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トランプ主義で世界に広がる極右ポピュリズム

ブラジルにも登場、連鎖する排外主義

2018年10月11日(木)

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ブラジル大統領選では、極右の社会自由党の候補、ジャイル・ボルソナロ下院議員が首位に立った(写真:AFP/アフロ)

 トランプ主義が暴走するなかで、世界に極右ポピュリズム(大衆迎合主義)が広がっている。ブラジル大統領選では「ブラジルのトランプ」と呼ばれる極右のジャイル・ボルソナロ下院議員が首位に立った。イタリアの極右、サルビニ副首相(同盟党首)が打ち出した財政拡大路線は財政規律を求める欧州連合(EU)への挑戦状ともいえる。旧東欧圏でも排外主義勢力が頭をもたげている。トランプ流排外主義に連鎖する極右ポピュリズムの蔓延は、グローバル経済を揺るがし、世界を危機に陥れる危険がある。

「ブラジルのトランプ」首位に

 ブラジル大統領選では、極右のボルソナロ氏が46%の票を獲得し首位に立ったが、過半数を確保できなかったため28日に左派のフェルナンド・アダジ元サンパウロ市長との決選投票が実施される。予想を上回る得票だったが、ボルソナロ氏は選挙結果に不満らしく「選挙に不正がなければ、今回で決まりだった」と述べた。根拠もなく不正というあたり、「ブラジルのトランプ」らしい。

 元軍人のボルソナロ氏は、軍事独裁政権を礼賛しているほか、黒人や同性愛者を差別する過激な言動が売りだが、それだけに反発も強い。それでも大統領選で首位になることが、ブラジル社会の混迷ぶりを浮き彫りにしている。国営企業の民営化など構造改革路線は市場では支持されており、ボルソナロ人気で株価や通貨レアルは上昇に転じている。

 ブラジル経済は2014年ワールドカップ、2016年オリンピックと相次ぐメガ国際大会の開催を受けて、低空飛行を続けてきた。新興国は軒並み米連邦準備理事会(FRB)の利上げの余波を受けているが、ブラジルもその例外ではない。失業率は12%、財政赤字の国内総生産(GDP)比は8%と構造問題を抱えている。それだけに、極右ポピュリストの改革路線に期待も集まる。

 収監中のルラ元大統領などブラジル政界には腐敗と汚職が相次ぎ、政治不信が極まっている。こうしたなかでの強権政治家への期待は民主主義の脅威でもある。

「トランプの壁」が揺るがす中南米

 中南米にはもともと、社会に不満を抱えた人々を取り込むポピュリズムの潮流があった。その傾向がさらに強まる可能性がある。中南米はいま、トランプ米大統領によるメキシコ国境での壁建設にみられる排外主義で、移民排斥のうねりが高まっている。独裁と極度の経済難にあるベネズエラやニカラグアからの移民、難民は周辺国に流入するが、ペルー、コロンビアなどには難民排斥の動きが強まっている。トランプ大統領の国境管理に阻まれた中米の人々は、結局、メキシコでの定住を目指すことになるが、それにはメキシコ国民の不安も高まっている。

コメント15件コメント/レビュー

>トランプ主義で世界に広がる極右ポピュリズム

極右レッテルについては違うと言う事は別にして

因果関係逆だろうというのに気付かないのかね、この人は
トランプ氏が当選するほどマスコミとかが認めていない所でトランプを支持するようになる不満が溜まっていたということで、トランプ当選が結果。
そして、トランプでマスコミが騒ぎ出したので見えてなかったものが明るみに出るようになった。

トランプが悪いのではない、トランプを肯定したくなるような人々の不満を溜めさせ続けたのが悪い。つまり、自分たちの事しか見ずに独善的に成った左の人が悪い。
その反動として右よりに振れて来るのは仕方が無い。
そこで極右とかレッテル張りしてるようじゃ人は判り合えないというのを、左の人が行為で証明しているということになる。
だったら左のシンパの中だけでやってりゃいいのに、過干渉してくるんで厄介。
宗教みたいなもんで住み分けも出来ないのかねえ。(2018/10/16 22:55)

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「トランプ主義で世界に広がる極右ポピュリズム」の著者

岡部 直明

岡部 直明(おかべ・なおあき)

ジャーナリスト/武蔵野大学 国際総合研究所 フェロー

1969年 日本経済新聞社入社。ブリュッセル特派員、ニューヨーク支局長、論説委員などを経て、取締役論説主幹、専務執行役員主幹。早稲田大学大学院客員教授、明治大学 国際総合研究所 フェローなどを歴任。2018年より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

>トランプ主義で世界に広がる極右ポピュリズム

極右レッテルについては違うと言う事は別にして

因果関係逆だろうというのに気付かないのかね、この人は
トランプ氏が当選するほどマスコミとかが認めていない所でトランプを支持するようになる不満が溜まっていたということで、トランプ当選が結果。
そして、トランプでマスコミが騒ぎ出したので見えてなかったものが明るみに出るようになった。

トランプが悪いのではない、トランプを肯定したくなるような人々の不満を溜めさせ続けたのが悪い。つまり、自分たちの事しか見ずに独善的に成った左の人が悪い。
その反動として右よりに振れて来るのは仕方が無い。
そこで極右とかレッテル張りしてるようじゃ人は判り合えないというのを、左の人が行為で証明しているということになる。
だったら左のシンパの中だけでやってりゃいいのに、過干渉してくるんで厄介。
宗教みたいなもんで住み分けも出来ないのかねえ。(2018/10/16 22:55)

グローバリズムで恩恵を得られなかった人が「グローバリズムは人類に恩恵をもたらす」との主張に懐疑的になる訳で、

「グローバリズムは人類に恩恵をもたらす」との主張に懐疑的になった人に「兎に角信じなさい。信じない人は馬鹿です」と言うのは、

「私が信じている神を貴方も信じれば、貴方も幸福になれる」と押し付ける傍迷惑な信者と同レベルに思いますが。。。(2018/10/14 23:12)

民主主義にのっとった民心の流れをポピュリズム呼ばわりとは言語道断
これはポピュリズムではなく、グローバリズムの夢想で欺瞞された、割に合わぬ実生活に気づいた良識的国民のリアリズムである。

グローバル狂信者は胸に手を当てて、己の所業を猛省するが良い(2018/10/13 00:52)

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