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無人タクシーに挑む、日の丸交通の危機感

2018年2月16日(金)

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 ドライバーが不要な自動運転車が普及したとき、タクシーはどうなるのか。業界の存続をかけて動いているのが、都内タクシー大手、日の丸交通の富田和孝社長だ。自動運転ベンチャーのZMP(東京・文京)と提携。自動運転タクシーの実証実験を計画するなど積極的に動く富田社長に話を聞いた。(聞き手は庄司 容子)

自動運転タクシーがドライバーを守る

日の丸交通の富田和孝社長(写真:北山宏一)

ドライバーなしで走行できる完全自動運転車の開発が進んでいます。タクシー業界にはどんな影響がありそうでしょうか。

富田和孝社長(以下、富田):タクシー業界は自動化に対して、やはり賛否両論があります。それでも私は、自動運転タクシーがタクシードライバーを守ると思っています。

単純に考えると、雇用が失われるように思いますが。

富田:タクシー業界は今、人手不足です。ドライバーの平均年齢は年々上がっていて、都内では今58歳になっています。私どもは新卒だけでなく、外国人や女性の採用も積極的にやっていて、何とか人手を確保しようとしています。そうしないと、公共交通機関として役割が果たせないという思いがあるからです。しかし全方位で採用をかけても、人手不足の現状は変わらない。

 ドライバーがいないので、タクシーの保有台数に対する稼働率は、足元で77%とほぼ過去最低の水準です。この人手不足の状況でインバウンドの訪日客が増えると、絶対的なタクシーの供給不足が起きかねない。さらに、これは我々の慢性的な悩みなんですけれど、12月の繁忙期や、悪天候、例えば雪が降ったときにコールセンターがパンクしてしまう。

確かに、雪の日など乗りたいときにつかまらない場合があります。

富田:100のオーダーに対して10ぐらいしかお応えできないような状況になります。こういった状況で訪日客が増加すると深刻なタクシー不足が起きるでしょう。そうしてくると白タクの推進論が一気にわき起こってくることはもう間違いない。

「ウーバー」のような、ライドシェアの全面解禁ですね。

富田:はい。これは推進派がかなりおられるので、そういう事態にならないように自分たちには何ができるのかと考えています。やっぱり、タクシーとライドシェアは、共存共栄できません。タクシー業界の品質悪化を招きます。

コメント3件コメント/レビュー

ライドシェアが開始されるとタクシーの品質が下がるというのはそうだと思いますが、ライドシェアの品質は悪いかと言えば、そうではない。海外でライドシェアを使用すればよくわかるが、相互評価システムのお蔭で日本のタクシーと比較しても品質は良く、そして安く、さらには供給台数が多いため乗りたいときに乗れる。つまり、タクシーの品質が下がるためライドシェアはNGというロジックは、全くユーザ視点を欠いている。そのようなロジックで技術だけ新しいものに手を出しても成功はおぼつかないと感じる。現業が危うくなってきているのであれば、ヤマトの小倉さんのように、ユーザ視点に立った新しい業態に打って出て、自らイノベーションを起こす意外に打開策はないのではないか。(2018/02/16 15:01)

「見えてきた クルマの未来」の目次

オススメ情報

「無人タクシーに挑む、日の丸交通の危機感」の著者

庄司 容子

庄司 容子(しょうじ・ようこ)

日経ビジネス記者

日本経済新聞社に入社し、社会部、横浜支局を経て企業報道部へ。化学、医療、精密業界、環境などを担当。2017年4月から日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ライドシェアが開始されるとタクシーの品質が下がるというのはそうだと思いますが、ライドシェアの品質は悪いかと言えば、そうではない。海外でライドシェアを使用すればよくわかるが、相互評価システムのお蔭で日本のタクシーと比較しても品質は良く、そして安く、さらには供給台数が多いため乗りたいときに乗れる。つまり、タクシーの品質が下がるためライドシェアはNGというロジックは、全くユーザ視点を欠いている。そのようなロジックで技術だけ新しいものに手を出しても成功はおぼつかないと感じる。現業が危うくなってきているのであれば、ヤマトの小倉さんのように、ユーザ視点に立った新しい業態に打って出て、自らイノベーションを起こす意外に打開策はないのではないか。(2018/02/16 15:01)

一般公道でレベル4以上の自動運転が成立するには周りの者(車だけではない)による理解行動が不可欠です。
そういう意味で最もそれに遠いタクシードライバーを見方に付けなければいけないだろうという理屈は理解できます。
自分らの仲間の一部が無人ならおそらくそれの運行の手助けとなる運転をするでしょう。
敵業界が無人タクシーなど始めたら絶対に妨害運転をするに決まっている。
そうして何とか一般車も含め周りに自動運転車を認知させて譲る運転が実現したとしても、歩行者や自転車が気遣ってくれるはずはありません。
狭い道で子供が遊んでいたら、自動運転車はその子らが遊びを終えて家に帰るまでその場で待つしかないから。(2018/02/16 14:44)

何事も、立ち位置、立場が異なると、意見も考えも異なります。例えば、サービスについて考える場合、サービスを受ける側のありのままの要望、意見を素直に受け止めて、どう対応すればサービスの受け手に喜んで貰えるのか? そこからの出発し、また、そこに立ち返ることが大切ではないでしょうか。 道は、ひとつではないはずです。(2018/02/16 08:50)

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太田 大州 富士通シニアエバンジェリスト