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マネーフォワード辻社長の「心が折れた瞬間」

自信満々だった最初のサービスが大失敗した理由

2018年9月7日(金)

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家計簿アプリなどを手掛けるマネーフォワードを2012年に創業した辻庸介社長。昨年9月に東証マザーズ市場に上場し、国内の代表的なフィンテック・スタートアップに育てた辻社長だが、最初に手掛けたサービスは利用者が増えず大失敗。現在のサービスを開発する前に、一度、「心が折れた」という。その時の心境を聞いた。

インタビュー全文は9月10日(月)に配信します。

辻庸介(つじ・ようすけ)
マネーフォワード社長兼CEO(最高経営責任者)
ソニー、マネックス証券を経て、2012年にマネーフォワード設立。家計簿アプリ「マネーフォワード」がヒット。17年9月、日本のフィンテック関連スタートアップとして初となる東証マザーズへの上場を果たす。

辻社長は、ソニーの経理部、マネックス証券など金融畑を経てマネーフォワードを起業されました。もともと起業は志していたのでしょうか。

辻庸介氏(マネーフォワード社長CEO=最高経営責任者):僕自身、起業したいという意識はなかったですね。マネックス証券時代からお金は大事なのに、いいサービスは少ないと感じており「ないなら自分でやってやろう」と思ったのがきっかけです。最初はマネックスの新規事業として考えていましたが、リーマンショック後で新規事業の投資が難しい時期でした。「だったらやるしかない」と起業に踏み切った。したいというより、新たな金融サービスを立ち上げたかったのが本音です。

 ただ、ちょうどマネックスもリーマンショック後で新規事業の投資は難しい時期で、やるんだったら自分で外に出てやるしかないかと。マネックスは好きでしたし。だから、起業したいというより、サービスをやりたかったというのが大きいですね。

起業の際に不安はなかったのでしょうか。

辻氏:不安しかないですね。最初はワンルームマンションでスタートですからね。

創業時のチームはどう作ったのですか。

辻氏:6人でスタートしたんですよ。それも、いろいろ誘っても友達しか来てくれないんで。友達を誘って、説得して。1人はソニー時代の同期で、数人はマネックス時代の同僚で当時は別の会社で働いていた人たち。ただ、直接マネックスから引き抜くと怒られるので、それは仁義的にしたくありませんでした。出資もしてくれましたし。だから、マネックスを辞めて、他の会社で働いている人で、一緒に働きたいと思う人に声をかけました。それと、留学時代の同級生に声をかけたり、そんな感じでしたね。

1人では起業は難しかった?

辻氏:1人だと、ここまで来ていないと思いますね。やっぱり、辛いんで初めは。ディスカッションもできますし、励まし合えますし。

 始めなんて地獄みたいなもんですからね。ワンルームマンションで、稼ぎがなくて、先行きも真っ暗闇で。

 ゼロイチは正解が何かわからないので、例えて言うと、真っ暗闇の中で出口に向かって全速力で走ろうとしているんですけど、実は出口がこっちで走っているのは別の方向だったとか。それだと、一生たどり着けないじゃないですか。そういう恐怖がありました。

(続きは動画をご覧ください)

日経ビジネスRaiseのオープン編集会議では「起業のリアル」をテーマにした企画をスタートしました。起業って怖くないですか? 起業って難しくないですか? 起業の資金や仲間はどうやって集めるの? 投資家を納得させるビジネスプランのツボはどこ?そんな起業にまつわる疑問をみんなで議論しています。

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「マネーフォワード辻社長の「心が折れた瞬間」」の著者

佐伯 真也

佐伯 真也(さえき・しんや)

日経ビジネス記者

家電メーカーで約4年間勤務後、2007年6月に日経BP社に入社。日経エレクトロニクス、日経ビジネス編集部を経て、15年4月から日本経済新聞社証券部へ出向。17年4月に日経ビジネス編集部に復帰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

大竹 剛

大竹 剛(おおたけ・つよし)

日経ビジネス記者

2008年9月から2014年3月までロンドン支局特派員。2014年4月から東京に戻り、流通・サービス業を中心に取材中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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