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パルコの自走ロボットは棚卸しの夢を見るか?

池袋店で実験、アパレル店頭在庫を自動で確認

2017年11月28日(火)

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 他産業と比べて自動化や機械化の遅れが指摘されているアパレル業界だが、先進技術を取り込んだ新たな試みも一部で始まっている。

 カギを握るのがRFID(無線通信技術に対応した電子タグ)。これを商品に取り付け、自走するロボットに自動で「棚卸し」をさせるという実験を、ファッシ ョンビル大手のパルコが行った。

 店内にある商品在庫数を確認する「棚卸し」は、商品のバーコードをいちいち手作業で読み取るのが主流で、販売現場の大きな負担となっている。「じゃあ いっそ、ロボットにやらせてみたらどうだろう」――。

 ロボットはどこまでアパレルの現場に入り込み、何を変えることができるのだろうか。

 「RFIDの読み取り中です」――。10月下旬、21時30分。30分前に閉店したばかりの池袋パルコ5階では、各店の販売員たちが後片付けに追われていた。その脇を縫うように、縦1メートル弱、横幅50センチ程度の円筒形ロボット「シリウスボット」が音声を上げながらスルスルと走っていく。さながら、某超有名 SF 映画の人気キャラクターのようだ。

 フロアの一角にある、実験対象となる店舗の前に着くと一旦停止。今度はその店舗の外周を走り始めた。一旦停止した地点から出発して、戻ってくるまで数十秒。そのわずかな時間で、店内にあった約400点の商品のうち、6割強の在庫確認が終了していた。

 棚卸しは小売業にとって避けて通れない作業だが、販売員が閉店後に手作業で行う必要があるため負担が大きい。その負荷を軽減すべく、ファッションビル大手のパルコが始めたのが今回の試み。自走機能のあるロボットを使い、閉店後に自動で棚卸しをさせてしまおうというのが実験のコンセプトだ。

自走ロボット「シリウスボット」は、上部のアンテナでRFIDの情報を読み取 る
見た目はただの紙タグだが、中にRFIDが入っている

「それでも、アパレルと生きる」の目次

オススメ情報

「パルコの自走ロボットは棚卸しの夢を見るか?」の著者

杉原 淳一

杉原 淳一(すぎはら・じゅんいち)

日経ビジネス記者

2005年、日本経済新聞社に入社し、大阪経済部に配属。2009年に東京に異動し、経済部で銀行や農林水産省、財務省、金融庁などを担当。2015年4月から日経ビジネスで金融機関を中心に取材している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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