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高倉健さんの台詞、これって僕たちへのエールだ

ベンチャーは「Let’s Kick Ass!!」で行こう

2017年3月16日(木)

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 2月17日、契約を締結している水道公社で、僕たちにとって重要な報告会があった。水道公社の幹部に対して、現時点での水道配管の状況予測ソフトウェアの開発に関する進捗報告を行なったのだ。

水道公社に進捗報告、手応えあり

 ソフトを作っている吉川君、副社長のラースさんと僕で、事前に何度も打ち合わせを行い、現時点で僕たちのソフトウェアができることとできないこと、彼ら水道公社のデータから何が言えるのか、またそれはどうして彼らが現在使っている手法よりも優れていると言えるのかについて、資料を作成し、準備を進めていった。

 結果は上々。まだまだ粗削りではあるものの、アメリカの水道配管の老朽化問題に一石を投じることになるであろう僕たちのソフトウェア、その根底にある物の考え方、話の切り口や議論の方向性のようなものに、どうやら幹部も納得してくれたようだった。

 ところで、僕たちのソフトウェアには、いわゆる人工知能のアルゴリズムを使っているのだが、このあいだ吉川君とサンノゼオフィス近くのスタバでコーヒーを飲みながら、この「人工知能」(AI:Artificial Intelligence)という響きには、なんだか人知を超えた万能感があるところが納得いかないということで、大いに意見が一致した。

 今のところ、手法としてはその大半を占める機械学習(Machine Learning)という言葉を使ったほうが、僕たちにとってはイメージしやすいし、もっと言えば、その機械(Machine)というのも、要はコンピューター(Computer)のことを言っているのであって、また、学習(Learning)と言っているのも、要はパターン認識(Pattern recognition)のことを言っているのだ。だから素直に、「コンピューターによるパターン認識」(Computational Pattern Recognition)とか言ったほうが、その実用性が伝わりやすいように思う。

 つまりは、巷で言われている「人工知能」というものは、要はコンピューターがしらみつぶしに全てのデータにアクセスして、場合分けしたり、前後左右の順番を入れ替えたりしながら、考えられる全てのパターンを調べていった上で、最終的に最も上手くいった道に進むという、なんとも地味だが、しかし一方ではパワフルな世界なのであり、何十年もかけてコンピューターの計算能力が向上したために、それが手軽になったということなのだ。

コメント3件コメント/レビュー

勤め先が中国に事業会社を持っています。

その現地法人の人事採用の選考書類に「国籍」とは別に応募者の「民族」が書かれているのを見て驚いたのを思いだしました。
選考書類に書かれている項目の数はそのまま選考の"フィルター"の数であるとも言えますが、それが存在するのが当然の環境で生まれ育つと却って目に入らないのかもしれません。

この記事を読んで日本も性別や年齢を"フィルター"にする文化・伝統が根強く残っている国なのだと気付かされました。(2017/06/13 11:40)

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「高倉健さんの台詞、これって僕たちへのエールだ」の著者

加藤 崇

加藤 崇(かとう・たかし)

加藤崇事務所代表

1978年生まれ。早稲田大学理工学部卒。東京三菱銀行、KPMG日本法人、技術系ベンチャー企業社長などを経て、2013年、ヒト型ロボットベンチャーSCHAFTをグーグルに売却し、世界から注目を集めた。スタンフォード大学客員研究員(兼任)

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

勤め先が中国に事業会社を持っています。

その現地法人の人事採用の選考書類に「国籍」とは別に応募者の「民族」が書かれているのを見て驚いたのを思いだしました。
選考書類に書かれている項目の数はそのまま選考の"フィルター"の数であるとも言えますが、それが存在するのが当然の環境で生まれ育つと却って目に入らないのかもしれません。

この記事を読んで日本も性別や年齢を"フィルター"にする文化・伝統が根強く残っている国なのだと気付かされました。(2017/06/13 11:40)

既存の企業に勤めてしまうと、加藤さんが書かれてきたような「仕事をどう進めるか」という部分を考えずに、ただ役割をこなすことにフォーカスしがちになってしまうと感じている。

理路整然と、しかし熱が込められた文章を読むと大変にワクワクするし、自分も何かをしようという気持ちになる。
実際に加藤さんの記事を読むようになってから、諸々に対して1歩を踏み出すことができるようになった。

これからも連載楽しみにしています。(2017/03/17 13:06)

尊敬する「高倉健さん」という見出しに惹かれて読みました。エピソードが登場するのが最後の最後なので意図せず読了しました。健さんのパートは期待したものとは異なりましたが、アメリカがチャンスの国であることと「採用のバイアス」を忌避するための仕組みに感銘しました。応募の段階での公平さを維持するためにすべてをフラットにするところ(写真さえNG!)。(2017/03/16 14:52)

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郭 平 中国・華為技術輪番会長