• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

ロビー活動は最大の「ムダとり」

今、日本企業にロビー活動が必要なワケ

2018年1月29日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 「ロビー活動の取材ですか……。うちにもやっている人がいるにはいるんですが、正直、ご協力できないと思います」

 2018年1月29日号の特集「世界で勝つ! ロビー活動」の取材を申し込もうと広報担当者に電話をすると、決まってこんな言葉が返ってきた。「ロビー活動は悪いこと」「表立って言ってはいけない」――。こうした考え方が日本では一般的になっている。

 だが、ロビー活動の最前線を国内外で取材するにつれ、こうした考え方を根底から変えていかない限り、日本企業がグローバル市場で正当に闘えないと実感するようになった。日本企業が「ロビー活動は悪」と決め付けていては、海外の競合企業に先を越される。

 どのようにロビー活動を展開すればいいか、そのヒントは特集に書き込んだ。ここでは「なぜロビー活動が日本企業に必要か」を考えてみたい。

ロビー活動は「フロントローディング」に似ている

 少し話がそれるようだが、皆さんは「フロントローディング」という考え方をご存じだろうか。製造業に携わっている方であれば1度は耳にしたことがあると思う。

 フロントローディングとは、企業が製品を開発するとき、複数ある工程のうちなるべく上流の工程(フロント)で価値や品質を作り込む(ローディングする)ことで、ムダな手戻りを発生させないようにすることを指す。

 上の図が従来のやり方だ。例えば、工程1で製品のおおまかな機能や仕様を決め、それ以後の工程で部品ごとの仕様や具体的な設計図に落とし込んでいくとする。

 ここで起こりがちなのが、後工程まで進んでから問題が発生すること。その理由はさまざまだが、大きな要因の一つに「工程1の担当者が後工程の細かな事情を知らない」ことがある。後工程の人が、工程1の仕様通りに設計図を描いてみたのはいいけれど、そこで初めてコストが見合わないことに気づいたり量産での組み立てが難しいことが発覚したりする。そのため結局、工程1までさかのぼってやり直すことがある。

 これに対して下の図がフロントローディングの考え方だ。最初の工程で製品の機能や仕様を決めるとき、後工程の担当者も議論に交え、あらかじめ後工程で問題が発生しないような機能や仕様に落とし込む。つまり、品質や価値を前もって作り込んでおくのだ。そうすると、その後の工程で問題が発生しづらくなり、結果的に開発期間短縮やコスト削減につながる。

 ロビー活動は、このフロントローディングに似ていると記者は考えるようになった。

「世界で勝つ! ロビー活動」の目次

オススメ情報

「ロビー活動は最大の「ムダとり」」の著者

池松 由香

池松 由香(いけまつ・ゆか)

日経ビジネス記者

北米毎日新聞社(米国サンフランシスコ)で5年間、記者を務めた後、帰国。日経E-BIZ、日経ベンチャー(現・日経トップリーダー)、日経ものづくりの記者を経て、2014年10月から日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

会社全体を見ているのが、 私しかいない。

樫尾 和宏 カシオ計算機社長