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戦争は政治力で防ぐ! 日米同盟に頼りすぎるな!

日本にステルス戦闘機は本当に必要か?

2018年9月25日(火)

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 政府は今年末をめどに「防衛計画の大綱」と「中期防衛力整備計画」を改訂する。前回の改訂から5年。この間に北朝鮮は核・ミサイルの開発を大幅に前進させた。トランプ政権が誕生し、米国の安全保障政策は内向きの度合いを強める。

 改訂に当たって我々は何を考えるべきなのか。防衛庁(当時)で運用局長を務めたのち、官房副長官補(安全保障・危機管理担当)として日本の安全保障の第一線に立った柳澤協二氏に聞いた。同氏は「現状は米国の拡大抑止に頼りすぎ。戦争は政治の力で回避すべき」と訴える。

(聞き手 森 永輔)

航空自衛隊が導入を始めたF-35A(写真=U.S. Air Force/アフロ)

今回、「防衛計画の大綱」*1と「中期防衛力整備計画」*2を改訂するに当たって、柳澤さんが重視するのはどんな点ですか。

*1:防衛力のあり方と保有すべき防衛力の水準を規定(おおむね10年程度の期間を念頭)(防衛白書 平成29年版)
*2:5年間の経費の総額と主要装備の整備数量を明示

柳澤:改訂される防衛大綱は、自衛隊と米軍との一体運用強化を一層強調するものになるでしょう。しかし、本当にそれでよいのでしょうか。米国とソ連が冷戦を展開していた時に比べて、日本の有事に米軍が来援する確度は低下していると思います。なので、日本は自らの政治力で戦争を回避することを考えるべきです。

柳澤協二(やなぎさわ・きょうじ)
東京大学法学部卒。防衛庁に入庁し、運用局長、防衛研究所長などを歴任。2004~09年まで内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)を務める。現在は国際地政学研究所理事長(写真:加藤 康、以下同)

まずは、 自衛隊と米軍との一体運用の現状から教えてください。

柳澤:日本と米国は2015年4月に日米ガイドライン*3を改訂し、自衛隊と米軍を平時から一体運用する方向に大きく舵を切りました。例えば、自衛隊が平時でも米艦を防護できるようにするとし、日本は安全保障法制を定めその法的根拠を整えました。

*3:正式名称は「日米防衛協力のための指針」。自衛隊と米軍の役割分担を定める

 ミサイル防衛システムの整備も一体運用の方針の下で進んでいます。装備は米国製、指揮通信システムも米軍のものが前提。CEC(共同交戦能力)を装備する新しいイージス艦も建造中です。

CECは哨戒機や衛星が搭載するレーダーとシューター*4をネットワーク化するソフトですね。技術的には、日本のミサイル防衛システムと米軍が運用する衛星やレーダー、イージス艦との間で情報を共有できます。

*4:弾道ミサイルを迎撃するミサイル群を指す。イージス艦が搭載するSM3や、陸上配備のPAC3など

柳澤:改訂される防衛大綱は、この一体運用を一層強調するものになるでしょう。安倍晋三首相は今年初めに行った施政方針演説で、米国の艦船と航空機を自衛隊が護衛したことに触れ、「日米同盟はかつてなく強固なものになった」と胸を張りました。北朝鮮の核・ミサイルや中国の台頭を、米国とともに力で抑止する方針を取る以上、これは必然です。

 しかし、本当にそれでよいのでしょうか。日本が米国の戦争に巻き込まれるリスクが高まります。

 米艦防護は米国から要請を受け、防衛相が承認して実行するものです。要請があるということは、米艦が襲われる危険があるということ。それを自衛隊が防護すれば、自衛隊も襲われ、戦争に巻き込まれるリスクが高まる。日米の一体運用は日本の平和を守るに当たって合理的な選択といえるでしょうか。

コメント17件コメント/レビュー

読みましたが・・・

政治力で解決と言いますが、強い政治力の裏付けは何から来てるかちゃんと考えてますか?

