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精神を病む社員が急増、長時間労働を無くすには

「男中心社会」の働き方はもうもたない

2016年12月12日(月)

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過労自殺事件の背景には、伝統的な日本企業の「働き方」の問題がある。

長時間労働から「逃げ場」を失う

 入社1年目の電通の女性社員が過労自殺した事件は社会に大きなショックを与えた。過去にも同様の例があったとして電通という会社の「体質」を問題視する声も上がった一方で、伝統的な日本企業の「働き方」が問題の根底にあるという指摘も根強い。恒常的な長時間労働から「逃げ場」を失う社員の姿は、決して電通だけの問題ではない。

 「人手不足」が深刻化している。求職者1人に対して何件の求人があるかを示す「有効求人倍率」は10月に1.4倍を記録、バブル期の1991年8月以来、25年2カ月ぶりの高水準となった。全都道府県で1.0倍を超え、東京都では2倍を突破した。人が欲しくても採れない状況になっているのだ。

残業をしないと仕事は終わらない

 仕事が増える中で、今働いている既存の社員への荷重は確実に高まっている。毎日残業をしないと仕事が終わらないという人の数が確実に増えているのだ。

 もともと日本の「正社員」は「残業が当たり前」という慣行の中で成立してきた。会社に命じられれば、残業も出張も転勤も拒絶するのはなかなか難しい。忙しさの中で追いつめられていく社員は少なくない。自ら命を絶たないまでも、過労によって倒れたり、病死する例が後を絶たないのだ。

 厚生労働省が6月に公表した「過労死等の労災補償状況」によると、2015年度の「脳・心臓疾患」による労災申請件数は795件。前年度に比べて32件増えた。業種では運輸業、建設業といった人手不足が深刻な分野が上位に来ている。

過労の末、精神を病む人が急増

 請求のうち死亡した例は283件におよぶ。いわゆる「過労死」だ。労災認定された過労死の数は2012年度272件、2013年度290件、2014年度245件と高水準が続いている。目立って増えているわけではないのではないか、という疑問を持つ向きがあるかもしれない。だが、もう1つの気になる統計がある。

 同じ厚労省の統計で、「精神障害の労災補償」をみると、請求件数が大きく増えているのだ。2012年度に1257件だったものが、2013年度には1409件、2014年度には1456件となり、2015年度にはついに1500件を突破、1515件となった。うち1306件が労災認定されているが、そのうち205件が自殺である。過労の末、精神を病んでしまう人が劇的に増えており、手を打たなければ過労自殺が急増する可能性が出てきているのだ。

コメント14件コメント/レビュー

「もともと、女性の方が残業を嫌う人たちが多く、いわば不本意な残業を強いられるとストレスが大きくなるのだろう。」と読んで目が点になりました。著者は男性・・・やっぱり。
女性が極端に残業を嫌う人たちかどうかは、ケースバイケース。
・単純作業でそもそも給料が低いため、やり甲斐もなければさっさと仕事は終わったら帰りたいもの。
・やり甲斐はあっても、女性であるため、仕事に見合う評価が得られない。それなら残業はするだけ損。
・自らが主婦・母でもある場合、帰宅後も主婦業に’就労’しなくてはならない人。男性は帰宅したら夕食とお風呂が待ってますが、女性は下の子供を保育園に迎えに行って上の子の宿題を見ながら、家事・夕食の準備をします。旦那さんは決して夕食とお風呂を準備して待っていてはくれません。(2017/01/18 12:29)

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「精神を病む社員が急増、長時間労働を無くすには」の著者

磯山 友幸

磯山 友幸(いそやま・ともゆき)

経済ジャーナリスト

ジャーナリスト。1962年東京生まれ。早稲田大学政経学部卒。日本経済新聞で証券部次長、チューリヒ支局長、フランクフルト支局長、「日経ビジネス」副編集長・編集委員などを務め2011年3月末に独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

「もともと、女性の方が残業を嫌う人たちが多く、いわば不本意な残業を強いられるとストレスが大きくなるのだろう。」と読んで目が点になりました。著者は男性・・・やっぱり。
女性が極端に残業を嫌う人たちかどうかは、ケースバイケース。
・単純作業でそもそも給料が低いため、やり甲斐もなければさっさと仕事は終わったら帰りたいもの。
・やり甲斐はあっても、女性であるため、仕事に見合う評価が得られない。それなら残業はするだけ損。
・自らが主婦・母でもある場合、帰宅後も主婦業に’就労’しなくてはならない人。男性は帰宅したら夕食とお風呂が待ってますが、女性は下の子供を保育園に迎えに行って上の子の宿題を見ながら、家事・夕食の準備をします。旦那さんは決して夕食とお風呂を準備して待っていてはくれません。(2017/01/18 12:29)

問題になった誰かの発言ではないですが、昔はみんなもっと残業をしました。私の会社でも昔は50時間残業が定時内、100時間残業は普通、200時間残業してやっとそれは酷いと言って貰えるという状況でした。ほかの会社も似たりよったりだったと思います。そして、昔も気がついたら消えていた社員は存在しましたが、今に比べれば精神を病む社員はずっと少なかったのではないでしょうか。
では、最近の若い人は弱くなったのか? いいえ。多分、仕事の能率アップのため、一息つく時間もなく働かされるようになったことに問題があるのではないでしょうか? それどころか、会社を出ても電話、メールに追い立てられて仕事をしなければならない、現在こそまさに「24時間働けますか?」の世界です。これでは残業なしで帰宅していても体が心が持たないでしょう。
精神を病む社員を減らすには、長時間労働を無くすのも重要ですが、それ以上に余裕を持った(ある意味、能率の悪い)仕事をする/させることが必要なのではないでしょうか?(2017/01/16 13:59)

ツッコミどころの多過ぎる記事ですので順に思うことを言ってみます。
①電通社員の自殺は過労が問題なのかという疑問。長時間勤務以外に上司のネグレクトや業務上のハラスメントがあったと考えるのが自然では?働き方の問題で片づけるのは考えが浅い。
②100h/月overは開発者なら結構あります、時間が一番の問題ではありません。
むしろ成果主義が問題で、どの程度の成果が基準と言うのを事前に言わずに査定するのが異常です。また業務量も同様です。
成果主義と言いつつ 業務効率の高い人には仕事を積み増す(評価無しで)上司や会社のやり方が問題であり、これは業務配分と評価制度の未熟さが根本にあります。つまり純粋に雇用者の問題です。ここが筆者の仰る「働かされている」感の原因でしょう。
③「ホワイトカラー・エグゼンプション」ですがこれはあって当然だと思います。
個人事業主には残業規制はありませんし、大企業の経営層は昔と違い破格の報酬を得ており成果のみで評価されるべきです。ただ係長クラスまで経営層に含める会社があり、要は残業代削減に悪用されています。この部分を手当てさえすれば問題ないルールだと思います。(2017/01/16 13:04)

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