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北京で車を買ってもナンバーは内モンゴルのなぜ

安定成長と構造改革の両立という隘路

2017年1月27日(金)

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北京市民にとってはひどい交通渋滞も悩みの1つ(写真=Imaginechina/アフロ)

 中国・北京に15年ほど住んでいる日本人の山本武史さん(仮名)は最近、自動車を購入した。買ったのはトヨタ自動車と中国の広州汽車集団の合弁、広汽トヨタのレビンで、価格は13万元ほどだった。

 「1万元の値引きや付属品のサービスもあったし、クルマ自体には満足している」と山本さんは言う。購入したレビンは、中国政府が景気対策として導入している小型車減税の対象車で、山本さんも減税の恩恵に浴した。ただし、問題もある。「北京のナンバープレートを取るのは難しく、山西省か内モンゴル自治区のナンバーになってしまいそうだ」とこぼす。

 中国のナンバープレートは先頭に省や特別市、自治区を示す漢字1文字が入る。北京市なら「京」、河北省なら「冀」、山西省なら「晋」、内モンゴル自治区なら「蒙」といった具合で、どこの省で登録されている車両かすぐ分かる。

当選確率わずか0.1277%

 なぜ北京から離れた山西省や内モンゴル自治区のナンバーになってしまうのか。中国の大都市、特に北方の都市は大気汚染が深刻だ。北京では2017年の元日も「危険」レベルを上回る汚染が発生し、街は灰色のスモッグに覆われた。北京市民は慢性的な交通渋滞にも悩まされている。ラッシュアワーともなれば、北京の主要な道路である三環路などは自動車で埋まり、ほとんど動いていないような状態になる。

 大気汚染や交通渋滞の悪化を防ぐため、北京市をはじめとする中国の大都市は自動車のナンバープレートの発行を絞りこんでいる。北京市は2011年から抽選で新規のナンバーを発給している。2016年12月に行われた抽選では、個人用の普通乗用車ナンバーの当選確率は783分の1、わずか0.1277%で、引き当てるのはかなり難しい。申請回数が多いほど、当選確率が上がる仕組みを採用しているが、中には5年間、はずれ続けている人もいるという。

 ちなみに上海市はオークション制度でナンバーを発給している。1月14日に行われた今年最初のオークションでは、約23万人が参加し、平均落札価格は8万7685元(約145万円)だった。ナンバーを取得するために、小型車一台分に匹敵する金額が必要になる計算だ。

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「北京で車を買ってもナンバーは内モンゴルのなぜ」の著者

小平 和良

小平 和良(こだいら・かずよし)

日経ビジネス上海支局長

大学卒業後、通信社などでの勤務を経て2000年に日経BP社入社。自動車業界や金融業界を担当した後、2006年に日本経済新聞社消費産業部に出向。2009年に日経BP社に復帰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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保岡 興治 元法相、自民党憲法改正推進本部特別顧問