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バルミューダ寺尾社長が語る高校を辞めた理由

「進路アンケート用紙に回答しない」という17歳の決断

  • 寺尾 玄=バルミューダ社長

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2018年2月16日(金)

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 「常識」や「固定観念」を覆す個性的な新商品を次々と世に放つ家電メーカーのバルミューダ。その豊かで自由な発想、チャレンジ精神はどこから生まれているのか。同社社長の寺尾玄氏が高校時代までさかのぼり、「決断」や「自由」について語る。

寺尾 玄(てらお げん)氏
17歳の時、高校を中退。スペイン、イタリア、モロッコなど、地中海沿いを放浪。帰国後、音楽活動を開始し、大手レーベルと契約するなど、バンド活動に専念。2001年バンド解散後、モノ作りの道を志す。工場に飛び込んで教えを請うなど、設計、製造を独学で習得。2003年、バルミューダデザインを設立(2011年4月、バルミューダに社名変更)。同社社長。“そよ風”のような優しい風が心地よい扇風機「The GreenFan」や、スチームを使った絶妙な焼き加減を実現したトースター「The Toaster」など、業界を席捲するヒット商品を開発・販売。著書に『行こう、どこにもなかった方法で』(新潮社)がある。(写真=稲垣純也)

 私は17歳の時に高校を辞め、スペイン、イタリア、モロッコなど地中海沿岸の国々を1年かけて1人で巡る放浪の旅に出ました。あのハングリーな旅で得た「今日食うカネがなくても、自分と地面さえあれば人は生きていける」という経験は、本当に価値のあるものでした。私は今の立場を失ったとしても、生きていける自信がある。借金を抱えたとしても、生きてさえいれば大丈夫だと思えるのです。借金? それがどうした? と。

 私が様々なことに果敢にチャレンジできるのは、自分に自信があるからではありません。うまくいかなくても「それでも生きていける」と思っているからです。そんなことを学んだ海外放浪の旅は、高校を辞めるという「17歳の決断」から生まれました。今にして思えば、あの時の決断は間違っていなかったように思えます。

直感で「嫌だ」と思った

 当時なぜ、高校を辞める決断をしたのかというと、高校2年の時に配られた「進路アンケート用紙」に嫌悪感を抱いたからです。その用紙には、「将来、どんな職業に就きたいか」「そのためにどの大学の何学部に進みたいか」「そのうえで3年次は文系、理系、文理系のどのクラスに進みたいか」という質問が並んでいました。

 その用紙を見た時に私は、直感的に「書いてはいけない」と思いました。特に「将来の職業」を記載する欄にその思いが強かった。

 17歳の若者に「将来何になりたいか」と聞くのは、幼稚園児に聞くのとは全く意味が違います。17歳の自分はカネも能力も何もないが、将来についての「可能性」だけは持っていると思っていました。17歳で中途半端な思いのまま、将来を決める? それをしたら、自分が最も大切にしている「可能性」に対する侮辱になるのではないか。

 そんな思いは日増しに強くなり、結局アンケート用紙を提出する日に退学届を出しました。

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