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「事務員」がいなくなる日

ロボット化が変える従業員の内訳

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[1/4ページ]

2017年1月25日(水)

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 2021年3月31日、積極的にRPA(Robotic Process Automation)の導入を進めたA社では、「最後の事務員」が営業部署へと異動になった。人間とロボットプログラムが協働するのが当たり前となり、数年前には多数在籍していた事務職員や秘書の多くが、別の部署へと移っていった。かつては人が担当していた業務、その担当がロボットに代わったのだ。最後の一人が異動となり、A社に事務員はいなくなった――。

(写真:Javier Pierini/Getty Images)

 ここに書いた未来像は絵空事ではない。今後RPAを企業が積極的に取り入れ、多くの人手を掛けて行っていた作業はロボットが担っていくことになるだろう。

    受発注処理は…
  • 顧客との取引は全てロボットが担当するようになる
  • ロボット対ロボットで受発注処理を行い、受発注事務のリードタイムという概念が無くなる
  • 新たな取引のパターンが発生すると、新パターンとしてロボットが学習し、自動処理に組み込まれる
    決算業務は…
  • 決算に必要な情報の収集や集計作業は全てロボットが行うようになる
  • 領収書や請求書といった証憑書類の存在チェックなど、決算精度を担保する確認作業も全てロボット化される
  • 決算スケジュールもロボットに組み込まれ、人間はロボットへの実施指示を出す立場になる
    秘書業務は…
  • 単純な秘書業務は全てロボットが行うようになる
  • 各種の会議日程調整は対象者の空き時間や優先順位等の情報を使ってAIロボットが最適化計算を行い、提案する
  • 出張手配は行き先や日程等を指示すると、ロボットが手配するようになる
    報告業務は…
  • 報告業務に必要なレポート類の作成は、全てロボットが行うようになる
  • 決められたサイクル・タイミングでロボットが情報収集を行い、報告レポートの素案を作成する
  • 人間はレポートを見て判断することに集中する形になる

 そもそもRPAとは何なのか、新しいキーワードのため、知らない人もいるだろう。かなりの広がりを持った概念ではあるが、基本的には「従来は人間のみが行うことが出来ると考えられていた作業を代行し、高度化するソフトウエア及び、それらを利用した業務改革手法」と定義されている。

 Roboticという言葉が象徴するものとして、かつて工場の生産現場で人間が行っていた作業が産業用ロボットによって代行される様になった変革が想起される。これと同様に企業の人事、経理、調達や営業事務といった、人が行うほかないと考えられていた作業領域に変革が起こるとイメージすれば、分かりやすい。

コメント4件コメント/レビュー

憶測や希望的観測の部分が多いにしろ、この数十年で「事務員」や経理部員の人数は減り、同時に「事務職」の有効求人倍率は1以下が続いて求職者のほうが多い状態が続いているが、傾向としてはそうだろう。
まあ、難しいのは例外処理なんですけどねやっぱり。しかし、貴社の作ったシステムの保守を少しやったことがあるが出来がその、いや、なんでも。。(2017/02/03 23:58)

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一覧

「「事務員」がいなくなる日」の著者

安部 慶喜

安部 慶喜(あべ・よしのぶ)

アビームコンサルティング 経営改革セクター長 執行役員

各種業界向けに、経営戦略立案、制度・業務改革、組織改革、ERP導入、法制度対応等、幅広い領域でコンサルティング業務に従事。RPAサービス全体責任者として、多数の企業へのRPA導入を実現。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

金弘 潤一郎

金弘 潤一郎(かねひろ・じゅんいちろう)

アビームコンサルティング 経営改革セクター ディレクター

製造・卸売業、運輸・電力業、金融業を中心に、業務改革、経営管理制度構築、コスト構造改革等の支援に従事。近年はRPAによる業務改革サービスをリードし、多数の企業へのRPA導入を実現。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

大石 直子

大石 直子(おおいし・なおこ)

アビームコンサルティング 経営改革セクター シニアマネージャー

製造業、金融業を中心に、ERP導入、会計領域業務支援、コスト構造改革等の支援に従事。RPA導入プロジェクトの実績多数。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

澤井 秀俊

澤井 秀俊(さわい・ひでとし)

アビームコンサルティング 経営改革セクター マネージャー

金融業を中心に、業務改革、IT導入支援、リスクガバナンス高度化等に従事。近年はRPAによる業務改革、および研究開発を担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

北村 尚子

北村 尚子(きたむら・よりこ)

アビームコンサルティング 経営改革セクター シニアコンサルタント

製造・卸売業、運輸・電力業、金融業を中心に、業務改革、コスト構造改革等の支援を担当。近年はRPA導入プロジェクトに従事。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

憶測や希望的観測の部分が多いにしろ、この数十年で「事務員」や経理部員の人数は減り、同時に「事務職」の有効求人倍率は1以下が続いて求職者のほうが多い状態が続いているが、傾向としてはそうだろう。
まあ、難しいのは例外処理なんですけどねやっぱり。しかし、貴社の作ったシステムの保守を少しやったことがあるが出来がその、いや、なんでも。。(2017/02/03 23:58)

記事としては常識的な範囲での議論だろう。特に突飛な展開は無い。「2021年」に実現するかどうかは別として,実現するだろう。「RPA」が一般的になれば「情報」空間と「物質(実体)」空間のインターフェースがさらにスムーズにいく。結果として,「仮想世界」上で最適化された現象がより精密に実体化される。また,「実体空間」上での制約要素(重力など)をその制限要素の無い「仮想空間」上で最適化,あるいはロス部分を「仮想空間」上で実施して「実体空間」でのロスを最小化することもできるだろう。この「最適化」を「どのレベル」で行なうかが「人類の重要判断」となる。社長秘書を「RPA with AI」で実現して社長の業務支援を最適化するか,社長の意思決定支援そのものを最適化するか。社長は「戦略プラン」を選択する「だけ」の人になるか。戦略実現のための「戦術プラン」を随時選択するヒトになるか。何をどこまで「仮想化」して「記号処理化」するか。選択によっては「人類がいなくなる日」が実現しうる。人間の「判断」とは何か。それはまさに「人間とは何か」という問いでもある。RPA,AIは21世紀の「エデンの園のリンゴ」でもある。ただ,当面はこの便利な道具を「使いたいヒト」と「それをサービスする人」という需要が激増するだろう。幸か不幸か,多くのヒトはそれほど賢くなく,一人では使いこなせないヒトが大多数だから。すると,「サービスする人」にも「サービスする人」への需要が生じて,その供給者がさらに生まれて,人間の経済が拡大するかもしれない。そうした意味からも批判を恐れずにあえて言う「凡庸な人々」が求める「ポピュリズム的世界」が例外的賢明さを持った少数者の「専制・独裁」を防いで,RPA,AIと共存する「程よい世界」を生み出す。…かな?(2017/01/30 16:43)

個人的には「こうなるといいなあ」という感想です。
定型業務の大半は、機械化可能ですが、そこへ落とし込むまでが大変でしょうね。
それから、あまり記録に残したくない業務…あえて具体例は書きませんが。
これは非常にデリケートな部分で、機械化しにくい世界でしょう。
本来、無い方が良いのでしょうが、実は微妙なバランスで潤滑油的な存在になっていることが多い。
ここまで機械化するには、法を超えた忠誠心を持つ必要があり、ほぼ人間そのものと同義な機械が必要です。そういう意味ではトップの秘書はまだまだ人間が必要になりそうな予感がしますね。(2017/01/30 13:52)

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小田嶋 隆 コラムニスト