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井手直行氏が読み解く『トヨタ物語』(前編)

ヤッホーブルーイング社長を奮い立たせる「ベンチャー魂」

2018年4月10日(火)

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 「よなよなエール」などクラフトビールが人気のヤッホーブルーイング社長、井手直行氏は新刊『トヨタ物語』(野地秩嘉著)を読んで奮い立った。「はるか大きな相手」に挑んだトヨタが、自分たちの姿と重なったからだ。共振するベンチャー魂について担当編集Sが聞く。その前編。

■重版出来!『トヨタ物語
 トヨタはなぜ強いのか――その本質に迫る巨編ノンフィクション。日経ビジネス連載「トヨタ生産方式を作った男たち」に書下ろしの新章などを加えた圧巻の408ページ、ついに刊行。早くも4刷。日経BP社刊

井手:このところ、なかなかまとまった時間が取れなかったもので、『トヨタ物語』の半分までは仕事の合間とか移動中、夜に読み、いいなあと思ったところのページを折ったりもして、少しずつ読み進めました。残りの半分は先ごろの休暇中に。そして、今はまた気に入ったところを読み返しています。結局、この1カ月ずーっと鞄に入れっぱなしだったので、きれいな表紙がくすんで破けてしまって…。

いえいえ、表紙が破れるほど読んでいただくなんて、作った人間にとってとてもうれしいことです。

はるかにすごいベンチャー魂

井手:トヨタ自動車といえば、僕が物心ついたときからすでに大会社でした。自分がビジネスをやり出してトヨタのすごさがわかったときにはもう世界一になっていて。同じ製造業ではあるけれど、あまりに違いすぎるなという目で見ていたんです。

 しかし、読み始めると、いつの間にかトヨタの物語に、自分の会社と自分の物語を重ね合わせて読んでいました。当たり前と言ったら当たり前なんですけど、トヨタも85年前に起業したときはベンチャー企業だったんですね。僕らベンチャー企業の人間にとってみれば、トヨタだってベンチャーだったんだ、俺たちだって、頑張っていればいつかはトヨタみたいになれると感じられることが嬉しかった。

文字通り、何もないところから、自動車をつくろうと決意して実行する。決意と行動力のベンチャーですよね。

井手:はい。おもしろいなと思ったのは、当時アメリカでさえ、まだ車は200数十万台しか走っていなかった。それなのに、(トヨタ自動車創業者の)豊田喜一郎さんは年間1割として、日本でも20万台ぐらいは売れる、だから会社を作る、と決めた。今のレベルよりはるかにすごいベンチャー魂だったんでしょうね。

トヨタの経営者は喜一郎さんにはじまり、いつも現場とつながっています。偉くなると現場から離れて数字ばかりみている経営者も少なくない中で、これこそがトヨタの強みだと思うのですが、井手さんもずっと現場を大事にされていますよね。

井手:これを読んで初めて知りましたけど、トヨタのトップの人たちは確かに現場を大切にしている。みんな製造現場のたたき上げです。トヨタ生産方式って、ビジネスパーソンなら名前だけは知っているけれど、これは現場の知恵なんですね。現場で通用する、現場ならではの知恵。

豊田章男社長も厳しい人たちに鍛えられて、やがて自分で現場の仕組みを変えていく、という経験をされています。

井手:ねえ、出てくる人が全員こわい人みたいな感じですよね。現代社会ではたぶんかなりいろいろ問題になりそうな…(笑)。

井手 直行(いで・なおゆき)
ヤッホーブルーイング社長
1967年、福岡県生まれ。久留米工業高等専門学校電気工学科を卒業後、大手電気機器メーカーにエンジニアとして入社。広告代理店などを経て97年、ヤッホーブルーイングに営業担当として入社。2004年からネット通販担当として業績を伸ばし、業界トップシェア獲得を牽引。08年より現職。

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野地 秩嘉

野地 秩嘉(のじ・つねよし)

ノンフィクション作家

1957年、東京生まれ。出版社勤務などを経てノンフィクション作家に。人物ルポ、ビジネス、食、芸術、海外文化など幅広い分野で執筆。『TOKYOオリンピック物語』でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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