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自動運転になればクルマに乗る人は増えるのか

社会人勉強会で考えた「自動車離れ」の行方

2018年8月10日(金)

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 新刊『トヨタ物語』の著者・野地秩嘉さんが、とある社会人勉強会に招かれた。講演の後、参加者との話題は「クルマに乗る人が減っているのはなぜか」。消費者・生活者の目線から考えてみた。

野地:今日は勉強会にお招きいただき、ありがとうございます。私は『トヨタ物語』を書くにあたって、工場に70回以上、足を運び、いろいろな人に話を聞きました。「トヨタ生産方式」とそれを脈々と引き継いできた人たちを通して、トヨタのモノづくりのあり方、強さの神髄に迫ろうとしてのことです。今年1月に発刊して、おかげさまで増刷を重ねていて、今は続編の取材を進めています。

 『トヨタ物語』ではトヨタグループの創始者・豊田佐吉さんから始まるモノづくりの歴史をまとめましたが、続編では「これから」について追っていきます。「EV」「自動運転」など、いろいろなキーワードがありますが、「販売のカイゼン」というのも大事なポイントのひとつです。

 生産の現場では「ジャスト・イン・タイム」「自働化」という2本柱の知恵が共有され、カイゼンを重ねることで、ムダのない生産体制を実現してきましたが、販売の現場ではまだまだ。現在、様々な取り組みが進んでいますが、販売に関わる取材をしながら、自動車業界にとって深刻な課題が、その深刻度を増していると感じています。

 それは「自動車に乗らない人が増えている」ということ。もうずいぶん前から指摘されていることで『トヨタ物語』の中でも触れましたが、ではその対策は? というと、自動車会社の人たちもいまだにつかめていない。

 今日は30代から50代の、働き盛りの方たちの勉強会ということで、そのあたりの話を少し聞かせてもらいたいと思っています。

免許は20%、所有は0.01%

 クルマを持っている方は手を挙げていただけますか?…半分ですね。では、3台以上買った人は…2人。5台以上は…1人。

 5台以上、買ったのはクルマ好きだからですか?

Aさん:クルマを運転するのは好きですが、マニア的に好きというのではありません。家族が増えたりとかそういうのも含めて買い替えを。

野地:なるほど。では、クルマを持っていない人で、免許を持っていない人は……2人。あとは、免許は持っているけれど、クルマは持っていない。

 先日、埼玉大学で講演会があって、学生100人に聞いてみたんです。すると、クルマを持っているのは、1人だけでした。地方にいくと生活に必要な度合いが高いから、家にはクルマがあるというところも多いと思うんですが、こと都市部に住む若い人については、クルマを持っていないのが普通という状況なんでしょうね。

Bさん:私は専修大学で講義をさせていただく機会があって、同じような質問を学生にしました。免許を持っているのが2割、クルマを持っている人はほとんどいませんでした。

野地:免許2割。どうしてその質問を?

Bさん:エネルギー関係の仕事をしているもので…(笑)。

野地:なるほど、切実な問題ですもんね(笑)。

コメント5件コメント/レビュー

この記事を読んでも完全自動運転が普及した時の車社会がどの様になっているのか思い描くことは出来なかったが、自分なりには考えている。完全自動運転車が普及し始めの段階は、単に人の代わりに車が自動運転するという事だろうが、この次期の自動運転車の技術が最も難しいのだと思う。自動運転のAIは恐らく関連する周囲の車との連携も視野に入れているだろうが、人が運転している車の動きは予測できない。例えば、信号のない4方向一旦停止の十字路でどの様に車を走らせるか?日本では、一瞬でも早く交差点に首を突っ込んだ者が事実上優先権を得たような運用がされているが、米国では順に入るのが不文律になっているかのように、『前の車に続いて突っ込む』というドライバーは殆ど見たことがない。自動運転車と人が運転する車が交差点に同時に辿り着いた時、どの順で交差点を横断するのか。そういった事がAIに判断できるのか。何年か後に自動運転車が殆どになった場合は、交差点の信号すら必要なくなるのかも知れない。全体として流れをスムーズにするのに最適な運転が車間の連携で自動的に処理されるのだから。そうなっているならば、自動運転のマイカーは必要ない。今でも、殆ど毎日車に乗ってはいるが、運転している時間は一回に付き10分から20分程度。自動運転のカーシェアかタクシーを使うことになるのだろう。分からないのが、年1,2回の長距離運転。実家に帰るのに今は自分で運転しているが、カーシェアで片道500km利用する場合の値段がどうなるのか。今のレンタカーと同等以下でなければ、面倒でも鉄道や高速バスの利用に切り替えざるを得ない。その場合、荷物は少なめにしないと大変だ。自転車や歩行者も無くなることは無いだろうから、それらとどの様に折り合わせていくのか。どんな場合にも『弱者優先』なのか、それとも道路交通法を大幅に書き換えることになるのか。楽しみではある。(2018/08/10 17:14)

