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京都嵯峨野の名所「竹の小径」傷つけたのは誰

外国人のマナーの悪さだけが原因ではないという事実

2018年7月2日(月)

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ナイフで傷つけられたとみられる竹

 大阪が震度6弱の地震に見舞われたその日、嵐山・嵯峨野界隈は不思議な静寂に包まれていた。普段は平日休日を問わずに観光客でひしめく観光コースに、人の姿がほとんど確認できない。嵯峨野へのアクセスに便利なJR山陰本線や阪急電車が運休になったことが、原因だ。

 一方で、1両のみのワンマン運転で知られる嵐電(京福電鉄)は地震後、ものの1時間ちょっとで復旧し、通勤客らが発信するSNS上では、「恐るべし嵐電!」「嵐電最強」との声が聞かれた。参考までにデータを示すと観光客の京都市内の移動手段は市内バスが30.2%、JRが9.1%である。それにたいし、京福電鉄はわずか1.6%(いずれも京都市観光協会調べ)。普段の存在感は薄いが、この日は実に頼りになる地元の足であった。

 嵐電とバスを乗り継げば、嵯峨野へのアクセスは比較的容易なはず。しかし、この日の観光客は、普段の5分の1くらいだったかもしれない。心理的な影響もあったのだろう。
 地震によって修学旅行のキャンセルも相次いだせいか、その後も数日間は静かな状態が続いた。京都におけるインバウンド需要が熱を帯びる10年ほど前の、静かな嵯峨野にタイムスリップしたような感覚になった。

 地元で生活をしていれば、住環境はもちろん静かなほうがよい。しかし、観光客あっての京都である。

 国内外からの観光客誘致は京都市をあげた施策だ。市は2000年、観光客5000万人構想を発表すると、2年前倒しの2008年には目標を突破。その後も伸び続け、2016年までの3年間で連続して5500万人超えとなっている。うち外国人は前年比37.1%アップの661万人。インバウンド増の後押しもあり、観光消費額は前年比11.9%増の1兆862億円となっている。

コメント15件コメント/レビュー

悟った人も悪行により気分を害されることはある。けれども二の矢を受けずの精神で、青竹という無常のものに執着せず、気を大きく寛く持ってもらいたいものです。怒りや恐怖をあおる言葉ではなく、そういうありがたい教えをお坊さんからは聞きたいものです。(2018/07/14 19:06)

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「京都嵯峨野の名所「竹の小径」傷つけたのは誰」の著者

鵜飼 秀徳

鵜飼 秀徳(うかい・ひでのり)

ジャーナリスト、浄土宗僧侶

1974年、京都市生まれ。新聞記者、日経ビジネス記者、日経おとなのOFF副編集長などを歴任後、2018年に独立。「宗教と社会」をテーマに取材を続ける。正覚寺副住職、浄土宗総合研究所嘱託研究員、東京農業大学非常勤講師。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

悟った人も悪行により気分を害されることはある。けれども二の矢を受けずの精神で、青竹という無常のものに執着せず、気を大きく寛く持ってもらいたいものです。怒りや恐怖をあおる言葉ではなく、そういうありがたい教えをお坊さんからは聞きたいものです。(2018/07/14 19:06)

>中国人と韓国人と思われる傷が多いにもかかわらず、「そちらは観光客が多いので仕方ないが、日本人はルールを理解しモラルが高いべきなので日本語による傷がとても残念だ」
というのは日本人はあの外国人とはレベルが違うべきだという前提にたっており、民族主義的だと思いますよ

理解していないならある程度仕方ないが,
理解しているはずなのになぜやるのか
という意図に過ぎず,民族主義的だと言うのは行き過ぎだと思いますよ(2018/07/03 12:32)

旅の恥はかき捨てという名言がある。日本の言葉だが、世界共通であると感じる。かつて、日本人は自国内では行儀がいいが一旦海外に出ると自制心も公共心もなくなり、タガが外れてやりたい放題になると言われた。今、中国人がそのように見られている。しかし、乏しい私の経験から見れば、これは万国共通である。旅慣れた欧米人はマナーが良いというのは都市伝説のようなものだ。自国内では紳士淑女の振る舞いの欧米人が、日本に旅行に来た途端に豹変する。例えば、寺院で平気で仏像の写真を撮りまくる。撮影禁止と目の前に、しかも英語で大書して掲示してあっても御構い無しである。そもそも、祈りの対象を撮影してはいけないのは日本の特殊な習慣や宗教観ではなく、万国共通である。まさに、旅の恥はかき捨て。あるいは、他国の文化を全くリスペクトしないということだろう。(2018/07/03 10:11)

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齋木 昭隆 三菱商事取締役・元外務次官