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藤田晋社長太鼓判!CA“心のオアシス”の聞く技術

“自然体”で話をすべて聞き、何かをあきらめさせる

  • 日高 裕介=サイバーエージェント副社長

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2018年5月16日(水)

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確かに自然体で話を聞いてもらえると相談しやすいです。ちなみに、日高さんが受ける相談は、どんな内容が多いですか?

 いろいろありますが、「あれもこれもやらなくちゃ」と考えて“選べない”という悩みが多いですね。「完璧にこなさなければ」と、気負いすぎているケースです。

 当たり前ですが、多くの仕事は100点を取るのが難しい。それでもみんな、100点を目指して、「今は60点、残りの40点をどうにかしないと」と考えてしまう。そうなると足が止まって前に進めなくなったりします。

100点をあきらめる 5点伸ばすアクションを

 ここで大事なのは100点をあきらめること。現状が60点なら5点伸ばして65点にする方法を考えて動く。100点の場所をずっと見ていると空回りするだけ。60点を65点にする価値を忘れてはいけません。ですから僕はよく、「何をあきらめてもらうか」を考えながら相談内容を聞くようにしています。そして、話を聞いたうえで「それは無理じゃない?」と、あきらめた方がいいことを助言するようにしています。

 悩みの多くに対しては、「足す」アドバイスより、何かをあきらめるといった「引く」アドバイスの方が役に立ちます。意識を集中できますし、シンプルに動けますから成果も最大化できます。

人間関係の相談はありませんか? 例えば、上司とうまくいっていないとか。

 よくありますね。例えば、「優秀な上司に意見を言えない」とか、「自分で考えたやり方をしたいけど、上司の指示通りに動かないと評価が下がりそう」とか。でも、そういった悩みの多くが思い込みだったりします。人はそれぞれ「バイアス」(思考の偏り)がありますから仕方がありませんが、そのバイアスさえなくなれば簡単に解決する問題は多いと思います。

 だから僕は、悩みを聞いている時は、相手のどんなところにバイアスがあるかをチェックして、それをどうやって取り除くかを考えるようにしています。

 先ほどの悩みでしたら、「まずは上司に意見を言ってみたら? そんなに怒られないでしょ」「上司の評価はあきらめた方がいいんじゃない? やりたいことやれば?」と言うかもしれません。

 ただ、助言をする時は、会社の文化や価値観を踏まえたうえで言うようにしています。ほかの企業はどうであれ、「サイバーエージェントではどうか」という視点で話をします。例えば、当社では、上司の評価なんて大した問題ではないし、自分のやり方で失敗しても次のチャンスが来るから挽回すればいいだけです。サイバーエージェントの文化や価値観は、様々な場面で社員に何度も話しているし、社内コラムにも書いていますが、「悩み相談の場」で言われると、心の奥に響くようです。「そうでしたね」とすごく納得して話を聞いてくれます。

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