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バルミューダ、開発の軸は「人生を良くするもの」

扇風機、トースターに続くヒットを生み出す源泉は?

2018年5月2日(水)

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1997年の創業から21年、日本の家庭の食卓文化をリードしてきた“フードテック”の老舗、クックパッド。その初期メンバーであり、現在も同社のブランディング部門を率いる小竹貴子氏が、気になるフードビジネスの新芽をピックアップし、現場を訪ねる。連載5回目はバルミューダ。扇風機やトースターなど、既に国民生活に定着している家電を、バルミューダは斬新なアイデアと機能で刷新。中でも同社のトースターは、その機能やデザインが、男性消費者に受けてヒットの兆しを掴んだ。バルミューダの取り組みがきっかけとなって調理家電業界に変化が訪れるのか、話を聞いた。今回はその後編。

(取材/2018年3月23日、構成/宮本恵理子)

バルミューダ社長室木下直子氏(写真:稲垣純也、ほかも同じ)

小竹貴子氏(以下、小竹):前編では、バルミューダのトースター開発秘話を伺いました(「バルミューダのトースター、男性がヒットを牽引」)。それ以外に、最近発売されたオーブンレンジも、私は個人的に買って試しています。こちらも面白いですよね。

木下直子氏(以下、木下):ありがとうございます。いかがですか。

小竹:なんと言っても、音が気に入りました。出来上がりを報せる音が「チーン」とか「ピー」ではなくて、「ジャジャーン!」。しかもギター音で(笑)。調べてみると、社長の寺尾さんが元々ミュージシャンで、こだわって音を作られたとか。

木下:はい。プロのギタリストに弾いてもらって録音しました。

小竹:ジャジャーン! と同時にピカッと庫内が光って、それもスポットライトみたいで楽しい。調理中も音楽が流れて。調理を一つのショーとして提案している印象を受けました。

木下:忙しい時の調理って、どうしてもバタバタとして殺伐としがちですよね。そこにあえて、プッと笑いたくなるエンターテインメントを提供できたらなと思ったのです。

小竹:料理のプロセスの中で、レンジの出番はどちらかというと裏方で、「あまり見せたくない下ごしらえ」という位置付けでした。そこに照明を付け、音楽を鳴らして、ショーアップするところが面白いと思いました。裏方だったオーブンレンジを表舞台に出して、華やかに見せてくれる。思わず見せたくなるから、人を呼びたくなったり、家族の会話が増えたり。コミュニケーションを促す調理家電ですね。

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「バルミューダ、開発の軸は「人生を良くするもの」」の著者

小竹 貴子

小竹 貴子(こたけ・たかこ)

クックパッド株式会社広報担当本部長

1972年生まれ。クックパッドの創業から関わり、初代編集長、執行役を務める。2012年退社。2016年再び同社に復帰。個人として執筆、スタートアップの事業支援も行っている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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