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成功モデルからの脱却に挑戦する経営者たち

第2回:企業からイノベーションを興す「5つの行動指針」

  • 柳沢 樹里

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2017年5月11日(木)

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 イノベーション100委員会では、「企業からイノベーションを興すには」というテーマで、経営者による議論を進めてきた。2015年度の17名の経営者の議論のなかで、彼らがイノベーティブな組織への変革を図るうえでぶつかる壁、と語った課題と、それを乗り越えるためにこだわった思いや行動は共通していた。それが「5つの課題」と「5つの行動指針」である。

転換期の今、イノベーティブな組織に変革するチャンス

 「今は、平時ではなく、異常時であり転換期。従来の経営戦略では通用しない。だからこそ経営戦略としてイノベーションが必要」。アサヒグループホールディングスの泉谷直木会長が「イノベーション100委員会」(注)の経営者座談会で語った言葉だ。

 泉谷氏をはじめ、委員会の経営者たちは、急速なデジタル化やグローバル化の進展、顧客ニーズの多様化といった環境変化のなかで、本業が成り立たなくなることへの危機感を抱き、本業を守るだけの経営では通用しない、本業の革新と新事業の創出を実現する「イノベーション経営」が必要な時代にあることを実感していた。そして、今こそ自社を、スピード感をもって変化に対応する組織に作り替えるチャンスとして、イノベーティブな組織への変革こそが、この時代に経営の舵取りを担う自身の役割と捉え、挑戦を続けていた。

注:「大企業からイノベーションは興らない」という定説を覆すため、先駆的な思いと行動をもってイノベーション経営に取り組む企業経営者をメンバーとして、ベンチャー創造協議会の下に2015年度に設立された委員会。経済産業省、株式会社WiL、一般社団法人Japan Innovation Network(JIN)が共同運営。2015年度の第1期は17名、2016年度の第2期は15名の経営者が参加。

イノベーションを阻む5つの課題と5つの行動指針

 イノベーション100委員会では、「企業からイノベーションを興すには」というテーマで、経営者による議論を進めてきた。2015年度の17名の経営者の議論のなかで、彼らがイノベーティブな組織への変革を図るうえでぶつかる壁、と語った課題は共通していた。それが以下の5つである。

 経営者たちは、これらの課題に向き合い、自身が率先して行動を起こすことで、課題を乗り越え、イノベーティブな組織への変革を実現しようとしていた。そして、彼らがこだわっていた思いや行動には共通点が多く、それを可視化したのが「5つの行動指針」である。これらの行動指針について、経営者がどのようなこだわりをもち、取組みを進めているのか、2015年10月から12月までの座談会やインタビューから、経営者の生の声を紹介する。

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