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日刊現代社長が読み解く『トヨタ物語』(後編)

寺田俊治氏を驚かせた「大野耐一さんの叱り方」

2018年6月20日(水)

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 日刊現代社長の寺田俊治氏は新刊『トヨタ物語』を読んで「トヨタの危機感」に凄みを感じた。そして、大野耐一さんの「叱り方」に衝撃を受けた。寺田流の読み解き方を『トヨタ物語』の担当編集Sが聞く。その後編。

■重版出来!『トヨタ物語
 トヨタはなぜ強いのか――その本質に迫る巨編ノンフィクション。日経ビジネス連載「トヨタ生産方式を作った男たち」に書下ろしの新章などを加えた圧巻の408ページ、ついに刊行。早くも4刷。日経BP刊

前編から読む)

寺田:衝撃を受けたのは、(トヨタ生産方式を体系化した)大野耐一さんの叱り方です。

 「相手が自分の子どもくらいの年齢であっても、情熱を込めて烈火のごとく怒る。こっちは怖くて、天地が逆になったんじゃないかと思うくらいでした」

 衝撃を受けました。

寺田俊治(てらだ・しゅんじ)
日刊現代社長/1959年、東京都生まれ、83年、早稲田大学第一文学部を卒業後、日刊現代に入社。「日刊ゲンダイ」ニュース部長、編集局長などを経て、2016年より現職。

 僕はそれほどまでに怒ったことってないんですよ。もちろん怒ることはあるけれども、若い人を相手に「烈火のごとく怒る」ということはない。

 そこまで怒るには、とてつもないパワーが要る。怒られた側から恨まれたりすることなんかもすべて脇に置いて、「天地が逆になったんじゃないかと思うくらい」怒れる大野さんの本気というんですか、これに驚きました。怒るって本当に覚悟も要るし、愛情も要る。いざ怒る時には、自分が怒ることに絶対的な確信がないとできませんからね。だから、こんなに怒れる大野さんは、本当にすごい。

寺田さんが若い頃は、それこそ厳しいスパルタ指導も受けたのでは?

寺田:そうそう、いろいろね。

 僕の経験でいうと、1983年に入社して最初、高校野球の取材に行ったんですよ。そのときに雑感みたいなのを夜中に書いて、朝、送ることになって。当時はファクスで原稿を送るんだけれど、1枚送るのに5秒ぐらいかかるんですよ。

今ならメールでポンと送れるけれど…。

寺田:それも、そのファクスは先輩が使っているので、僕は電話で送れと言われて。電話口でしゃべったのを、東京にいる先輩記者が受けて書いてくれるんです。

口述筆記。

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「日刊現代社長が読み解く『トヨタ物語』(後編)」の著者

野地 秩嘉

野地 秩嘉(のじ・つねよし)

ノンフィクション作家

1957年、東京生まれ。出版社勤務などを経てノンフィクション作家に。人物ルポ、ビジネス、食、芸術、海外文化など幅広い分野で執筆。『TOKYOオリンピック物語』でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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