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iPS細胞の発見から10年! 難病薬の発見も進展

iPS細胞研究所で今、何が行われている?

2017年6月8日(木)

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世紀の大発見!と言われたiPS細胞の発見から今年で10年。その節目の年に、京都大学iPS細胞研究所(CiRA:サイラ)に、新しく第3研究棟が完成しました。普段なかなか見ることのできないCiRAの内部がいったいどうなっているのか、今、CiRAでは何が行われているのか。今回はちょっとワクワクしながら訪れたCiRA研究棟の「いまココ」リポートをお届けします。

 もうそんなに経つの?─ヒトのiPS細胞の発見から今年で10年と聞いて、そう思った人は多いはず。山中伸弥教授がノーベル賞を受賞したのが5年後の2012年で、あのときの盛り上がりがあまりにも強烈で、つい最近のように感じてしまうのかもしれません。とは言え、再生医療の現場を取材して感じるのは、たった5年で? たった10年で? という驚き。iPS細胞を取り巻く環境や再生医療の現場では、さまざまなことが想像以上の早さで進んでいます。

わずか7年で、十数人から600人態勢へ

竣工式で、第3研究棟を前に挨拶に立つ山中教授。

 京都大学の敷地内に、iPS細胞専用の研究施設(現・CiRA)がオープンしたのは、2010年。マウスに続き、ヒトのiPS細胞の作製に成功したことが発表された、わずか3年後のことです。その5年後に第2研究棟が、そして、7年後の今年(2017年)に第3研究所が完成。開設当初はわずか十数人だった研究員も、今では600人以上に増え、多くの人がiPS細胞の研究に携わっています。

 CiRAを率いる山中教授は、「多くの方々の支援でここまで来ることができました。本当に素晴らしい施設ができたと思います。ですが、私たちは長い道のりのまだ半分にもたどり着いていない。ここからさらに多くの研究を進めていき、また企業とも積極的に連携して広げていきたい」と語ります。

iPS細胞をつくり出す、最新の細胞調整室

 新しくできた第3研究棟は、地下2階、地上5階建て、延べ床面積7673平方メートルの大きな研究棟で、本館と呼ばれる第1研究棟の東側に位置し、渡り廊下でつながっています。木目調で落ち着いたムードのエントランスを抜けると、1階と2階はFiT(フィット)と呼ばれる細胞調整施設で、3~5階はオープンラボスタイルの研究スペースが広がり、培養室も設置されているといいます。

第3研究棟では細胞調整施設のFiT2が充実

 最大の特徴は、細胞調整施設のFiT2が充実しているということ。iPS細胞をつくるための細胞調整室が8つもあり、本館のFiT1に比べてはるかに広大で、より多くのiPS細胞を作製できるといいます。また、つくった細胞の安全性や有効性を確認するために行う、汚染検査や遺伝子解析などの検査を行う設備も充実しています。

コメント1件コメント/レビュー

iPS細胞がニュースになった時、臓器や器官の再生医療に応用されるだろうとは思っていたが、最近聞くのは新薬開発への利用など、想像を超えたエリアで「活躍」している。それにしても、兄弟の研究拠点が600人体制とは嬉しい驚くだ。日本にも、これほど短期間にこれだけの組織を立ち上げる元気があったのだ!「基礎研究では名を挙げたが、果実は全て国外で収穫された。」とならなかった事が特に嬉しい。と言うのも、ノーベル賞受賞が決まった頃には国外でも力のある研究所が次々とIPS医療に名乗りを上げていたから、「負けそう」と言う思いはあった。山中教授は研究だけでなく、組織を作り上げる名人でもあった様で、嬉しい限りだ。(2017/06/08 08:45)

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「iPS細胞の発見から10年! 難病薬の発見も進展」の著者

中能 泉

中能 泉(なかの・いずみ)

フリー編集者・ライター

女性の健康・美容を中心に健康・医療・美容全般が得意分野。『日経ヘルス』『日経ヘルスforMEN』ではエディトリアル・ディレクターを務める。WEBマガジン「なかよく通信」で女性向け健康・美容情報を発信。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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iPS細胞がニュースになった時、臓器や器官の再生医療に応用されるだろうとは思っていたが、最近聞くのは新薬開発への利用など、想像を超えたエリアで「活躍」している。それにしても、兄弟の研究拠点が600人体制とは嬉しい驚くだ。日本にも、これほど短期間にこれだけの組織を立ち上げる元気があったのだ!「基礎研究では名を挙げたが、果実は全て国外で収穫された。」とならなかった事が特に嬉しい。と言うのも、ノーベル賞受賞が決まった頃には国外でも力のある研究所が次々とIPS医療に名乗りを上げていたから、「負けそう」と言う思いはあった。山中教授は研究だけでなく、組織を作り上げる名人でもあった様で、嬉しい限りだ。(2017/06/08 08:45)

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