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ロボット化が問う、人間が発揮すべき価値とは

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2017年2月22日(水)

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(写真:Javier Pierini/Getty Images)

 これまで3回にわたり、企業の飛躍的な生産性向上を実現する手法として広まりつつあるRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)とはどういうものなのかを解説してきた。今回はRPA時代を迎えるにあたり、人の働き方や求められる人材はどのように変わるのか、あるいはどのような準備が必要なのかという視点で深掘りしていきたい。

 RPAが人間の仕事を奪って、人間の仕事が無くなってしまうというのは誤解であると第2回に述べた。RPAが働き方をどのように変えるかを考える前提として、今後予想される日本の就労人口の構造変化とその影響について押さえておきたい。

(作成:アビームコンサルティング)

 2016年4月に経済産業省が発表した「新産業構造ビジョン 中間整理」では、2015年現在の日本の就労人口6334万人が、2030年には5599万人と735万人も減少すると予測している(現在の性・年齢階級別の労働力率が将来も変わらないとする労働参加現状放置シナリオの場合)。

 一方で、今後の第4次産業革命をリードすることで日本経済の成長を促し、国内総生産(GDP)を532兆円から846兆円へと約1.6倍増大させるビジョンを掲げている。

 これを実現するためには、就労人口1人あたりGDPを2倍近く引き上げなければならない。そのためには、人は今とは異なる、付加価値の高い働き方にシフトする必要がある。その解決の1つがロボット化の導入だ。

 日本経済は潜在成長率の天井にぶつかり、企業はビジネスチャンスはあるのに実現する人が居ないという事態に陥りかねない。ロボット化を進めないと人が足りない時代がやってくるのだ。

RPA時代に求められる人材とは

 RPAの活用が進んだとき、ホワイトカラー業務はどの様な姿になっていくだろうか。ロボットが得意な定型的な業務や、非定型で専門的な業務もロボットが代替するようになるとき、ロボット活用を前提とした新たな役割分担が進むと予想される。

 まず、現在は比較的定型的な業務を行っている人の多くは、商品企画、顧客と接する提案型の営業といった人間ならではの知恵・感性やコミュニケーションが必須となる役割にシフトせざるを得ない。

 商品ライフサイクルの短期化が指摘されるようになって久しい。これは個人にも置き換えられる。自分に合った新しい価値を求めるユーザー欲求は飽和することがなく、今後も加速するだろう。作業レベルの仕事はロボットが担ってくれるようになる反面、人間の感性や知恵により、顧客が求める新しい価値を継続的に生み出すことが企業継続の必須要件になる。この領域で活躍する「クリエイティブな事業推進者」の役割を担う人が増加するのではないだろうか。

コメント2件コメント/レビュー

この記事は表面的で静的な議論に終始している。さらに,議論の正確性を追求してだろうが,時間スケールも「高々数年から10年」というところの議論で,おそらく10年後まで状況が変わらないとみるのは不可能だろう。したがって,「今後5年以内には,人間の仕事はなくならない。」ということについてはほぼ同意する。しかし,AIやRPAのポテンシャルを考えれば10年後に人間でなければできない仕事はほとんど存在しないと考えておくほうが現実的だろう。後は「効率」の問題だ。今後も,世界中のネットワークにつながったコンピュータの数は幾何級数ないしは指数関数的に増大するだろう。したがって,今後も「当分の間」「ムーアの法則」的な速度で計算能力の総量は増大する。この計算パワーをAIやRPAが利用する。さらに,RPAやAIは相互に連携するようになるだろう。人間の事務的労働のモデルとしての「IPO」のうちの「P」を人間がやるかAI,RPAがやるかになる。「創造的な」作業とはなんだろうか。ここでの議論も恣意的で暗黙の裡に了解されたところでの議論になっているが,その了解が正しいか?「暗黙の了解」が本当にかみ合っているか。その議論が不十分だ。さらに「チューリングテスト」で創造的な仕事をする人(たとえば脚本家)の仕事をAIに対照的にやらせてみて,区別ができないようなレベルのシナリオのアウトプットが出てきたら(10年後にはできるかもしれない)創造的な仕事も少なくとも一部はAIやRPAに置き換わる。重要なことはコストは「劇的に」下がり,「ほどほどの」品質のものはできるだろうということだ。それによって,世界の現在の労働需要の20%が置き換えによって10年後に消失すると仮定して,さらにその置き換える労働量が年率20%ずつ増加するとしたらそれに見合う労働需要をこの社会・経済システムは創生できるのだろうか。この仮定が合理的とは思わないが,花は無しく非現実的とも思わない。我々はそういう時代に生きていると認識している。(2017/02/28 17:22)

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「ロボット化が問う、人間が発揮すべき価値とは」の著者

安部 慶喜

安部 慶喜(あべ・よしのぶ)

