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トランプ流排外主義で米EUの亀裂深刻に

欧州極右と連鎖の危険

2017年2月8日(水)

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 トランプ流排外主義が猛威を振るうなかで、トランプ米政権と欧州連合(EU)の亀裂が深刻化している。「英国に続いて、EUを離脱する国が出る」と公言するトランプ大統領に、穏健派のトゥスクEU大統領もトランプ政権を「外的脅威」と決めつけた。EU首脳がトランプ流に危機感をつのらせているのは、選挙の年に台頭する欧州極右とトランプ政権の排外主義が連鎖しかねないと懸念しているからだ。共通の価値観に基づいて世界をリードしてきた米EUの亀裂は、国際秩序に大きな影響を及ぼす恐れがある。

欧州連合(EU)のトゥスク大統領は2月3日、EUの首脳会合を前に加盟国首脳に送った書簡で、米国のトランプ政権を「外的脅威」だと名指しして批判した。(写真:NurPhoto/Getty Images)

「右翼」に牛耳られるトランプ政権

 メキシコ国境に壁建設、イスラム7か国からの入国制限、難民受け入れ停止など大統領令に基づいて排外主義を連発するトランプ政権には、米国内のみならず世界中に抗議活動が広がっている。覇権国の狭量なナショナリズムが世界を揺るがしている。

 なぜ、こんな異常事態になったのか。トランプ政権の本質はどこにあるか。少なくともトランプ政権は大統領就任演説に表れていたように従来型の共和党の保守政権ではない。脱ワシントンをめざすトランプ政治は大統領選を通じて2大政党制を崩壊させたようにもみえる。

 トランプ政権はどう控えめにみても、「右翼」と保守の連立政権と言わざるをえない。突き詰めていえば、「右翼」に牛耳られた政権ということになる。

 戦後の主要民主主義国で、政権の中枢に「右翼」が座るのはこれが初めてといっていい。欧州に極右ポピュリズムが台頭したとはいっても、政権に直接参加しているわけではない。それがなんと覇権国・米国で起きてしまったのである。

白人至上主義者が中枢に

 トランプ政権の中枢に座るのは、スティーブン・バノン首席戦略官・上級顧問である。「オルトライト(ネット右翼)」を掲げるウェブサイト「ブライトバート・ニュース」を会長として仕切ってきた。「米国第一」どころか白人至上主義者で、イスラム圏からの入国制限の旗を振ったとされる。女性差別、人種差別主義者としても知られる。中国との戦争を予言するなど対中強硬論者でもある。主要メディアに対しては「抵抗勢力だ。黙っていろ」とあからさまに威嚇している。

コメント17件コメント/レビュー

この記事は、ある価値観を無条件に肯定することを前提としている。
又、その価値観を否定した人達がトランプ氏に投票していることを無視している。
現代の政治家や有権者達の考え・主張を「右翼」、「左翼」で説明することがそもそも無理では。評価軸が古くさくて時代錯誤に感じる。
国家主権の考え方からは、排外主義・保護主義が即悪い訳でもない。
もっと複眼的な視点を提供してもらいたい。

私が考える例として
メキシコ国境への壁建設をマスコミはよく批判するが、その批判自体がおかしいとの視点もあっていい。
(さすがに費用をメキシコに出せと言っていた事はどうかと思うが・・・)

なぜ壁を作るのか。それは勝手に超える人や物が多すぎるからだし、国境を管理する方法として壁を作るというのは至極当たり前の対策だろう。
方法として費用対効果が悪いという批判なら分かる。
だがマスコミの多くは、グローバリズムの考えを無条件に是として、国境を管理すること自体を批判しているようだ。
麻薬や不法入国者がどれだけいても仕方が無いとでも思っているのだろうか。
自由貿易の代償として受け入れよとでも考えているのか。

この記者の言う「排外主義」が、本当に排外主義なのか。まずそれから考え直すべきだろう。(2017/02/15 15:56)

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「トランプ流排外主義で米EUの亀裂深刻に」の著者

岡部 直明

岡部 直明(おかべ・なおあき)

ジャーナリスト/武蔵野大学 国際総合研究所 フェロー

1969年 日本経済新聞社入社。ブリュッセル特派員、ニューヨーク支局長、論説委員などを経て、取締役論説主幹、専務執行役員主幹。早稲田大学大学院客員教授、明治大学 国際総合研究所 フェローなどを歴任。2018年より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

この記事は、ある価値観を無条件に肯定することを前提としている。
又、その価値観を否定した人達がトランプ氏に投票していることを無視している。
現代の政治家や有権者達の考え・主張を「右翼」、「左翼」で説明することがそもそも無理では。評価軸が古くさくて時代錯誤に感じる。
国家主権の考え方からは、排外主義・保護主義が即悪い訳でもない。
もっと複眼的な視点を提供してもらいたい。

私が考える例として
メキシコ国境への壁建設をマスコミはよく批判するが、その批判自体がおかしいとの視点もあっていい。
(さすがに費用をメキシコに出せと言っていた事はどうかと思うが・・・)

なぜ壁を作るのか。それは勝手に超える人や物が多すぎるからだし、国境を管理する方法として壁を作るというのは至極当たり前の対策だろう。
方法として費用対効果が悪いという批判なら分かる。
だがマスコミの多くは、グローバリズムの考えを無条件に是として、国境を管理すること自体を批判しているようだ。
麻薬や不法入国者がどれだけいても仕方が無いとでも思っているのだろうか。
自由貿易の代償として受け入れよとでも考えているのか。

この記者の言う「排外主義」が、本当に排外主義なのか。まずそれから考え直すべきだろう。(2017/02/15 15:56)

民主主義の根源は「主権在民」だぞ。「三権分立」じゃない。

公正な選挙で選ばれた立法府が一番上で行政府と司法府は立法府の下に位置することになる。
何故ならば国民の意思に逆らう司法府は立法府によって解体され立法府の言うことを聞くメンバーに入れ替えられる。行政府もおなじ。つまり三権分立は成り立たず、国民から選挙で選ばれた立法府が一番権力を持つのが正解。
従って立法府がけちをつけない範囲で司法府と行政府は機能できる。これが主権在民である。
日本の憲法はこのように規定している。「ポピュリズム」が正しい日本の政治形態。(2017/02/13 13:00)

このサイトの他の記事もそうなのですが、読者コメントの内容が非常に濃く勉強になります。
少し前までは活字が強くて新聞や書籍に書かれたことは真実として世の中に通用しましたが、此処まで双方向の情報伝達が発達すると活字も嘗ての神通力を失っている様です。(2017/02/09 22:36)

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