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会社を見放したくなったこと、ありますか?

2016年11月25日(金)

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グローバル化の先兵として海外に赴任

 「グローバル」という言葉が一般的になったのはいつ頃からだろうか。冷戦構造が崩壊して、「1つの世界」という意識が高まり、インターネットの普及が進んだ90年代後半が節目だったかもしれない。

 Pさんは「グローバル時代」の少し前に社会人になった。入社したのは、都市部を中心に展開するファッションや雑貨に強い流通企業だった。流行の先端を行き、世界中の商品を扱っているのでイメージは華やかだ。

 しかし、実際には、デベロッパーとの地道なテナント交渉などがビジネスの核だ。ドメスティック企業の典型なのである。

 Pさんは、そうしたことを知った上で入社していたし、日常の仕事にも大きな不満はなかった。バブルを過ぎたとはいえ、ちょっと知恵を使えば店頭を賑わせることもできたし、いろいろなプロモーションに挑戦して成果も上げていた。

 やがて、会社でも「グローバル」の掛け声がどこからともなく強まってきた。また、一方でネット通販も注目されて来て、そちらへの進出も準備が始まった。

 ただし、何といっても国内中心の企業である。英語にしても、堪能な人は少ない。海外からの購買を担当するバイヤーは一握りの専門集団で、彼らは社内でも一目置かれる存在だった。

 そうなるとグロバールに業容を拡大するには、そうした人材を育成することになる。Pさんは、そうした候補者の1人になった。

 もともと大学時代に交換留学で米国に滞在していたこともあり、同世代の中では比較的英語ができる方だった。テストのスコアに目をつけた人事部がリストアップして、語学を中心とした研修を受けることになった。

 そして、海外展開の担当になった。当時急成長していたアジア地域への出店を計画することが主な任務である。何度も現地と日本を往復して、30代半ばには現地に赴任した。

 会社には同じようなキャリアを辿った「グローバル人材」の仲間たちが他にもいた。しかし、Pさんを含めてその後の道のりは波乱が多かった。

コメント4件コメント/レビュー

Pさんが置かれてきた立場、決別に至った心境等、自分に照らし合わせて非常に共感できる記事でした。これは日本の大多数の会社の現実だと思います。
私もいわゆる「グローバル人材」として35年間ビジネスの最前線に立ってきて、その中では成果を上げ、成功した部類に入ると自賛していますが、Pさんと似た絶望的な幻滅感を持っていることは否めません。
何度も辞めようかと思いつつ、否、まだできることはあるのではないかと今日まで踏ん張って来ましたが、そろそろ私も「株式会社日本」にお別れを告げるべき時が来たようです。(2016/11/29 10:56)

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「会社を見放したくなったこと、ありますか?」の著者

山本 直人

山本 直人(やまもと・なおと)

コンサルタント・青山学院大学講師

博報堂でクリエイティブ、研究開発、人事などを経て2004年に独立。キャリア開発とマーケティングの両面から企業を対象にした活動をおこなう。著作に「グッドキャリア」など多数。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

Pさんが置かれてきた立場、決別に至った心境等、自分に照らし合わせて非常に共感できる記事でした。これは日本の大多数の会社の現実だと思います。
私もいわゆる「グローバル人材」として35年間ビジネスの最前線に立ってきて、その中では成果を上げ、成功した部類に入ると自賛していますが、Pさんと似た絶望的な幻滅感を持っていることは否めません。
何度も辞めようかと思いつつ、否、まだできることはあるのではないかと今日まで踏ん張って来ましたが、そろそろ私も「株式会社日本」にお別れを告げるべき時が来たようです。(2016/11/29 10:56)

究極の問いは,自分は何をしたいのか,ということでしょうね.実力に応じて,会社に合わせて生きるも良し.転職するも良し.会社にフィットすればそれも良し.独立が可能ならそれも良し.(2016/11/25 10:05)

今回の主人公のPさん、今の我が身のことかと驚いてしまいました。我々現場が砲弾の行き交う中で命を削っていても、所詮、プロジェクトの旗振り役は本土の大本営で枕を高くして寝ている、いつかはその構図に現地の兵士も嫌気が差してしまいます。
私自身は入社早々からそれに気づいていましたから、会社を端から信用していませんし増してや人生を賭けることも考えていませんでした。戦いに入ると同時に退路、転ずる選択肢を確保しての今があります。むしろそうすることで目の前の戦況を客観視し業務に貢献してきました。
事業でグローバルを目指すなら、社員の意識もグローバル化するのは当然です。軍隊のように戦場から逃げることを許されないのと違い、能力のある企業戦士ほど戦況不利と見るや去ってしまう、それがグローバルな働き方でしょう。戦略の最後に目指すところは己自身が生き残ること。企業経営者は会社の戦略ばかり考えていると、社員自身の戦略に足元をすくわれる覚悟が必要です。(2016/11/25 08:33)

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