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「中国で知ったもの作り、アフリカに広げる」

アフリカにも伝わるマスイノベーション

2018年6月5日(火)

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 中国の浙江省に、義烏市という場所がある。「100円ショップのふるさと」「世界の雑貨の中心地」と呼ばれ、世界中から貿易商が集まるこの街には、中国各地の産物が集まり、専用の輸出港やヨーロッパへの直通電車もある。

世界最大の市場と呼ばれる義烏マーケット。店舗数7万以上と言われ、世界中からあらゆる雑貨を仕入れにバイヤーが集まる

 貿易商としてここに10年以上在住するセネガル人のソーラ氏は、「中国に来てモノの見方が変わった。僕らアフリカは、中国から学ぶことで成長できる」と、中国の成長と新興国アフリカを結びつけて語った。

 今回、東京大学の伊藤亜聖准教授の義烏視察に同行して、義烏アフリカ協会のソーラ氏にインタビューした。中国は「一帯一路」を打ち出して、特に米国の影響が少ないアフリカ・アジアとの連携を深めている。インタビューは中国のグローバル化やアフリカの産業化などがうかがえる貴重なものとなった。

Tiera SOURAKHATA(文中ではソーラ氏とする)氏。中国での活動が認められ、セネガルの大統領顧問も務める。(写真:伊藤亜聖)

「僕はアフリカ人だが、このオープンな義烏の一部だ」

ソーラ氏:僕の会社では37人を雇っていて、ほとんどは中国人だ。さまざまな貿易業務をしているが、工具や工作機械などのハードウェアが多く、アフリカの7カ国のマーケットに輸出をしている。セネガルが当然一番多いが、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、ガボン、ガンビア、ベニン、ガーナにも輸出している。

 製品はなんでも義烏で買える。かつてはドバイが仕入れ先だったが、義烏に初めて来たときに、「ここが仕入れのための一番正しい場所だ。もうドバイは要らない」と気づいた。2003年頃に初めて義烏を訪れ、2006年からここに住んでいる。仕入れといえば、広州交易会のある広州が有名で、そこで仕入れているアフリカ人も多いが、広州では必ず複数人の卸業者を経由しなければならず、複雑だ。義烏ではすべてがダイレクトにアクセスできる。このオープン性、アクセシブルな市場は他にはないものだ。もっと良い場所があればそこに行く。今のところ世界でこの義烏がベストだ。

 義烏の政府もこのアクセス性を保ち、広げるためにすごくサポートしてくれている。義烏市の政府トップほかVIPたちと、僕のように長く義烏にいて成功しているアフリカ人は、Wechat(中国のSNS)で大きなグループを作っていて、そこに様々な組織の顔役が入っている。一人残らずだ。ここでアフリカ人と義烏の間に起きた問題はすべてオープンに解決される。我々から市政府に提案や指摘をし、受け入れられることも多い。

 この街には3000人のアフリカ人がいて、僕のように他の外国から移ってきたアフリカ人も多いが、ここでは「僕らは尊重されている」と感じる。僕らがパーティーを開くと、市政府から多くの人たちが参加してくれる。もちろんどの外国人パーティーでも市政府の人間が来るわけではないが、そういうパーティーを外国人が開けることはオープン性の象徴だと思う。

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「「中国で知ったもの作り、アフリカに広げる」」の著者

高須 正和

高須 正和(たかす・まさかず)

メイカーフェア深圳など運営

1974年生まれ。アジアで行われるメイカーフェアに世界一多く参加し、深圳・シンガポールでは運営に携わる。スイッチサイエンス(株)の社員として、現在、中国深圳在住。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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