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「自衛隊」ではなく「自衛権」を憲法に定める

改憲に関するアンケートを開始

2018年1月31日(水)

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 今回から、「私の憲法改正論」で紹介してきた憲法学者や国際政治学者、政治家が提案する改憲案のエッセンスをテーマごとに紹介する。これらを分類すると、「集団的自衛権の行使」を認めるものと認めないものに大きく分かれる。ここには「同盟のジレンマ」 が顕著に表れる。同盟には「同盟国から見捨てられる恐怖」と「同盟国のために戦争に巻き込まれる恐怖」がつきまとう。

日米合同演習中に言葉を交わす陸上自衛隊の隊員と米海兵隊の兵士(写真:UPI/アフロ)

 集団的自衛権の行使を「許容すべき」と考える人々は、以下の現状認識に立ち、「同盟国から見捨てられる恐怖」を強く感じる。①北朝鮮が開発を進める核・ミサイルの脅威が増すなど安全保障環境が変化し、これに対処するためには米国との連携強化が欠かせない。しかし、②米国にアジアへの関与を強める余裕はない。ロシアや中東の問題に依然として足をとられている。③財政上の懸念もある。そして④トランプ政権は「米国第一」を掲げ、内向きの姿勢を強める。この米国をアジアの防衛に引き留めるためには、日本が集団的自衛権の行使などを可能にし、米国を一層支援する姿勢を示す必要がある。安倍政権や国際政治学者の多くがこの見方を取る。

 他方、集団的自衛権の行使を「許容すべきでない」と考える人々は「戦争に巻き込まれる恐怖」により敏感だ。彼らの現状認識はこうだ――集団的自衛権の行使を認めず、米国との軍事行動に一線を引いてきたからこそ、日本は平和国家としてのブランドを勝ち得た。許容すればイラク戦争のような戦争に参加することになるかもしれない。リベラル志向の政治家にこの立場を取る人が多い。

 集団的自衛権の行使を「認める」案はさらに、「9条2項」を現行のまま残すもの(表の①)と、修正するもの(②)に分類できる。一方、集団的自衛権の行使を「認めない」もの、すなわち個別的自衛権の行使に限定して許容する案は、現行9条の条文を修正する案(③)と、現行のまま残す案(④)に分かれる。以下、①から順に説明する。

●紹介する改憲案の位置づけ (敬称略)
9条を修正する 9条を維持
9条2項を維持 9条2項を修正
集団的自衛権の行使を認める
長島昭久
西 修

三浦瑠麗

篠田英朗*
集団的自衛権の行使を認めない
(個別的自衛権の行使に限る)

山尾志桜里

福島瑞穂
*:篠田氏は「9条は全面削除しても何の支障もない」とも指摘する

コメント12件コメント/レビュー

9条論議を見ていると、目的(各人の思い、集団的自衛権を認めるか否かetc.)、と手段(改正憲法案)が混同している、もしくは目的を隠して手段の論争をしているように見えます。
本記事では、各人の目的がしっかり述べられているので良い記事と思いました。(2018/02/02 13:03)

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「「自衛隊」ではなく「自衛権」を憲法に定める」の著者

森 永輔

森 永輔(もり・えいすけ)

日経ビジネス副編集長

早稲田大学を卒業し、日経BP社に入社。コンピュータ雑誌で記者を務める。2008年から米国に留学し安全保障を学ぶ。国際政策の修士。帰国後、日経ビジネス副編集長。外交と安全保障の分野をカバー。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

9条論議を見ていると、目的(各人の思い、集団的自衛権を認めるか否かetc.)、と手段(改正憲法案)が混同している、もしくは目的を隠して手段の論争をしているように見えます。
本記事では、各人の目的がしっかり述べられているので良い記事と思いました。(2018/02/02 13:03)

前文を修正し、9条は削除すべきである。
国に自衛権があるのは当然で、憲法に書くまでもない。
さらに言えば、GHQが作った日本国憲法 made by USA自体を廃止し、必要なものはすべて法律でする。そうすれば、国民投票だの、発議に2/3など不要になる。(2018/02/01 16:10)

記事のように、自衛権は憲法に明記されなければならない。
自衛権を保証する為には、最後の手段として、実行力としての軍事力が必要である。正当防衛を実行する為には、力は無かりけり、では、己を守れない。
己を守れない、どころか、沖縄が犠牲に成り、北方領土は還って来ず、領海侵犯がされ、拉致された人たちを取り返せず、漁船が拿捕され、ミサイルを向けられ、色々されても、アメリカに頼らざるを得ない。
戦争はイヤだが、安倍首相「日本人の血は一滴も流させない」と言う戦争が実現されければならない。つまり、戦争の機械化、ゲーム化によって、人の損耗が無い戦争に向けて、日本は世界をリードすべきである。(2018/01/31 22:09)

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