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朝鮮半島急展開、募るロシアの置き去り懸念

プーチン政権、6カ国協議の復活要求へ

2018年5月11日(金)

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 朝鮮半島情勢が急展開している。中朝、南北首脳会談に続き、史上初の米朝首脳会談の開催も間近に迫り、北朝鮮の核問題解決への期待も広がりつつある。こうした中、日本とともに蚊帳の外に置かれ、置き去り懸念を募らせている国がある。ロシアだ。

南北首脳会談など急展開する朝鮮半島情勢にロシアは置き去り?(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長が4月27日、南北の軍事境界線のある板門店の韓国側で首脳会談を開いた。南北首脳会談の開催は3回目だが、北朝鮮の最高指導者が韓国入りしたのは初めてだ。金委員長が軍事境界線を越え、文大統領と固く握手を交わす歴史的瞬間は世界のメディアで大々的に報じられた。

 ロシアでも例外ではなかった。ロシア政界の関心も高く、ペスコフ大統領報道官は会談直後に「我々は南北の首脳が会った事実と、会談の成果として発表された共同宣言を非常に高く評価する」と表明。プーチン大統領がかねて主張しているように、朝鮮半島の問題は当事者間の対話によってのみ着実に解決されるものだと語った。

 南北首脳が会談後に署名した「板門店宣言」は、「完全な非核化を通じて、核のない朝鮮半島を実現するという共通の目標を確認した」と明記。南北は朝鮮戦争の休戦協定締結から65周年となる今年中に終戦を宣言するとともに、休戦協定を平和協定に転換すべく、南北と米国の3カ国協議、ないしは南北と米国、中国による4カ国協議の開催を積極的に推進していくと強調した。

 また、南北間ではあらゆる敵対的行為の中止、国防相会談を始めとする軍事当局者協議の頻繁な開催、首脳会談の定期化と文大統領の今秋の訪朝などで合意した。ただし、経済協力については国連安全保障理事会決議による対北朝鮮制裁が続いているため、南北を結ぶ京義線と東海線の鉄道・道路の連結などごく一部が宣言に盛り込まれただけだった。

 板門店宣言の発表を受けて、ロシアでは外務省もコメントを出した。南北首脳会談の成功を歓迎し、板門店宣言に盛り込まれた合意内容を評価したものだが、注目すべきなのは「鉄道、電力、ガスやその他の分野」での韓国、北朝鮮、ロシアの3カ国の協力発展を通じて、南北間の「具体的な相互協力」実現に寄与する用意があると表明したことだろう。

 外務省のコメントは、朝鮮半島問題にロシアも積極関与していく意思を強調したものだが、うがった見方をすれば、半島情勢が急展開するなか、ロシアが「蚊帳の外」に置かれている焦りの裏返しといえなくもない。

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「朝鮮半島急展開、募るロシアの置き去り懸念」の著者

池田 元博

池田 元博(いけだ・もとひろ)

日本経済新聞社編集委員

1982年、日本経済新聞社に入社。90~93年にモスクワ特派員、97~2002年にモスクワ支局長。その後、ソウル支局長(05~08年)も歴任。08年から論説委員会に在籍。編集委員も兼務。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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