• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

中国の若者は、金を払ってネット動画を見る

違法コンテンツ大国は過去の話

  • 長谷川朋子

バックナンバー

[1/2ページ]

2018年7月2日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 中国と言えば、違法コンテンツがあふれているという印象が拭えない。しかし、その事情は変わりつつある。中国政府の規制で米Netflixや米Amazon.comといった外資のサービスこそ参入していないものの、有料動画配信サービスが独自に発展しているのだ。そこには、権利処理をクリアしたコンテンツが並ぶ。中国の動画カルチャーの最先端をリポートする。

動画配信サービス利用者は5億7900万人

 数年前まで中国の動画配信サービスは、違法コンテンツだらけだった。それが今や、資金力のある中国トップIT企業が正規ルートでアニメなどのコンテンツを買いそろえ、オリジナルのドラマやバラエティーを手がける配信サービスに主流が移りつつある。中でも、アリババ傘下のアリババ・メディア&エンターテイメント・グループが運営する「Youku」、テンセントの「V.QQ.com」、バイドゥの「iQIYI」の3つが中国三大オンラインサービスとしてシェアを伸ばしている。

アリババ傘下のアリババ・メディア&エンターテイメント・グループが運営する「Youku」(同サイトから)
[画像のクリックで拡大表示]
テンセントの「V.QQ.com」(同サイトから)
[画像のクリックで拡大表示]
バイドゥの「iQIYI」(同サイトから)
[画像のクリックで拡大表示]

 これらの動画配信サービスに世界の映像取引市場が注ぐ視線は熱い。海賊版問題は過ぎ去ったこととして、香港、台湾、韓国のスタジオから、米国の主要5大ネットワークであるNBCまで、手を組む企業が次々と現れている。日本のNHKの番組なども正式取引されて配信されている。テンセントのV.QQ.comでは「関口知宏の中国鉄道大紀行」など、NHKの番組が人気という。

 先月フランス・カンヌで開催されたテレビ見本市「MIPTV」では、アリババ・メディア&エンターテイメント・グループのプレジテント、Yang Weidong(ヤン・ウェイドン)氏がキーノートのトップを飾り、自国の動画配信サービス市場の盛況ぶりを報告した。

MIPTVのキーノートに登壇したアリババ・メディア&エンターテイメント・グループのYang Weidong氏 (c)S. d’HALLOY - IMAGE & CO
[画像のクリックで拡大表示]

 「中国の動画配信サービスは巨大化し、なかでも有料会員数は急速に伸びている。中国インターネット情報センター(CNNIC)によれば、中国の動画配信サービスを利用するユーザー数はインターネットユーザー全体の75%を占める5億7900万人に達し、有料定額制サービスは全体で前年の2倍の伸びを示している」(Weidong氏)

 注目すべきは、有料会員数の増加だ。中国人ユーザーの間でコンテンツにお金を払う意識が高まっている。わずか数年前までは、違法動画を試聴することに抵抗がなかったユーザーの情報リテラシーが急激に向上しているのだ。

 このトレンドを作っているのは若年層である。米国では1980年代から2000年代初頭に生まれたデジタルネイティブの若者を「ミレニアル世代」と呼んでいるが、中国では「ミレニアル世代」を「80後(バーリンホウ)=1980年代生まれ」や「90後(ジョウリンホウ)=1990年代生まれ」と表す。その世代が5億人強のユーザー数を抱える動画配信サービスの成長をけん引している。中国経済の成長発展と共に育った若者の多くは、お金にも時間にも余裕を持ち始め、趣味のためにお金を使うことをいとわない。自分が見たいアニメやドラマを探し求めて、テレビよりもバラエティーに富んだ動画配信サービスを選んでいる。

コメント2件コメント/レビュー

でも恥ずかしクールジャパンには朗報ではないですね。サブカルに金を出す人は少ない。(2018/07/02 23:47)

オススメ情報

「トレンド・ウォッチ from日経トレンディ」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

でも恥ずかしクールジャパンには朗報ではないですね。サブカルに金を出す人は少ない。(2018/07/02 23:47)

中国のネット動画配信が始まってから既に5年以上が過ぎ、このネット配信の影響は、中国映画のDVD市場が壊滅したほど大きいものです。
また者が紹介したYOUKU、QQ、IQIYIでも、有料では無い無料で見れるコンテンツが多く、中国映画、中国ドラマも早ければ映画館で放映されてから3ヵ月後には無料で動画配信されることもある。
最近では著作権の影響で、海外で見れない動画が増えたが、日本でもネットで見ることが出来る。無料で動画配信できる理由は、多くはゲームソフトの企業がスポンサーとなって動画配信の途中で広告映像が割り込まれます。
はこの3社とも提供している動画配信を享受しています。
日本ではテレビで映画を放送する機会が減りましたが、代わりに中国のように無料で動画配信するようにならないかと思います。(2018/07/02 12:49)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

利益こそが社会貢献を測る指標である。

東 哲郎 東京エレクトロン相談役