• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

宇宙好きのみんなの国際会議は“コミケ”のノリ

世界最大の宇宙会議IAC探訪記・その1

2017年10月26日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 南オーストラリア産のシラーとメルローの赤ワイン。白はシャルドネ。

 そして、ビール派には、地元産のペールエール。

 巨大なホールのそこかしこで供されるアルコールと、肉、魚、ベジタリアンフードまでバラエティ豊富なメニューを、食べやすい一口サイズで皿に盛り、給仕するホールスタッフたち。

 参加者の服装は、正装にはほど遠いけれど、最低限、ジャケット着用くらいの身だしなみで、ざっくりと言って「形式張らないビジネスの立食パーティ」といった雰囲気だ。

 たぶん世界中のどこにいっても、こんな集いはある。

 ひとつだけ目につく大きな特徴は、ホールの展示だ。

ロッキード・マーティンの展示。赤いボールは火星。

 まず天井からぶら下がっているのは、人工衛星やら観測衛星やら、とにかくひと目で宇宙に飛ばすものだと分かるものの模型だ。

 軌道投入できるロケットの2段目がごろんと転がっている区画もある。

小型ロケットの2段目。ニュージーランドから打ち上げる「ロケットラボ」の「エレクトロン・ロケット」。

 ふとテーブルの上にワイングラスを置くと、大学の研究室が作った超小型衛星(いわゆる「CubeSat」=キューブサット)が並んでいた。

背景にあるのは、大学が作ったキューブサット。

 さらに、その向こう側には実物大の宇宙船コックピット。航空宇宙産業の最大手の一つボーイング社が、アメリカの次世代宇宙船として開発している「スターライナー」のモックアップだ。

 ふいに歓声があがり、軽自動車くらいの大きさの「車輌」がこっちに近づいてくる。今、現役で火星で稼働している探査ローバー・キュリオシティの実物大模型だ。独特の六輪システムは、代々の火星ローバーで採用されてきた伝統ある機構。誰かが無線で操作しているのだろうが、あたかも自律走行しているかのように見える。アームまでしっかり動くせいで、機械というよりも、むしろ昆虫のような印象を与える。

キュリオシティ。一緒に写っているのは昼間来ていた小中高校生。

 キュリオシティに群がって記念写真を撮る人々の中に、見知った顔があると思ったら……なんと宇宙飛行士!

 ここはそういう場所なのである。

 1950年から毎年開かれているIAC(International Astronautical Congress 国際宇宙会議)。第68回目になる今年の会場は、オーストラリアのアデレードだ。

 IACは世界最大の宇宙関連会議と自他ともに認める一大イベントで、今年は、84カ国、4500人が参加とアナウンスされていた。宇宙にかかわるすべてのステークホルダーが「代表(delegete)」を送り込む場、と言われており、つまり、ここにいるのは、なんらかの形で宇宙と密接にかかわる人たちだ。

 同じ「宇宙」を目指す人々、という連帯感が醸すのだろうか。初日夕方のウェルカムパーティは、“宇宙的多幸感”とでもいうのか、独特の暖かな雰囲気に包まれた。

 耳をそばだてたり、隣の人に話しかけるだけで、濃厚な宇宙へのつながりを感じられる。

コメント2件コメント/レビュー

ソビエトの崩壊後、中共は宇宙技術や技術者を受け入れたので、宇宙開発におけるトップ3に躍り出ました。日本にもチャンスがあった筈ですが、自前主義でやっていくと決めたのなら、それも仕方ない事のでしょう(いつ、コンセンサスを得たのかは知りませんけど)。
中共は今のところ、ロシア(ソビエト)が出来てた事をやり直してみてるだけで、特に目新しい感じはありません。宇宙へすら自国の領土を求めようとする中共は放っておいて、我が国は未来の人類への貢献(科学探査など)を着々と進めるべきです。(2017/10/26 15:49)

オススメ情報

「科学の現場に行ってみた」のバックナンバー

一覧

「宇宙好きのみんなの国際会議は“コミケ”のノリ」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ソビエトの崩壊後、中共は宇宙技術や技術者を受け入れたので、宇宙開発におけるトップ3に躍り出ました。日本にもチャンスがあった筈ですが、自前主義でやっていくと決めたのなら、それも仕方ない事のでしょう(いつ、コンセンサスを得たのかは知りませんけど)。
中共は今のところ、ロシア(ソビエト)が出来てた事をやり直してみてるだけで、特に目新しい感じはありません。宇宙へすら自国の領土を求めようとする中共は放っておいて、我が国は未来の人類への貢献(科学探査など)を着々と進めるべきです。(2017/10/26 15:49)

宇宙にまつわる喧噪、すごく懐かしい感じがしました。コミケというより日本SF大会を彷彿とさせます。話しに熱が入って止まらなくなるんですよね。(2017/10/26 09:04)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

妥当な内容の商品ばかりが並んでも、 お客様は喜んでくれない。

大倉 忠司 鳥貴族社長