アビームコンサルティング 経営改革セクター長 執行役員

各種業界向けに、経営戦略立案、制度・業務改革、組織改革、ERP導入、法制度対応等、幅広い領域でコンサルティング業務に従事。RPAサービス全体責任者として、多数の企業へのRPA導入を実現。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

金弘 潤一郎

金弘 潤一郎(かねひろ・じゅんいちろう)

アビームコンサルティング 経営改革セクター ディレクター

製造・卸売業、運輸・電力業、金融業を中心に、業務改革、経営管理制度構築、コスト構造改革等の支援に従事。近年はRPAによる業務改革サービスをリードし、多数の企業へのRPA導入を実現。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

大石 直子

大石 直子(おおいし・なおこ)

アビームコンサルティング 経営改革セクター シニアマネージャー

製造業、金融業を中心に、ERP導入、会計領域業務支援、コスト構造改革等の支援に従事。RPA導入プロジェクトの実績多数。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

澤井 秀俊

澤井 秀俊(さわい・ひでとし)

アビームコンサルティング 経営改革セクター マネージャー

金融業を中心に、業務改革、IT導入支援、リスクガバナンス高度化等に従事。近年はRPAによる業務改革、および研究開発を担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

北村 尚子

北村 尚子(きたむら・よりこ)

アビームコンサルティング 経営改革セクター シニアコンサルタント

製造・卸売業、運輸・電力業、金融業を中心に、業務改革、コスト構造改革等の支援を担当。近年はRPA導入プロジェクトに従事。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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いただいたコメント

この記事は表面的で静的な議論に終始している。さらに,議論の正確性を追求してだろうが,時間スケールも「高々数年から10年」というところの議論で,おそらく10年後まで状況が変わらないとみるのは不可能だろう。したがって,「今後5年以内には,人間の仕事はなくならない。」ということについてはほぼ同意する。しかし,AIやRPAのポテンシャルを考えれば10年後に人間でなければできない仕事はほとんど存在しないと考えておくほうが現実的だろう。後は「効率」の問題だ。今後も,世界中のネットワークにつながったコンピュータの数は幾何級数ないしは指数関数的に増大するだろう。したがって,今後も「当分の間」「ムーアの法則」的な速度で計算能力の総量は増大する。この計算パワーをAIやRPAが利用する。さらに,RPAやAIは相互に連携するようになるだろう。人間の事務的労働のモデルとしての「IPO」のうちの「P」を人間がやるかAI,RPAがやるかになる。「創造的な」作業とはなんだろうか。ここでの議論も恣意的で暗黙の裡に了解されたところでの議論になっているが,その了解が正しいか?「暗黙の了解」が本当にかみ合っているか。その議論が不十分だ。さらに「チューリングテスト」で創造的な仕事をする人(たとえば脚本家)の仕事をAIに対照的にやらせてみて,区別ができないようなレベルのシナリオのアウトプットが出てきたら(10年後にはできるかもしれない)創造的な仕事も少なくとも一部はAIやRPAに置き換わる。重要なことはコストは「劇的に」下がり,「ほどほどの」品質のものはできるだろうということだ。それによって,世界の現在の労働需要の20%が置き換えによって10年後に消失すると仮定して,さらにその置き換える労働量が年率20%ずつ増加するとしたらそれに見合う労働需要をこの社会・経済システムは創生できるのだろうか。この仮定が合理的とは思わないが,花は無しく非現実的とも思わない。我々はそういう時代に生きていると認識している。(2017/02/28 17:22)

「人手不足」が多くの企業や商店で叫ばれているが、この絶好の機会に「ロボット化」による生産性向上に取り組む企業は悲しくなる程少ない。「人手不足」の殆どが「安い労働力の不足」であり、高い給料出してでも欲しい労働力ではないのだ。だから、多くの経営者には金の掛かるロボット化を推進する気もない。私の友人の一人は68歳になった今も「正社員」として働き続けている。彼は現在週休4日で稼働日は火曜日から木曜日までの3日間のみで、給料はその稼働日現象に比して減少しているので、年金も満額受給している。然も仕事が忙しくなると、実質は週休2日になり、休日出勤の代休もなし。聞くと、会社は若い人を採用したいが、給料が安過ぎて応募がないとのこと。会社も年はとっても仕事は良く分かっているし、給料も安い高齢社員の方がコストパーフォーマンスも良いので、会社全体の老齢化が進んでいると言う。このままではあと数年すると、会社は仕事を請け負うだけの社員が足りず消滅するしかなくなるだろう。この様な会社は現在日本には「掃いて捨てるほど」存在していると思う。心ある経営者は、是非ロボット化やAI採用などによる生産性向上に投資して欲しい。それが日本全体の生産性を上げ、国民一人当たりのドルベースのGDPを引き上げる事になる。ありとあらゆる手段を講じて「安い労働力」を集める事からは卒業して欲しい。(2017/02/24 11:34)

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