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花王、TOTO、ヤマハの“同期”社長が意気投合

第21回:楽しくなければイノベーションは生まれない(1)

2018年3月1日(木)

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左からヤマハの中田卓也社長、花王の澤田道隆社長、TOTOの喜多村円社長(写真:北山 宏一、以下同)

 奇しくも同じ年に社会人となり、それぞれの会社でトップとなったTOTO、花王、ヤマハの各社長。今、改革に挑み続けている“同期”3人が、「イノベーション100委員会」(※)で一堂に会した。TOTOはビジネスモデル改革に挑み、花王は閉塞感を打破するため経営会議を変革、そしてヤマハはドラスチックに組織を変革している。時代の先端にあって、決して改革の歩みを止めない三者三様の打ち手は注目に値する。

 消費者のライフスタイルに直結する事業を本業とする3社。顧客の価値観が多様化する21世紀に入って、なお成長する会社を率いる3人は、どのようなイノベーションを積み重ね、社内を改革してきているのだろうか。

TOTOの喜多村円氏(以下、喜多村):私たちが扱う主な商品は、トイレにしてもお風呂にしても、生活に欠かせない住宅設備機器です。そういう意味では、それらを開発・製造し、販売している私たち自身もユーザーなので、自分たちが「こんなふうになったらいいね」というものを商品化すればよい。それはメーカーとしては恵まれた環境だと思っています。

喜多村円(きたむら・まどか)氏
TOTO代表取締役 社長執行役員。1981年、東陶機器(現・TOTO)入社。経営企画部長、浴室事業部長、常務執行役員、専務執行役員を経て、2014年4月より現職。グローバルな視点での組織変革、商品開発を推進。創業者の言葉にこもった「需要家の満足を求める」という思いを大事に受け継ぎ、ものづくりに徹底してこだわる。

 簡単ではないのは、私たちのイノベーションはお客様価値で語れないと意味がないということです。「こうしたらきっと便利になるよね」「清潔だよね」「気持ちがいいよね」ということにこだわり続けて、自分たちが使ってみて「これはいい!」と思える商品を開発し、たとえそれが売れない時期があっても、我慢強く売り続けてきました。そうした商品の代表例が「ウォシュレット」です。

(※)イノベーション100委員会とは
 企業がイノベーションを興すための方法を探るために変革の思いを持ち、行動を起こしている企業経営者がイノベーション経営について議論する場。「イノベーション経営を進める大企業経営者が100人になれば、日本は再びイノベーション国家になる」との思いを持ち、経済産業省、株式会社WiL、一般社団法人Japan Innovation Network(JIN)が2015年より共同運営している。

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「花王、TOTO、ヤマハの“同期”社長が意気投合」の著者

西口 尚宏

西口 尚宏(にしぐち・なおひろ)

一般社団法人JIN専務理事

上智大学経済学部卒、ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院卒(MBA)。日本長期信用銀行、世界銀行グループ人事局,産業革新機構 執行役員nadoを経て現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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