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「自動運転になればクルマに乗る人は増えるのか」の著者

野地 秩嘉

野地 秩嘉(のじ・つねよし)

ノンフィクション作家

1957年、東京生まれ。出版社勤務などを経てノンフィクション作家に。人物ルポ、ビジネス、食、芸術、海外文化など幅広い分野で執筆。『TOKYOオリンピック物語』でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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この記事を読んでも完全自動運転が普及した時の車社会がどの様になっているのか思い描くことは出来なかったが、自分なりには考えている。完全自動運転車が普及し始めの段階は、単に人の代わりに車が自動運転するという事だろうが、この次期の自動運転車の技術が最も難しいのだと思う。自動運転のAIは恐らく関連する周囲の車との連携も視野に入れているだろうが、人が運転している車の動きは予測できない。例えば、信号のない4方向一旦停止の十字路でどの様に車を走らせるか?日本では、一瞬でも早く交差点に首を突っ込んだ者が事実上優先権を得たような運用がされているが、米国では順に入るのが不文律になっているかのように、『前の車に続いて突っ込む』というドライバーは殆ど見たことがない。自動運転車と人が運転する車が交差点に同時に辿り着いた時、どの順で交差点を横断するのか。そういった事がAIに判断できるのか。何年か後に自動運転車が殆どになった場合は、交差点の信号すら必要なくなるのかも知れない。全体として流れをスムーズにするのに最適な運転が車間の連携で自動的に処理されるのだから。そうなっているならば、自動運転のマイカーは必要ない。今でも、殆ど毎日車に乗ってはいるが、運転している時間は一回に付き10分から20分程度。自動運転のカーシェアかタクシーを使うことになるのだろう。分からないのが、年1,2回の長距離運転。実家に帰るのに今は自分で運転しているが、カーシェアで片道500km利用する場合の値段がどうなるのか。今のレンタカーと同等以下でなければ、面倒でも鉄道や高速バスの利用に切り替えざるを得ない。その場合、荷物は少なめにしないと大変だ。自転車や歩行者も無くなることは無いだろうから、それらとどの様に折り合わせていくのか。どんな場合にも『弱者優先』なのか、それとも道路交通法を大幅に書き換えることになるのか。楽しみではある。(2018/08/10 17:14)

若者に車が売れないのは、欲求の優先順位が相対的に低くなった
(昔とは違って直接会わなくても個人の携帯端末で電話メールにLINE的なもので繋がる)
免許含めた初期投資金額と時間を取りたくない。
移動時間と駐車中に掛かる金額が嫌。
若者の事故率が異常なのか任意保険の価格が高すぎる。
こういうところじゃないかな。

任意保険の高さに繋がる部分は、
・走る凶器であると言う事への認識付けが甘い
・速度や路面にタイヤ接地の限界含め危機感覚が無い(頭と体に力学的な体感が足りない)
※若い内に自転車等で速度とハンドルとの関係やタイヤと路面の感覚でも養って欲しい
・ゲームの方で、gの再現は難しいが、ドライバー目線のリアルシミュレータゲームを売る
等で、運転する側の問題を事前軽減で減らしていく

自動運転の方はアシストにしろ責任問題のクリアがないと難しいですね。

完全自動が出来るレベルだと、高い物になるのだし、多用する人でなければ
時間貸しやシェアリング前提でに為ると思いますよ。
タクシーの運転手が人でなくなっただけなので。(2018/08/10 17:07)

私自身は車=必需品世代で、実際5台以上を乗り継いで着ていますが、昨今のエネルギー事情や温暖化などを考えると、車に乗ろうとする人が増えるのはプラス方向と見ています。そもそも、一人二人で数人分のスペースや重量のある機械を膨大なエネルギーを消費してぶん回すのは、人類が幼かった時代の贅沢だったのでは。自動運転にしても、少人数で1台ずつの車を前提にするのは根っこから間違っている気がします。電動化にしても元が化石燃料や原子力であれば無意味です。これからは、大きな移動は電車のような公共交通、小さな移動は自転車やゴルフカートのような小型コミュータのシェアリングが良いと思う。一人二人で乗り回す車は、趣味の世界あるいは嗜好品・贅沢品といった形でサーキットのような特定の場所で、高いお金を払って乗るしかないと考えます。(2018/08/10 14:00)

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