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史上最年少、マクロン仏新大統領が担うEU再生

「反ポピュリズム」へ潮流変化

2017年5月9日(火)

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 フランスの大統領選挙は、中道で親欧州連合(EU)のエマニュエル・マクロン氏が極右で反EUのマリーヌ・ルペン氏を大差で破った。39歳の若き大統領の登場はフランスが「怒り」より「希望」を選択したことを示している。英国のEU離脱決定、米国でのドナルド・トランプ大統領の登場と世界に広がったポピュリズムの潮流は転換点を迎えた。フランスは「自国第一」という英米の選択を「反面教師」にしたのである。新大統領はフランス経済の再生とともに、危機にさらされたEUの再生という歴史的責務を担っている。

フランス大統領選の決選投票で、極右・国民戦線のマリーヌ・ルペン候補を破って勝利したエマニュエル・マクロン氏。(写真:ZUMA Press/amanaimages)

BREXIT、トランプ登場が反面教師に

 マクロン氏の大勝は、世界の流行に距離を置くフランス人の天邪鬼(あまのじゃく)ぶりがいかんなく発揮されたものともいえる。米国でロナルド・レーガン大統領、英国でマーガレット・サッチャー首相という新自由主義路線が主流になったとき、フランスが選択したのは社会主義のフランソワ・ミッテラン政権だった。BREXIT、トランプ登場と主要先進国で蔓延したポピュリズムは、フランスの選択によって封じ込まれたといえる。

 極右ポピュリズムへの拒否反応は、欧州大陸ですでに表面化していた。昨年末のオーストリアの大統領選、そして3月のオランダの総選挙で極右の頭打ちが鮮明になった。ナチズムへの根深い警戒感から、欧州大陸には極右が台頭すればするほど、その拒否反応も強まる傾向はあった。それが「反ポピュリズム」の新たな潮流になったのは、BREXITやトランプ大統領の極端な排外主義が世界を揺るがす事態になってきたからだ。それが反EUという形でEUの存続にまで波及することへの危機感は強かった。英米の選択は、フランスなど欧州大陸では反面教師にされたのである。

コメント10件コメント/レビュー

マクロンを選んだフランス国民はこれから新たな苦難(現実を見極めた解決策が打たれないことによるさらなる政治的・経済的・宗教的混乱)を迎えることでしょう。ドイツはすでにメルケル政権による政治的・経済的覇権は継続することが確実です。フランスはドイツに逆らうような政策を立てることは困難でしょう。マクロンのイスラム圏からの移住者や不法移民に対する融和策は、結果として、フランスの国内ではフランス民族とイスラム圏の民族との確執を増価させ、様々な軋轢が激化するでしょう。それに対して有効な策は打てないでしょう。なぜならば、マクロンやその支持者の多くが現実を見極め、時として冷徹な施策を選択し実行することができないような、物事を理想論でしか考えられない人々だからです。
日本国民は、フランスの状況を他山の石として見ておくべきです。現実を直視し、政治家を冷静に論理的に選択しないと国家がどうなるかを。米国しかり、韓国しかり。(2017/05/25 10:43)

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「史上最年少、マクロン仏新大統領が担うEU再生」の著者

岡部 直明

岡部 直明(おかべ・なおあき)

ジャーナリスト/武蔵野大学 国際総合研究所 フェロー

1969年 日本経済新聞社入社。ブリュッセル特派員、ニューヨーク支局長、論説委員などを経て、取締役論説主幹、専務執行役員主幹。早稲田大学大学院客員教授、明治大学 国際総合研究所 フェローなどを歴任。2018年より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

マクロンを選んだフランス国民はこれから新たな苦難(現実を見極めた解決策が打たれないことによるさらなる政治的・経済的・宗教的混乱)を迎えることでしょう。ドイツはすでにメルケル政権による政治的・経済的覇権は継続することが確実です。フランスはドイツに逆らうような政策を立てることは困難でしょう。マクロンのイスラム圏からの移住者や不法移民に対する融和策は、結果として、フランスの国内ではフランス民族とイスラム圏の民族との確執を増価させ、様々な軋轢が激化するでしょう。それに対して有効な策は打てないでしょう。なぜならば、マクロンやその支持者の多くが現実を見極め、時として冷徹な施策を選択し実行することができないような、物事を理想論でしか考えられない人々だからです。
日本国民は、フランスの状況を他山の石として見ておくべきです。現実を直視し、政治家を冷静に論理的に選択しないと国家がどうなるかを。米国しかり、韓国しかり。(2017/05/25 10:43)

フランスは「自国第一」という英米の選択を「反面教師」にした、が事実ならマクロンは大した大統領だ。ただ、EUの未来を明るくするためには、「ドイツの一人勝ち」は政治的に修正すべきだと思う。EU各国がそれぞれの通貨のままだった場合、ドイツマルクは為替相場で高くなり、その分国際競争力は削がれる。ところが、単一通貨を採用しているため、EU各国間の為替は固定相場そのものなのだ。だからドイツにとってはEU市場は「天国」の様に居心地が良い。利益の独り占めにならない様に、EU内で稼いだ利益をEU各国が分かち合える仕組みにしないと、今後も有力加盟国の「離脱」は十分に起こり得る。この様な仕組みを作る中心になるべきのがフランスなのだと思う。(2017/05/20 16:13)

マクロンが大統領になったことの最大の懸念は
常任理事国がイスラム化する事が確実になったということ
その危険から目を背けてポリティカル・コレクトにすがりついたフランス人
未だにフランス革命のトラウマから離れられていないようだ(2017/05/19 13:07)

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