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リアル「下町ロケット」売り上げ9割減から復活

はんこ、鍋から宇宙ロケットまで開発

  • 広瀬敬代

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2018年6月28日(木)

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 “下町ロケット”は実在した――。三重県にある金属の切削加工技術会社「中村製作所」は、リーマンショックの影響で売り上げが9割減。そこから起死回生、自社ブランドを立ち上げ、金属加工などの専門分野のスペシャリストが集結した「中部ものづくりユナイテッド」の創立に参加。さらに三重県の航空宇宙産業経済特区のひとつとして指定されたかと思うと、次は無水調理の鍋を開発。近い将来、家電や文房具にも進出する予定だという。次々と新たな事業展開を行っている中村製作所の山添卓也社長に話を聞いた。

空気以外はなんでも削れる

 中村製作所は、大正3年(1914年)から続く会社だ。最初は漁網を製造する機械を手がけていた。山添社長は4代目となる。24歳のとき、先代社長の父が病で他界し、会社を継ぐことになった。「子どものころから祖父や父が取引で苦しむ姿を見てきたので、自分が会社を継いだら事業を広げたいと思っていた」(山添社長)。しかし、事業拡大という思いが先走り、ベテラン職人たちと意見が合わず、次々と辞めていったそうだ。

 「当時の町工場はまさに“待ち”工場。率先して仕事を作るのではなく、仕事が来るのを待っているのが普通だった。それを変えたくてつい細かく口出ししてしまい、ベテラン職人と意見が合わなくなり、人がいなくなっていった。でも取引先のメーカーからは半年先まで受注していて、先のことを考えるよりも目の前の仕事をこなしていくことに一生懸命だった。取引先はメーカー1社に集中していたが好調だった」(山添社長)

 ところが、家業を継いでわずか7年後にリーマンショックが起きる。取引先のメーカーが内製化するとして発注を減らし、残った注文には20%のコストダウンを求められ、売り上げは9割減まで落ち込む。「わずかな仕事しか残らず、さらにコストダウンを持ちかけられたことで続けていけない状態になり、そこで腹をくくって取引をやめようと。新しいことを始めなければいけないと思った」(山添社長)。

中村製作所の山添卓也社長
[画像のクリックで拡大表示]

 自分たちの武器はなんだろうと考えたときに思い出したのが、社是だったという。「父から受け継いだ社是は『空気以外はなんでも削ります』。それからはなんでも引き受けた。とりあえず、チャレンジしていこうと変わった。ここが転換期だった」(山添社長)。

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