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無印良品の「デザイン思考」はここを観察する

人が本能的に「心地よい」と感じるものをつくる開発手法

2016年12月5日(月)

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 この連載では、無印良品(MUJI)が世界で愛されている理由を読み解くために、このほど発売した著書『MUJI式 世界で愛されるマーケティング』で解説したMUJIの成功の秘密の中から、4つのキーワードを紹介している。
 連載第3回目の今回のキーワードは「デザイン思考」だ。

「人をダメにするソファ」が世界中でヒット

 「人をダメにするソファ」と呼ばれるMUJIのヒット商品がある。正式な商品名は「体にフィットするソファ」。約0.5ミリの極小サイズのビーズを詰め込んであり、座る人の体を包み込むように形が変化するソファだ。「一度座ったら、立ち上がりたくなくなる」「気持ちよすぎて動きたくない」。そう感じるのもうなずける独特の感触で、座った人を離さなくなる。

「体にフィットするソファ」(写真:良品計画提供)

 この「体にフィットするソファ」は、日本だけでなく、世界中でヒットしている。国や地域の文化や、人種などの違いを超えて、世界中の誰もが「これ、いいね」と感じるものがあるわけだ。

 このソファのように、MUJIでは、日本で売れる商品の多くが世界中でヒットする。ソファのほかにも、アロマディフューザー、半透明の収納用品、アクリル収納、筆記用具など、日本で定番になっている商品は、世界でも定番になっている。

人が本能的に「心地よい」と感じるもの

 MUJIの取り扱う商品は生活雑貨や衣類などの日用品である。通常、日用品は生活習慣や文化に影響を受ける。だが、MUJIの商品は、日本で売っている商品そのままで、全世界にファンを作り、いろいろな文化圏で受け入れられている。それはなぜだろうか。

 確かに、国や地域によって、人々の生活の文化には違いがある。しかし、生活習慣や文化という、人間が作り出したものの前にある、人間が生物として「快適だ」「心地よい」「不快だ」と感じる生理的な快・不快は、世界中どこでもだいたい共通する。日本人が快適だと感じる要素は、文化の違う外国人にとっても快適なのだ。

オススメ情報

「MUJI式 世界で愛される4つのキーワード」のバックナンバー

一覧

「無印良品の「デザイン思考」はここを観察する」の著者

増田 明子

増田 明子(ますだ・あきこ)

千葉商科大学人間社会学部准教授

上智大学経済学部経営学科非常勤講師。マーケティング、消費者行動論、国際経営論を担当。良品計画在籍中に早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了(MBA)。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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