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三井住友FG、「社長製造業」への進化

太田副社長が語るデジタル化への本気度

2017年9月25日(月)

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 三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)は4月、組織を大きく再編した。三井住友銀行の頭取だった国部毅氏がFG社長に就き明確にグループのトップとなり改革を進める。4月にはペーパーレス店舗を東京・銀座に開いたほか、9月には新規ビジネス開発拠点を東京・渋谷にオープンするなど、新たな取り組みを続々と打ち出している。同社のCSO(最高戦略責任者)であり、デジタル化によるイノベーションの責任者も務める太田純副社長に聞いた。

三井住友フィナンシャルグループ副社長
太田純氏(おおた・じゅん)
1982年住友銀行入行。2009年三井住友銀行執行役員。12年常務執行役員。13年三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)常務執行役員。同専務執行役員などを経て、17年6月からSMFG取締役執行役副社長。(写真:陶山勉)

企業から見ると、かつてに比べ銀行への依存度が下がってきているように見えます。企業に対する銀行の役割は、どのように変わりつつあると考えていますか。

太田:顧客企業の資金調達の手段が多様化し、貸し出し以外にもいろいろな手段を通じて資金調達ができるようになってきました。その中で、銀行の役割というのが重要度として少し低下しているのでは、という指摘かと思います。

貸し出しは銀行の商品の一部にすぎない

 もちろん貸し出しは銀行にとって重要で、お客さんにとっても非常に意義の大きな業務です。でも、銀行あるいは銀行グループが提供している色々なサービスや商品の中では一部にすぎません。

 もちろんお客様が求めていらっしゃるラストリゾート(最後の手段)としての銀行のサポート、特に資金面でのサポートは今後も続けていきます。今後の課題は、いかにお客様にとって役に立つサービスをスピーディーに提供していけるか。それもグループとして提供していけるかということです。

SMFGでは4月に大きな機構再編がありました。CEOはグループのトップであることを明確にし、それぞれ機能のところはCxOを置いていく体制です。また、6月からは指名委員会等設置会社に移行しています。現状をどう評価していますか。

太田:今回グループのガバナンスを強化していく中でグループCEOを定めました。これまでも、ガバナンスは効いていましたが、今回グローバルスタンダードに合わせる形でグループとしての効果を最大化するために組織の体制を変えました。走りながら考えるところもいっぱいありますが、だいぶ日常の行動の中に根付いてきました。

 これまで以上に(役員や社員から)グループ全体を意識して物事を考えるとか、発言をする傾向が強まってきました。部分最適じゃなくて全体最適で物事を考える発想が根付いてきた感じはします。もちろん、これからどんどんその意識はもっと高くしていかなきゃいけないとは思いますけどね。

 本部は徐々にそういうマインドセットになってきました。現場でもグループのほかの会社と一緒に取り組もうというムードが高まりつつありますね。これまでも銀行と証券とか、あるいは銀行とリースとか、銀行とカードで共同で取り組む事例は結構あったんです。それが、銀行を挟まずにグループ会社同士で情報交換をしたり、一緒にビジネスをつくったりという意識が高まってきました。

「もう銀行はいらない」の目次

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「三井住友FG、「社長製造業」への進化」の著者

広岡 延隆

広岡 延隆(ひろおか・のぶたか)

日経ビジネス記者

日経コンピュータ編集部、日本経済新聞産業部出向を経て2010年4月から日経ビジネス編集部。現在は自動車など製造業を担当している。これまでIT、電機、音楽・ゲーム、自動車、製薬産業などを取材してきた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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