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「高・社接続」で生徒のやる気に火をつける

企業が注目する高校(1) 広尾学園

2018年3月23日(金)

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 近年、進学実績や人材育成の取り組みで、高く評価されている新興校。中でも企業関係者も注目する2つの高校を本連載で紹介する。今回取り上げるのは、中高一貫の私立、広尾学園中学・高校。ICTや英語の教育に力を入れるほか、法律、医療、工学など様々な分野で活躍する専門家がそれぞれの仕事の最先端の内容について講義し、“疑似体験”させる取り組みを続けている。生徒は10代の早い時期に「本物に触れる」ことで、将来の進路を意識するようになり、目的意識を持って学習に励むようになる。その結果、東京大学をはじめとした国内トップクラスの大学や海外の名門校などにコンスタントに合格者を輩出している。

 「社会の最前線を10代のうちに疑似体験させることで、将来の進路を決める強烈な動機付けになる」。こう語るのは、広尾学園中学・高校の金子暁副校長。同校では、年間30人ほどの講師を外部から招いて、生徒が自由に聴講できるようにしている。

 講師は文字通り多士済々。AI(人工知能)やロボット工学など先端技術の研究をする大学教授、心臓外科の権威や国境なき医師団で途上国の支援に取り組む医師、さらには司法制度改革に取り組む裁判官や弁護士など。様々な分野で活躍するプロが、仕事のやりがいや各専門分野の最先端の動向を熱弁する。学校の授業では聞けない新鮮な話に、生徒は熱心に耳を傾ける。

米グーグル元CEOも講演

 2013年には、校内のITインフラの整備などでグーグルの日本法人と縁があった関係で、日本を訪れていた米グーグルのエリック・シュミット元CEO(最高経営責任者)を招き、講演と生徒とのトークセッションを実施した。「会話は通訳なしの、オールイングリッシュ。それでも、中学から英語教育に力を入れているため、ほとんどの生徒は内容を理解していて、シュミット氏のジョークにも反応して笑っていましたよ。教員の方がぽかんとしていたくらいです(笑)」(金子副校長)。

広尾学園で講演する米グーグルのエリック・シュミット元CEO(最高経営責任者)

 「講師の皆さんには、『子供向けに簡単に噛み砕いて話す必要はありません。専門用語をいくら使っていただいても結構ですし、仕事にまつわる難しい“大人の事情”に言及していただいても構いません。とにかく、仕事の最前線の生の様子を“手加減せずに”思いきり話してやってください』とお願いしています。その方が、生徒にとっては刺激的で、心に残るんです」。金子副校長はそう続ける。

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「「高・社接続」で生徒のやる気に火をつける」の著者

吉岡 陽

吉岡 陽(よしおか・あきら)

日経ビジネス記者

2001年日経BP入社。日経ビジネス、日経エコロジー、日経トップリーダー、日経ビジネスアソシエを経て、現職。独自の強みを持つ中小ベンチャー企業や環境経営の取り組みなどを取材してきた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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齋木 昭隆 三菱商事取締役・元外務次官