雄大

西 雄大(にし・たけひろ)

日経ビジネス記者

2002年同志社大学経済学部卒業。同年、日経BP社に入社。日経情報ストラテジー、日本経済新聞社出向、日経コンピュータ編集部を経て、2013年1月から日経ビジネス編集部記者。電機、ネットなどを担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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