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ユーグレナ出雲社長、外部の知恵を徹底活用

イノベーションを生むコラボレーション(2)

2017年7月11日(火)

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 経済産業省、株式会社WiL、一般社団法人Japan Innovation Network(JIN)が共同運営している「イノベーション100委員会」では、自社からイノベーションを興すために変革の思いを持ち、行動を起こしている企業経営者による、座談会やインタビューでのイノベーション経営についての議論を2015年から続けている。その結果見えてきたのは、「変革を起こす経営者の姿」であり、彼らが共通でぶつかる壁である「5つの課題」、そして課題を乗り越えるためにこだわった思いや行動、「5つの行動指針」である。
 本連載では、2017年の5回の座談会に参加した14名の経営者のイノベーションへの思いと、変革に向けた挑戦をお伝えしている。

前回から読む)

 東大農学部時代に出会った「ミドリムシ」の屋外大量培養に成功し、その実用化のために会社を興したユーグレナの出雲充氏。ユーグレナは典型的な研究開発型の企業であり、世界の栄養問題の解決が主眼だが、現在ではバイオ燃料や化粧品、医薬品なども視野に入れる。社員が自ら、毎日のように新たな創業を目指せるような環境を整備すると言う出雲氏が、経営者として、とくに力を入れる2つの「行動指針」について聞いた。

日常的に創業が興る環境を創る

行動指針4_社員が存分に試行錯誤できる環境を整備する

 ユーグレナを創業した出雲氏は、「従業員のなかに、私の顔色を見ているメンバーなんて、ひとりもいない。皆、私が考えつきもしないようなミドリムシ・ビジネスをどんどん考えます」と笑う。

出雲充(いずも・みつる)氏
ユーグレナ社長。2005年8月株式会社ユーグレナを創業。同年12月に世界で初めて、微細藻類「ユーグレナ」(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養に成功。創業のきっかけは、学生時代に訪れたバングラデシュで子供たちの貧困問題や食料不足を目の当たりにしたこと。信念は「ミドリムシが地球を救う」(写真:都筑 雅人、以下同)

 出雲氏はあくまでも栄養価の高さからミドリムシに着目し、世界の栄養問題を解決するために研究を始めた。だから、そのミドリムシでバイオ燃料を作るとか、化粧品や薬を作って売るといった発想はなかった。「それらはすべて、私のアイデアではありません。メンバーが考え始めたことなのです」(ユーグレナの出雲社長)。

 ユーグレナはミドリムシの培養から、原料販売、OEM、さらに製品販売までを手掛けるが、あくまでも研究開発型の企業だ。だから、「技術起点でないと強みがない」と出雲氏は言い切る。

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「ユーグレナ出雲社長、外部の知恵を徹底活用」の著者

西口 尚宏

西口 尚宏(にしぐち・なおひろ)

一般社団法人JIN専務理事

上智大学経済学部卒、ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院卒(MBA)。日本長期信用銀行、世界銀行グループ人事局,産業革新機構 執行役員nadoを経て現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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