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「日本のJAXAはとても親切」とUAEの担当者

世界最大の宇宙会議IAC探訪記・その2

2017年10月27日(金)

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(前回はこちら→「宇宙好きのみんなの国際会議は“コミケ”のノリ」)

 9月25日から29日にかけて、オーストラリア・アデレードで開催された国際宇宙会議「IAC(International Astronautical Congress)」は、84カ国から4500人の参加者を集め、「世界最大の宇宙関連会議」の名の通りの盛況に終わった。

 この「会議」には、学術的な場での発表「テクニカル・プログラム」(発表内容は論文化されるか、そうでなくても内容のアブストラクトは公開される)、話題性の高いテーマで企画される「グルーバル・ネットワーク・フォーラム」(パネルディスカッションや講演形式のものが多い)といった「座って聞く」ものとは別に、企業や宇宙機関などが自らの活動をアピールする大ホールでの展示がある。

 具体的なモノが見られるのは、それがモックアップだとしてもとても刺激的なことで、これはIACの華ともいえる。前回、ロッキード・マーティンの火星計画や、ボーイングの宇宙船スターライナー、そして、人工衛星コンステレーション計画のスタートアップ企業SASのブースを紹介した。

 その一方で、展示会場には各国の宇宙機関もブースを出していた。日本ならJAXA(日本宇宙航空研究開発機構)、中国ならCNSA(中国国家航天局)、インドならISRO(インド宇宙研究機関)、フランスならCNES(フランス国立宇宙研究センター)、ドイツならDLR(ドイツ航空宇宙センター )といったふうに。欧州の場合は、各国をとりまとめるESA(欧州宇宙機関)のブースも別にあった。

今回は日米欧「以外」に注目します

 今や、民間商業宇宙開発「ニュースペース」の時代だとはいえ、やはり国の宇宙機関が果たす役割は大きい。その一方で、宇宙の新しい時代に呼応するかのように、これまで宇宙機関を持たなかった国々が新たに宇宙機関を設立する動きがある。3年前にはUAE(アラブ首長国連邦)、昨年にはニュージーランド、そして、今年、まさにIACの初日にオーストラリアが宇宙機関の設立を発表した。

 国家の宇宙機関は、古くから人類の宇宙開発を支えてきたものであり、同時に、今、新たな動きを見せている部分でもあって興味深い。そこで、今回は、各国の宇宙機関をまわってみよう。こういう時だからこそ、ふだんよく情報に触れる日米欧(JAXA、NASA、ESA)以外に注目していく。

 純粋なテクニカルなポートはぼくには無理なので、前回の勢いで「宇宙酔い」したまま話を聞いていると思ってほしい。今の各国の宇宙機関の「空気感」「雰囲気」が伝わればいい。

 まず最大の注目国、ミステリアスな中国の宇宙機関からいこう。

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「「日本のJAXAはとても親切」とUAEの担当者」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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