• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

卸電力市場の取引を爆発的に増やす

八田達夫 電力・ガス取引監視等委員会委員長に聞く

  • 中西 清隆=日経エネルギーNext

バックナンバー

[1/3ページ]

2018年3月28日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 電力全面自由化からちょうど2年が経過した。新電力は480社に増え、主要な電力調達先である卸電力取引所の重みが増している。一方、夏冬の価格高騰など、市場の恐ろしさを知った新電力も多いだろう。市場の課題と今後の展望を、市場監視のトップである八田達夫 電力・ガス取引監視等委員会委員長に聞いた。(聞き手は中西清隆=日経エネルギーNext)

八田達夫 電力・ガス取引監視等委員会委員長(撮影:尾関裕士)

電力全面自由化から2年が経とうとしている。自由化の進展具合をどう見ているか。

八田 2016年に新たに自由化された低圧分野では、件数ベースでスイッチング率が13.6%に達した。このうち、大手電力の自由化メニューへの切り替えを除いた、新電力への移行が8.2%を占めている。

 自由化で先行していた欧州でも自由化以降に参入した新規参入組へのスイッチング率は現時点で英国が8%、フランスが10%程度。つまり、日本は2年という短い期間で現在の英仏に匹敵する水準に到達したわけで、新電力への切り替えという点ではずいぶん進んだと評価していいのではないか。

 卸分野もスポット市場(日本卸電力取引所)の取引量は、全面自由化前に販売電力量の2%程度だったものが、8%まで高まった(2017年12月時点)。足元ではおそらく10%近くになっているのではないか。市場取引も急速に伸びた。

 全体的には順調に推移してきたと言っていいと思う。ただ、まだまだ課題が多いのは事実だし、現状で十分などとはとても言えない。2年間の総括としてはそういうところだ。

監視が市場を成長させた

電力・ガス取引監視等委員会が果たした役割についてはどう評価しているか。

八田 スポット市場の取引が大きくなったのは、(大手電力に)玉出しを促すべく日々、監視してきたから。我々は時々刻々の取引を見ている。個別事業者ごとに売買を逐一、チェックしている。こうしたシステムや仕組みは全面自由化以前にはなかったもので、これを実現したことが大きい。

 事業者の監督ということでは、2016年度は業務改善勧告を2件、17年度は1件出した。

 実は勧告のように大掛かりなものだけではなく、日常的に注意や警告は頻繁に発している。文書指導は16年度は9件、17年度は12件に上った。

 市場活性化の点では、実同時同量から計画値同時同量に切り替わったことも大きかったと思う。発電事業者は計画値さえ守れば、需要の変動を最後まで追う必要がなくなり、余裕があれば電力を市場に売りやすくなった。

 ここまでの卸電力市場の成長という点では、監視と計画値同時同量の2点が大きな要因と見ている。

オススメ情報

「From 日経エネルギーNext」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

欧米主導の議論に対して、「No, But Yes」と斜に構えてばかりでは取り残されます。

末吉 竹二郎 国連環境計画金融イニシアティブ(UNEP FI)特別顧問