• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

モハメド・アリも苦しんだ難病にiPS細胞で挑む

パーキンソン病治験について髙橋淳教授に聞く

2018年9月4日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

先日、iPS細胞を使った新しい臨床試験(治験)を始めると京都大学医学部付属病院とiPS細胞研究所(CiRA/サイラ)が発表しました。これまで根本的な治療が困難とされていたパーキンソン病です。研究を目的にした病気の治療で、患者にiPS細胞の移植が認められたのは、網膜、心筋に続き3種目。長年研究を続けてきたCiRAの髙橋教授にお話を伺い、2回にわたりお伝えします。今回は、パーキンソン病治の原因と治療の歴史について。

京都大学iPS細胞研究所制作の「幹細胞かるた」。最後で解説しています

 パーキンソン病とはどんな病気かご存知ですか。脳の異常が起こることで、思うように体が動かせなくなるなど、体の動きに障害が出てしまう病気です。何年もかけてゆっくりと進行し、手足が震えたり、筋肉がこわばったり、歩く速度が遅くなったり、姿勢が保てなくなるといった症状が現れます。

 今は亡きボクシングの元世界ヘビー級チャンピオン、モハメド・アリは、30年以上この病気と闘っていたことが知られています。また、大ヒット映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の主人公を演じたマイケル・J・フォックスさんも29歳でパーキンソン病を発症したことを公表。25年以上経った今でも、病気と闘いながら活動しています。

 以前は、「パーキンソン病を発症すると10年後には寝たきりになる」といわれていましたが、現在は、効果的な治療薬が開発され、病気の進行を食い止めることが可能になってきているのです。とはいえ、完治できる根本的な治療法はなく、日本では難病に指定されています。

鍵はドーパミン、誰もがかかる可能性あり

 難病というと、ある特定の人がかかる病気だと思いがちですが、「パーキンソン病の患者数は日本では約16万3000人、米国では約100万人いるとされています。しかも、近年、増加傾向にある」と髙橋教授は話します。パーキンソン病の多くは50歳以降に発症するため、高齢化が進む日本では増加傾向にあるのです。つまり、年をとれば、誰でもパーキンソン病になる可能性はあると言えるのです。

 そのカギを握るのが、脳内にあるドーパミン(ドパミンともいう)。私たちの脳の奥の「黒質(こくしつ)」と呼ばれる部位で作られる神経伝達物質で、神経を興奮させる働きがあり、やる気物質や快感物質などともいわれていますが、体の動きの調整もしています。私たちが体を動かすときには、脳から全身の筋肉に「動かせ」という指令が出てはじめて体は動きますが、この指令は、ドーパミンを通じて伝えられるのです。

オススメ情報

「急発進した夢の治療~再生医療の「いまココ!」」のバックナンバー

一覧

「モハメド・アリも苦しんだ難病にiPS細胞で挑む」の著者

中能 泉

中能 泉(なかの・いずみ)

フリー編集者・ライター

女性の健康・美容を中心に健康・医療・美容全般が得意分野。『日経ヘルス』『日経ヘルスforMEN』ではエディトリアル・ディレクターを務める。WEBマガジン「なかよく通信」で女性向け健康・美容情報を発信。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

正直言って自信がなかった。根性なしの自分がいた。

澤田 貴司 ファミリーマート社長