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介護者に負担を強いる認知症、予防できるの?

血管性認知症ならば、防げる可能性は高い!

2018年8月8日(水)

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前回(「親の物忘れが激しい! 認知症?加齢?うつ?」)は、認知症のチェック方法や一般的な症状について解説しました。

 認知症によって攻撃的になるにせよ、活動性が落ちるにせよ、周囲の人の負担は非常に大きくなります。

 

 特に年配の夫婦が二人で暮らしているような場合、認知症の配偶者を介護する側の負担は絶大です。介護に燃え尽きたり、抑うつ状態になったりする可能性も十分にあるのです。

 介護者もまた十分な注意を払われるべきで、適切にサポートを受けることが必要です。

 そのためにも、認知症を疑う症状が出て来たら、できるだけ早めの受診をオススメしています。そして認知症と診断されれば、介護保険を申請し、デイケアやデイサービスなどの外部リソースを積極的に活用しましょう。

 認知症であることをオープンにして、積極的に認めることに抵抗を感じる人もいるかもしれません。

 けれど認知症は、ほぼ間違いなく長期戦になる問題です。早めに手を打つことが症状の進行を遅らせることにもつながりますし、介護者の疲弊を軽減させます。本人、介護者共に大きなメリットがあるのです。

 さて、ではそのような大きな波紋が生じる認知症を、予防することはできるのでしょうか。

 一つの大事なヒントが、認知症になった場合の治療方法に隠されています。

 認知症の治療には「薬物療法」と「非薬物療法」があります。

 後者には様々な手法がありますが、音楽療法、運動療法、料理をつくる、手作業をするなどが含まれます。それらを通じて認知症の進行を遅らせたり、意欲の低下を改善したりすることができるのです。

 これらはすべて元気な高齢者が普段からやっていることばかり。カラオケに行く、ゲートボールやゴルフをする、手芸や日曜大工をする……。

 実際にエビデンス(科学的な証拠)のレベルはそこまで高くありませんが、知的なもの(囲碁、麻雀、映画など)や身体活動、社会的な活動(ボランティア、旅行)といったレクリエーションは、認知症の予防に有効であるとの報告が多々あります(1)。

 昔から言われている通り、やはり活動的な日常生活を送ることが、健康でいることの秘訣なのです。

 なんでもそうですが、世代を超えて言われ続けていることは、エビデンスうんぬんと言うまでもなく、大抵、なにがしかの真実を含んでいます。

 日常生活ついでに言えば、タバコは認知症のリスクを約1.8倍上昇させますので(2)、やはり控えた方がいいでしょう。

 次のページでは、認知症の病態から予防方法について考えてみましょう。

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「介護者に負担を強いる認知症、予防できるの?」の著者

近藤 慎太郎

近藤 慎太郎(こんどう・しんたろう)

医師兼マンガ家 

北海道大学医学部、東京大学医学部医学系大学院卒業。山王メディカルセンター内視鏡室長、クリントエグゼクリニック院長などを歴任。マンガを使って医療をわかりやすく解説。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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