金と武力が強くないと意味ないですよ。

残念ながら上っ面だけの議論に見えます。(2018/09/26 12:51)

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「戦争は政治力で防ぐ! 日米同盟に頼りすぎるな!」の著者

森 永輔

森 永輔(もり・えいすけ)

日経ビジネス副編集長

早稲田大学を卒業し、日経BP社に入社。コンピュータ雑誌で記者を務める。2008年から米国に留学し安全保障を学ぶ。国際政策の修士。帰国後、日経ビジネス副編集長。外交と安全保障の分野をカバー。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

読みましたが・・・

政治力で解決と言いますが、強い政治力の裏付けは何から来てるかちゃんと考えてますか?

金と武力が強くないと意味ないですよ。

残念ながら上っ面だけの議論に見えます。(2018/09/26 12:51)

色々酷い論だと思う

>米艦防護は米国から要請を受け、(中略)合理的な選択といえるでしょうか。

米軍を護衛もしないのに日本は武力で守ってもらえると思ってるわけ?
巻き込まれるリスクゼロでやるなら日本軍で全部カバーするしかない。

>政治の力で、相手国が軍事的な手段に訴える「意思」を抑えることです。

外交の間違いでは。それに相手に有効な飴と鞭が必要で、軍事的圧力や経済支援や制裁もそれらの一つであり、カードもなしに政治や外交なんぞ出来たら苦労しない。
相手は余程の愚か者か御人好しでないとな。

>武力で脅すよりも、北朝鮮のこうした意思を変える道を考えるべき

今までそれに失敗してきたのに今それ言うか?

>ミサイル防衛システムで北朝鮮のミサイルを100%撃ち落とすことができないのは常識です。

こう言っておきながら

>北朝鮮が撃つミサイルを無力化することは、米軍の攻撃の効率を高める作用を持ちます。米軍が一方的に攻撃できる状態を作る。北朝鮮から見れば防御力ではなく脅威と映るのです。北朝鮮がこの脅威に耐えられなくなった時、戦争に踏み切る可能性が高まります。

というのはおかしいだろ、「防御力」であって不完全、更に攻撃側有利の非対称性があって
迎撃ミサイルの数も心許ないのである。迎撃ミサイルを撃てば撃つほど経済的にも苦しくなる経済的攻撃に確実に成功するのである。

>ミサイル防衛システムは非常に高価です。

高価だけど、持たない方がマシというのか?
イージス艦だけでは足りないので基地が固定されるけど比較的安い地上配備型でしょう。

このさきももう突っ込むの面倒だ。

最後に

>ユーロファイター・タイフーン

これも無いよね、航続距離や整備態勢の問題に、改修したら全部アチラへ公開が必要とか製造上の問題だったかで機体寿命も短いときた。
でも、英とのミサイルの話は悪くない。

これみよがしでステルスが必要ない機体でよいにしても、
ミサイルを撃たれる可能性を考えれば対ミサイルのステルス性が生きる
ステルス無しで良い機体の数はそんなに多く必要ではない、
イーグルの延命型で十分だろう。
とすると有る程度同一機種(F-35等)で数を持つ方が良い。(2018/09/26 00:08)

>北朝鮮から見れば防御力ではなく脅威と映るのです。北朝鮮がこの脅威に耐えられなくなった時、戦争に踏み切る可能性が高まります。
北朝鮮の核は米国から見れば防御力ではなく脅威と映るのです。米国がこの脅威に耐えられなくなった時、戦争に踏み切る可能性が高まります。

>「日米が一体化して抑止力が高まった」と政治的にアピールする必要はないでしょう
「北が核を保有して抑止力が高まった」と政治的、軍事的にアピールするからでしょう。

前提の根拠が薄弱です。みんな先に北がしたことでしょ。朝鮮戦争以降、北がちょっかいを仕掛けても、米軍は手を出さなかったのに、核やらICBMを持とうとしてのこの事態。シナも有史以来、領有できなかった満州と南モンゴル、チベットと東トルキスタンもかな、を我が物にしたのに、まだ領土を広げようと軍備を拡張しています。清の領土はシナの領土ではありません。清は台湾を半分ほどしか領有できていなかったのにね。それって完全な帝国主義です。そんな国を相手に甘くありませんか?(2018/09/25 23:37)

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