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日本柔道選手が脂肪過多に陥った食事グセとは?

栄養知識があっても、ついやってしまうダイエットの落とし穴

  • 松尾直俊=フィットネスライター

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2017年1月24日(火)

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 2012年のロンドン五輪、柔道男子日本代表の金メダルはゼロ。柔道発祥国の面目は潰れ、男子柔道の危機とまで言われた。そして4年後の2016年、リオデジャネイロ五輪。男子73キログラム級の大野将平、90キログラム級のベイカー茉秋(ましゅう)の金メダルを筆頭に全7階級でメダルを獲得。復活と躍進を遂げたことは記憶に新しい。これには科学的なトレーニングに加え、体づくりに直結する栄養補給、つまり食事に関する改善や改革も大きく関わっている。そこで井上康生監督のもとで食事指導に当たった管理栄養士の上村香久子(うえむら・かくこ)さんに、ニッポン柔道の復活を支えた最新の栄養学に基づく選手たちの食事法と、ビジネスパーソンにも役立つ食べ方を聞いた。

 井上康生監督のもと、選手たちは日本柔道が世界で勝つための科学に裏付けされたトレーニングや練習に励んだ。それはいくら“技”で優れていても、力で勝る海外選手に負けない体づくりのためだった。

 しかし、いくらトレーニングを積み、稽古を繰り返しても、その時に使われるエネルギーや筋力を大きくするための“材料”がなければ、体づくりはままならない。選手の競技能力を向上させるには、食事から得る栄養素も大きなウエイトを占めているのだ。

選手の競技能力を向上させるには、食事から得る栄養素も大きなウエイトを占めている。(©dolgachov-123RF)

 日本の柔道代表選手たちに食事指導を行っているのは、日本スポーツ振興センター(JSC)ハイパフォーマンスサポート事業柔道専任管理栄養士の上村香久子さん。ロンドン五輪の時から女子代表選手向けの指導を担当し、2014年から男子選手との兼任として着任した。ベテラン指導者の上村さんは、選手たちにはどのような指導から始めたのだろうか。

食事内容をガッチリ管理し過ぎては逆効果

 「私の前にも前任者が2名いましたので、選手はどんな栄養素、食事を取ればいいのかについては知っているんです。あとは、それをやるかやらないかの問題でした。栄養士というと、どうしても食事内容を決めつけて、がっちり管理してしまうイメージがありますが、選手にとって食事は練習後の楽しみの一つ。キツイ練習が終わってリラックスできる場、時間でもあります。ですから完全に押さえつけるのではなく、あなたたちのやりたいこと、食べたい物は分かりますが、これだけは考えて食べてくださいね、というところから始めました」(上村さん)

 それまで女子だけを担当していた上村さんにとって、同じ柔道でも男子選手は技のスピードや体の作りなど、全くの別世界だった。

 「最初の合宿で食事風景をさらっと見せてもらった時には、歴代の栄養士さんが基本的な形は伝えていたので、エネルギーやたんぱく質など、必要な栄養を取ろうとしていることは分かったんです。ただ、よく見るとメイン料理に肉が続いていたり、野菜類が欠けていたりしていました。それにビタミン類を摂取するために、野菜や果汁のジュースを飲んでいたのですが、そのコップが大き過ぎる。本当に“惜しいなあ”という感じの状況でした。そして(選手たちは)私の顔が見えると、何か言われるんじゃないかと恐れて、だんだんと遠ざかっていく…という状況でした(笑)」(上村さん)

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